「ピュアな宮田の預かり知らない《裏世界》」運命じゃない人 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ピュアな宮田の預かり知らない《裏世界》
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たった1日の話し。
狂言回しは、宮田か?
探偵か?
婚約者に去られた女か?
そして宮田のマンションでの、3つの時間が、
ゆきつ戻りつつして、ストーリーは進む、
起こるさまざまな事件、
宮田の時間の《裏の時間》で行われる事柄の落差・・・
ぶっちゃけ、
「宮田さん、あなたは何も知らなくて、良いんですよ」
宮田を振って去った元恋人のアユミ(板谷由夏)の真意も、
一宿一飯の恩義を裏切るマキ(霧島れいか)の、
慌てて帰って行く真意も、
2000万円の金に蠢く人々の欲望・・・や、
ヤクザの親分・浅井(山下規介)の仕事の苦労はなし・・・や、
宮田を思い遣りつつアユミをちゃっかりと100万円強請ろうとする
親友の探偵の神田(山中聡)や、
おかげで浅井の組の手下に寿命を縮める神田・・・や、
宮田の世界の外側で事件は回って行く面白さ、
まさかマキまで、金を猫ババするとは!!
翌朝、改心して訪れるマキ、
その隣には、前日宮田に、
「デートに部屋を貸してよ」
と頼んだ同僚の姿が・・・。
宮田のシーンのネタバラシが、何回もあり、
宮田の時間の裏で行われる、人間ドラマ、
詐欺師のアユミが奪おうとした宮田の貯金・・・
それを全額マンションの頭金にしてしまう宮田・・・
(怪我の功名?)
当事者なのに何も知らない宮田の存在に、
人生の可笑しさ・・・がくっきりと浮かぶ名作。
(やはり宮田さん、あなたは、
運命じゃない人‼️
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