劇場公開日 2005年7月16日

「内田けんじ監督の才能を垣間見れる作品。」運命じゃない人 みっどないと・シネマさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5内田けんじ監督の才能を垣間見れる作品。

2012年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

知的

『アフタースクール』以前に作られた作品。『アフタースクール』もそうだけど、この作品も練りこまれた脚本がすべてとなる。
多分、監督は映像よりも脚本ありき、そう信じる映画監督。
札束が狂言廻しの役割をもって様々な人間をオムニバスに描く。そんなスタイルでもって登場人物を交差させて、シニカルにあるいは笑いをもってひとつのドラマを見せる。ファースト・シーンとラスト・シーンが同じと云う映像で(場所は違うが・・・。)物語は幕を閉じるが、見ているほうがホッとする趣向はちゃんと用意されている。

まぁ始まりは運命じゃない人かもしれないが、運命の人となる可能性もありますよってことかな?

ヤクザ、探偵、詐欺師、失恋した女、出て行った女を忘れられない男。これら5人の男女が絡み合うミステリアスな時間。

才能溢れる内田けんじ監督の手の中で踊る快感に酔いしれるひと時。

たかが映画。されど映画。

みっどないと・シネマ