ひろしまのレビュー・感想・評価
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常々思うのが、何故にこんな広島ばかりピックアップされて長崎がないが...
常々思うのが、何故にこんな広島ばかりピックアップされて長崎がないがしろになっているのかということ。
8月6日には原爆関連の番組が必ずあるのに8月9日はとくになし。
こうやって戦争の映画化する時もほとんどが広島。
別に原爆とか戦争の話に興味はないけど興味のない自分からしても扱いがやけに不公平だなと思う。
映画の内容はまぁ当時はこんな感じだったんだろうな〜大変そうだな〜地獄だな〜って。
当時の人たちの辛さなんて到底わかるわけがないから易々とは語れない。
もちろん面白い映画ではない気分は悪い。
原爆とその後。いい意味で教科書のような良い映画。
8月16日深夜Eテレビの放送にて鑑賞
戦後8年以上経ち、復興も進む広島の高校?で、一人の女生徒が倒れる。そこから原爆による後遺症の被害が浮き彫りにされて行く。
そして8月6日の一日が描かれる。
原爆が炸裂する直前の淡々と呆気なく起こるところや、短いながら強烈な破壊シーンを経て、生き残った人々の悲惨な姿が数日に渡って描かれる。
火傷を負い、廃墟を彷徨う人々や川の流れに消える多くの女生徒達。死に満ちた病院。
当時の混乱も整理されているのでわかりやすく進み、メインの遠藤一家の父親を演じる名優加藤嘉や山田五十鈴も流石の演技でこの惨劇を写す。
そこから冒頭の学生達の時代までの広島の状況を見せ、原爆孤児や朝鮮戦争の影、警察予備隊や広島に観光で来るだけの無関心な人など、次の戦争への脅威を警告する辺りも当時の世論の動向が見える
最後の広島市民の大行進と亡くなった人々のオーバラップも反戦へのメッセージとして響く。
監督の関川秀雄作品は「超高層のあけぼの」のみの鑑賞しているが、どちらも切れ味のある誠実な演出で、見応えがある。
背景の美術やセットも力が入っていて見応えがあるし、アメリカの会社がリマスターした映像もとてもクリアになっていて見やすい。
正直、日教組主体で、製作された映画なので、変な主張があるのかな?と思ったが、当時に判明した事実をキチンと紹介して分かりやすく描いている。
いい意味で教科書のような良い映画。
広島の歴史・・
大切なのは、知り、考えること
Eテレでの放送を鑑賞(録画)。
8月6日、原爆投下直後の広島の惨状を、被害者である広島市民が演じていることに大きな意義があると感じた。
演じる上で苦しい思いをした方もいらしただろう。だが、体験したからこそ伝えられるものがあるとも思うのだ。
参加された人々の平和への想いが溢れていた。
実際は、描かれているよりももっと残酷な状況が広がっていたことであろう。想像を絶する光景が眼前に展開され、地獄としか形容しようの無い、惨憺たる状況だったと想像する。
終戦を迎えたからと言って、原爆がもたらしたものが消えるわけは無い。様々な傷を74年経った今でも根深く刻みつけている。これまでそこに思い至らなかった自分が情けない。
知らないことは山ほどある。知らなければならない。その意味について考えなければならない。ずっと考え続けなければならない。二度とこのような過ちを繰り返さないように。
※修正(2025/08/04)
ヒロシマを知るために観るべき映画
前知識なしで鑑賞。
まだ平和公園になっていない街の姿。原爆投下直後の凄惨な現場。他の映画では見せたことのない、隠されている景色。アニメこの世界の片隅にで知ってる街の名前、すがた。孤児となった兄と妹。この世界の片隅にのマンガ原作ですずさんの実家に居てスミマセン、スミマセンと言っていた兄弟を思い出す。こと切れた母の横でなく少女。ヨーコちゃんの名前も聞いた。
日教組制作の映画と最初の画面に出で一瞬驚くが、当時の日本の周辺を鑑みて、核の恐ろしさと2度とあのような悲惨なことを繰り返したくないという広島市民の声が聞こえるような映画でした。
最後の原爆ドームへ続く人の波のシーン。老若男女凄い数の人の列に広島市民のこの映画に対する思いがわかるような気がします。
朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた年の映画です。市民の間には再び世界大戦が始まるのではという不安、しかも今度は核戦争になるのではという思いがあったことと思います。もう2度とゴメンだと思う市民の声が聞こえる映画だと思いました。
音楽が、翌年ゴジラの音楽を生み出す伊福部氏というのも初めて知りました。
日本は実験台
米ABCCは診察はするものの治療はしない。白血病の知識と、どうしても治せない苦しみ。エノラゲイ乗務員の手記やドイツ人の書いた論文にも、日本人には怒りを感じずにいられない序盤の授業シーンであったが、いきなり1945年8月6日の回想シーンへと移る。
さながら地獄絵のような原爆投下直後のシーン。息子を必死で捜す加藤嘉が迫真の演技だ。疎開から帰ってきた息子遠藤幸男は孤児となり、必死で生きるが、キャバレーのバイト、学校を辞め工場の仕事をするが、砲弾を作ることにやりきれなくなる。骸骨をアメリカ人に売ろうとするが警察につかまり、そこで叫ぶ反戦メッセージが涙を誘います。
ストーリーとしては繋がりもはっきりせず、映画としてより学校で集団鑑賞する原爆ドラマといった感じですが、ゴジラの伊福部さんの重苦しい音楽とともにずっと心に残る映像でした。戦争を肯定する愛国心を謳う人たちに是非見てもらいたいものだ。
広島映像文化ギャラリーにて
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