「「いいよ」じゃなくて「よかった」なのね」自由戀愛 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「いいよ」じゃなくて「よかった」なのね
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映画「自由戀愛」(原田眞人監督)から。
主演の長谷川京子さん演じる「明子」役の彼女が
豊川悦司さん演じる「優一郎」に話しかける。
大正時代の女性らしく、男性に自分の将来について相談した。
「私、女優を続けていきたい」と。
当然「優一郎」が「いいよ」と答えてくれると期待しながら。
しかし、彼は「よかった」と彼女に向かって呟いた。
彼女としては、彼の「許可」が欲しかったのかもしれない。
『よかった』ではなく『いいよ』と。
自分の期待するように答えてくれなかった彼に、
皮肉も込めて、このフレーズを発したのかもしれない。
この映画を思い出すために今回の「気になる一言」を選んでみた。
なんとこの台詞には、会話としてのオチが用意されている。
彼は彼女を見つめ「君が選んだんだから」と笑顔で囁く。
うぁ〜、かっこいい・・と思わず、携帯を取り出しメモをした。
こんな洒落た会話が散りばめられている脚本が書きたいと思う。
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