ゴジラ FINAL WARSのレビュー・感想・評価
全7件を表示
怪獣王ゴジラの超お祭りムービー!
ファイナルというタイトルに相応しいかどうかは別にして、サービス満点。登場人物、怪獣多数出演。ここぞとばかりに新メカも登場し、世界各地で怪獣が暴れまくる。
もう詰め込みすぎでしょ。ワンクール放送したドラマのダイジェスト版みたいな映画でした。
映画館へは、会社の同僚と話して、いい歳の大人が集って見に行った覚えがあります。
今回、久しぶりに見直しましたが、まぁホンっと忙しい映画ですね。
北村監督お得意のアクション映画ってことで、画面狭しと戦闘シーン満載です。人対人、怪獣対怪獣、オートバイを使った格闘シーンなどホンっと盛りだくさん。
自分的に気に入ったのは、怪獣王ゴジラここにありって見せつける強さかな。
先ずはカイガン。昭和世代のオヤジにはうれしいサイボーグ怪獣。忍者みたいな投げ縄もアッサリ受け止めて、放射熱線一発で頭が吹っ飛んだ。
ジラも尻尾攻撃、一発で吹っ飛んだ。マグロばっか食ってる奴は駄目だね。
クモンガは、口から出す糸が網になるというお笑い?要素もあり、カマキラスもあっさり、串刺しになった。
ラドン、アンギラス、キングシーサーのトリプル攻撃も面白かったけど、ものともしない強さでギャフンとさせるところが爽快。
可哀想なのはヘドラ。出てきたと思ったら、エビラのハサミが刺さって、ゴジラの放射熱線で一撃。ホンっと一瞬の登場でした。
ただね、沢山の怪獣を登場させるのは、サービス精神旺盛で良いんだけど、本来は怪獣にもバックボーンがある訳で・・・
ヘドラは公害怪獣だし、キングシーサーは沖縄の守り神みたいな存在だったと思うんだけど。
ゴジラの強さを見せつけるためたけの登場だから仕方ないんだろうけど、根っからの怪獣好きとしては、ちょっと寂しい部分もありました。
おっと言い忘れてた。妖星ゴラスや轟天号まで復活させたサービス精神は、ホンっとありがとうございます。
【ネタバレ】
今更、ネタバレってことも無いのかもしれないけど、一応ラストのことを書きたいので。
ミニラが大好きな怪獣で、本作での再登場は嬉しかったんだけど、ちょっと残念な造形だったかな。まぁ、それは置いといて・・・
映画館で観たときには、ミニラと一緒に夕日の海に消えていくシーンは、ホンっと感慨深かった。嗚呼、これでファイナルなんだなって。
でも、これだけのキャラクターは、やっぱり世界が終わりにさせてくれない。
モンスターバースの作品や、「シン・ゴジラ」として復活するわけだけど、どちらもCGゴジラなわけで・・・
ゴジラから始まった着ぐるみ怪獣の歴史。結局、この「FINAL WARS」が、最後の着ぐるみゴジラになったんだよね。
今回、見直してたら、その部分で妙に感傷的になったちゃいました。
夕日の海に消えていくゴジラは、本当にファイナルだったんだなって。歴史の流れを感じます。
迫力アクションとゴジラ無双
◯ゴジラ無双
怪獣総進撃を超える15体もの怪獣が
出演し、ゴジラと激しい戦いを
繰り広げる。造形がリニューアル
された怪獣が多く、新技・能力も
用意されているため新鮮な気持ちで
見ることができる。
◯ミュータント・X星人の迫力アクション
尾崎真一(演:松岡昌宏)、
風間勝範(演:ケイン・コスギ)などが
生身のアクションシーンを演じる。
スタントアクションも邦画にしては
本格的で見応えがある。
◯北村一輝演じるX星人
北村一輝の怪演が非常に印象に残る。
「マグロ食ってるようなのはダメだな。」
など名言多数。
◯ドンフライ演じるゴードン艦長
新轟天号の艦長。
純粋な地球人なのにやけに強いw
刀や拳を使ったアクション多数。
◯ゲスト出演多数
昭和ゴジラのレジェンドである
宝田明、水野久美をはじめとして、
過去作に出演した佐野史郎、
谷原章介、東京SOSから小美人役で
長澤まさみが出演。
◯FWゴジラ
圧倒的な強さで怪獣達を蹂躙。
大気圏外まで到達する放射熱線や、
フットワークもある格闘センスで
戦う。新轟天号からエネルギーを
受け取って放つ最強熱戦。
造形はミレゴジを格闘に
特化させたような姿。闘志溢れる瞳。
◯モンスターX/カイザーギドラ
X星人が呼び出した新怪獣。
モンスターXの状態でゴジラと
五角以上の戦いができる。
骸骨を思わせる異形の造形。
引力光線を放つ。
ゴジラとの戦いの中で進化して
カイザーギドラに変身。
反重力光線はゴジラの体を軽々と
持ち上げて、圧倒的な強さを見せる。
単体では最強の怪獣?
