CHARON カロン
劇場公開日:2005年1月29日
解説
幾つもの謎を残し失踪したひとりの女の行方を追って、作家の夫とヤクザの恋人が旅するロード・ムービー。2000万円という低予算の製作費ながら、映画人たちが企画の意義に共鳴して参加。ドイツのマンハイム・ハイデルベルグ国際映画際に、インターナショナル・コンペティション正式招待作品に選出された。プロデューサーは、「不夜城」「キッチン」「もういちど逢いたくて(星月童話)」のポール・チェン。監督は「突破者太陽傳」の高橋玄。
2004年製作/89分/日本
配給:ゴールデン・ネットワーク・アジア(香港)
劇場公開日:2005年1月29日
ストーリー
著名な作家の勝木大(水上竜士)は、結婚相談所で「一切の性生活の不在」「私生活に干渉しないこと」「私を養わないこと」という3つの奇妙な条件を提示した女性・太田秀子(森崎めぐみ)と結婚した。だが、作家の妻となった秀子は、書店の店員・川杉由都、そして町の相談役を務めるギャングの恋人・示現道男(川本淳市)と暮らす娼婦のカロンという3つの顔を持つ多重生活者だった。彼女のそれぞれ別の顔は、勝木も道男も知らない。ある日、客に殺されかけたカロンは、自己防衛で傷害事件を起こしてしまう。カロンと道男の関係が変わり始めたその頃、夫である勝木は、妻が娼婦・カロンであると知り、客としてカロンをホテルの部屋に呼んだ。その翌日、カロンは町から忽然と姿を消した。夫である勝木、恋人である道男は、それぞれ別の道からカロンの足取りを追う途中で出会い、共にカロンを探す旅に出る。そして、作家とギャング、ふたりの男が辿り着いた旅の先に見たものは、彼女が「カロン」と名乗り続けた哀しい謎の解答だった。