ULTRAMAN(2004)のレビュー・感想・評価
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「厄介な奴等」が、ここにも…
ウルトラマンなどの特撮で、子供向けな怪獣喧嘩をやると、叩かれるし
逆に大人向けのリアリティーを追求すると、痛快な娯楽性が損なわれると
叩かれる…
よく自分等の「ガンダム・オタク世代は厄介な奴等が多い」と言われるが
それより上の「ウルトラマン・オタク世代にも厄介な奴等が多い」のである…
キモいウルトラマン
映像では、映画『デビルマン』を彷彿させるCG技術と人間ドラマが中心となる。内容は初代ウルトラマン第1話をそのままリメイクしたものらしい。それにしても館内のオコチャマがうるちゃい!
「ねーねー、ウルトラマンは?」と会場に響き渡る幼児の甘えた声。ウルトラマンが出てくるまで1時間くらいかかるので、幼児にとっては人間ドラマ堪えられないのでしょう。主人公である元F15戦闘機パイロットの息子は難病という設定も、オコチャマは全く興味を示さないようだった。それでも息子役の子が「パパ~」なんて叫ぶと、一緒になって「パパ~」と叫ぶオコチャマ達。勝手にしてくれ・・・という気分に浸れます。
特撮は相変わらず・・・というか、60年代から進化が見られません。『ゴジラ』シリーズのようにミニチュアへのこだわりもなく、実写(新宿中心)にCGをプラスした、きれいにまとめただけという印象がある。怪獣ザ・ワンの造詣は中々いいのだけれど、最終段階になる前までのウルトラマンが気持ち悪い。シーボーズのような骨を剥き出しにしたアンデッド・ヒーローの雰囲気があったのだ。
レビューサイトでは「初代ウルトラマンに夢中になった大人の人向け」というレビュー(しかも満点!)が多かったけど、何だかおかしいです。科学特捜隊も出てこないし、ビートル号だって出てこない。登場人物をとっても、個人的にはハヤタ隊員よりもアラシ隊員(毒蝮三太夫)やイデ隊員のオトボケコンビが好きだったのだ。こんな別所哲也オンリーの映画じゃ満足できませんよ。
エンドロール後の画像には、アッと驚かされますよ!
2004年12月映画館にて
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