黒と金が混ざり合った正に皇帝を
思わせるデザイン。
◯ガイガン
地球で休眠状態で発見される。
お馴染みの鎌と胸のノコギリ。
目からのビームやワイヤー発射もあり。
さらに強化されチェンソー鎌や
手裏剣のようなものなど、
豊富な武装を持つ。
青と赤を基調としたもはや別物の
ようなかっこいいデザイン。
◯ミニラ
人間サイズで登場。
ゴジラの活躍に呼応し巨大化。
映画の最後に重要な役割を果たす。
◯既存怪獣の新規造形&新技・能力
ラドン、アンギラス、キングシーサー、
エビラ、ジラ、ヘドラ、マンダ、
カマキラス、クモンガ、モスラ
◯新轟天号
現代風のかっこいいリデザイン。
△迷走する方向性
今回はSFアクション要素が強いため、
怪獣映画の雰囲気が失われており、
他のミレニアムシリーズと比べても
異質な作品。かといって
SFアクションとして完成されているかと
言えばそうでもないため、中途半端な
印象。この頃の東宝は怪獣映画に
対する自信が無くなっていたのか?
×各怪獣の活躍が短い。
主にX星人とミュータントの
アクションパートと怪獣バトルの
パートで構成される。
当時のゴジラ最後の作品にも関わらず、
6割くらいは監督の得意なアクションで
構成されており、その結果各怪獣との
戦いがダイジェストのようになり、
ほとんどが瞬殺である。
せっかく着ぐるみのデザインが
新装された怪獣が多い中でそれが
十分に生かされないのは非常に残念。
これは良いトンチキ映画…!
VODで観て良かった…。
ツッコミしながら観たらかなり面白い。
それぐらいツッコミどころが満載すぎた。
ストーリーは必然性のないエピソードが多くて細部はガン無視で破綻してるし、
怪獣たちは着ぐるみ感全力発揮してるし、
効果音や劇伴は違和感のオンパレードだし、
たくさんの命が奪われてるのに悲壮感ゼロだし、
登場人物(時々怪獣すら)はやたらオーバーリアクションだし、
ゴジラシリーズの割に怪獣登場シーンに比べて人vs人のアクションシーンやたら気合入ってて尺長いし、
演出はコテコテで笑えてくるし、
途中から色んなシーンに「そんなことある!?」とお腹抱えて笑って観ていた。
(ゴジラファンの夫は隣で制作陣に対してずっと怒っていたが。)
いやあすごい映画だった。
こんなトンチキ映画、意図的に作ろうと思ってもなかなか作れないし、下手なコメディ作品より笑える。
奇跡の塩梅だと思う。
最後にこれかな?
東宝のタイトル、幼い頃、胸躍らせたゴジラの幕開け。オマージュともいえるラドン他の怪獣たち、かわいいミニラも。モスラも登場し、モスラガールは長澤まさみと大塚ちひろ。そして極めつけは、東宝特撮もので1960年代を飾った宝田明、佐原健二、水野久美、ご健在な姿。キングギドラはどうした、と思っていたら、それなりに登場。ちょっと弱かったけど。
がっかりなのは2点。地球人と宇宙人の素手の戦い。これはないでしょう。しかも、宇宙人がかなり日本人だし。もちっと宇宙人っぽくできなかったかな? もう一つは、自衛隊の場面がなかったこと。伊福部昭に敬意を表して自衛隊マーチ聞きたかったな。
というわけで、懐かしさとがっかりが混じって消化不良。
ゴジラ無双!これは逆にアリ!!
完璧にコメディ路線に舵を切ったゴジラ28作目、ミレニアムシリーズの最終作品です。いやー、笑った笑った。ここまで振り切ってくれると個人的には逆にアリになってしまいます。
しかし、コメディとはいえ色んな方面から怒られなかったのでしょうか?地球防衛軍の服装ってモロにナ⚫スを彷彿させますし。ギリギリを攻めてるなぁ。その時代で流行ってるネタを取り入れる柔軟さがゴジラ映画の特徴とはいえ、「マトリックス」ネタは使いすぎでしょう。ウシャンスキー姉妹が観なかった事を願うばかりです。これ訴えられたら確実に負けますよね!?
ここまで来るとストーリーを云々言うのはもはや野暮にしかならないです。狙ってやってるなら、北村監督なかなかの策士ですね。ゴジラが吠えて、ライバル怪獣達をなぎ倒していく様を楽しむ映画。そういった意味では純粋な怪獣映画と言えるのではないでしょうか?
