富江 REVENGE
劇場公開日:2005年4月16日
解説
殺されても、屍をバラバラにされても、細胞の自己再生能力により永遠に生き続ける美しきモンスター“富江”。過去に菅野美穂、宝生舞、酒井美紀らが演じた“富江”役に今回挑戦するのは、「約三十の嘘」の伴杏里。監督は、1作目、前作「富江 BEGINNING」に続きシリーズ3回目の登板となる及川中。
2005年製作/72分/日本
配給:アートポート
劇場公開日:2005年4月16日
ストーリー
女医の和江(しらたひさこ)が深夜の山中に車を運転していると、前を突然横切った何かをはねてしまう。慌てて車を停めてあたりを見回すと、和江の前に、長い髪の毛で顔を覆った裸の少女が現れる。少女の左目の下にはホクロがあるが、それを除けばどこかに見覚えがあった。少女は突然走り去り、和江は後を追って森を抜けた先にある洋館にたどり着く。その洋館にいたのは、さきほどの少女とは別の、シュラフに包まれた瀕死の少女だった。その少女、冬木雪子(美波)は一命を取りとめ、和江の勤める診療所に収容される。それから1年後、すっかり元気を取り戻した雪子だったが、以前の記憶は完全に喪失しており、なおかつ彼女に該当するような少女の行方不明届も出ておらず、未だに診療所で暮していた。和江は25歳にして、雪子を養子として引き取ろうかと思うほど、彼女に対して特別な感情を抱くようになっていた。また、雪子を助け出した日に遭遇した裸の少女のことも、和江は案じつづけていた。診療所の所長・富樫の娘の麗に瓜二つの少女のことを…。そんなある日、和江のもとへ捜査官の山崎(渋谷正次)と戸山(鈴木一功)が、雪子の接見を求めて尋ねてくる。近くの山中で発見された遭難者の遺品から回収したフィルムを現像した写真を、和江は見せられる。その中に、麗、いや富江の写真が混ざっていた。山崎は和江に、“富江関連事件”について語りだす。富江が現れるところ、決まって殺人事件が起きる。しかも、被害者はいつも富江。驚くことに、富江の検死の記録が存在しない。と言うより、富江の遺体自体が存在しないのである。さらに、富江は殺されても細胞の再生により生き返ることができ、自分の細胞を他人に乗り移らせ、その他人の肉体を使って生き返ることもできるという…。雪子が遭難した際に、富江を目撃した可能性があるというのだ。とてもその話が信じられず、雪子は未だに重度のPTSDでもあるため、和江は捜査官たちの申し出を断る。山崎は、気にかかる言葉を最後に残す「所長のお嬢さんが、富江だったとしたら…」。山崎の言葉が気になった和江は、雪子が発見された時、彼女のそばにあったビデオカメラの中のテープを取り出し、再生する。そこに映し出されたのは、想像を絶する恐ろしい映像だった。