ラスト・キング・オブ・モンスターズ
ゴジラ・シリーズ第28作。
通常スクリーンで鑑賞。
母親と映画館で観た。良き想い出である。
公開当時、小学5年生。大好きなゴジラが終わってしまうと云うことで、大変悲しんだことを覚えている。最後の勇姿をしっかり目に焼きつけるつもりで映画館に足を運んだ。
観ている間中、めちゃくちゃ興奮して手に汗握った。今までのゴジラ・シリーズには無かった人間側のアクションがてんこ盛りで、ハリウッド映画みたいだと大層感激したのだ。
圧倒的な強さのゴジラは、他の怪獣を寄せつけず瞬殺するからまさにゴジラ無双。スピーディーなバトルも斬新だった。
公開まで登場が伏せられていたカイザーギドラも、問答無用でカッコいい。シリーズ最後の敵に相応しいなと思った。
「ゴジラが終わるのは悲しいが、有終の美を飾れたのでは?」と、興奮覚めやらなかったことをはっきり覚えている。
だが、時が経ち、大人になった今観返すと、正直「なんだかなぁ…?」と思いたくなる部分がたくさん見つかった。
徒然なるままに書き連ねていこうと思う。
人間のアクションは「マトリックス」の劣化版のようで、やたらとカッコつけているだけで、何よりちゃちい。
松岡昌宏やドン・フライ、ケイン・コスギが動けるのは分かるが、それにしてももう少しなんとかならなかったものか。
あまりにもゴジラが強すぎるため、ヘドラやクモンガなど、メイン以外の怪獣たちの扱いが酷く、全然見せ場が無い。
怪獣対決もプロレス感が強調されていて、人間が着ぐるみを着て演技している感丸出しでもはや人間にしか見えない。
平成版「怪獣総進撃」を目指すと云う触れ込みだが、「コレジャナイ感」が満載。冒頭の怪獣一斉出現は良かったのに。
最終決戦の舞台も東京なのは良いが、X星人に殆ど破壊された後だから、都市破壊のカタルシスが全く感じられない。
ラストの展開も子供騙しすぎる。みんなで「やめて!」ポーズをしたら、ゴジラが帰っていくってどうなのか。
ゴジラは人間に相当怒っているのではないのか。過ちの末に己を生み出した人類を憎む、鬼神であるべきではないのか。
人間からパワーを貰ったことでカイザーギドラに勝つことが出来たから、少しは恩義を感じたと解釈をするしか無さそうだが、本当にそれで良いのかと云う疑問が頭から離れない。
本作がゴジラ・シリーズの最終回として製作されたことを考えると、本当にこれで良いと思っていたのか、富山省吾プロデューサーはじめ、東宝首脳部の感覚を疑いたくなる。
自分自身に対しては、大人になるとこうも考え方が変わるのか、純粋に楽しめなくなってしまうものなのかと、しんみりしてしまった。もう私の中に童心は無いのだろうか。
―と云う感じである。
しかし、本作が嫌いなのかと言うとそうではなく、結構好きだ。これまでの文章だと矛盾しているようだが、好きなのだ。
ゴジラ・ファンと云うこともあるが、なんだかんだ初見時の想い出もあるし、内容云々関係無く、大切な作品なのである。
[以降の鑑賞記録]
2005/07/29:DVD
2005/12/30:テレビ大阪(怪獣キング決定戦 地上最強シネマスペシャル)
2019/05/16:DVD
2020/10/10:Amazon Prime Video
2024/12/04:DVD
※修正(2024/12/04)
エンタメに偏っただけ
懐かしのX星人登場だけど、あのコスチューム見たかったなぁ。
ミュータント部隊も武器の威力が凄いだけかと思ったし、エビラをぶち抜く携帯兵器あるなら、怪獣退治は苦労しない。
無理なアクションてんこ盛りで、こんだけのアクション組み込む必要あるんだろうか?みたいな部分もあるし、戦隊ヒーローモノレベルのアクション見せられたりすると「どうなん?」と悲しくなる。
ガイガンカッコいいが元々のデザイン故に完成度が高いのだから、当たり前。
カイザーギドラはもはやどうでもよい。
お祭り映画なのだから、派手派手賑々しくやれば良いと適当な作りで、ケイン、ドンフライ、船木将勝と暑苦しい演技が所狭しと炸裂する。
南極基地にまで筋肉ダルマのグッドリッチとレイセフォーとか配役のオファーは誰がしたの?
しかも、肝心の怪獣たちはいざ戦いとなるとあっさりゴジラに敗北。
アンギラスやキングシーサーとサッカーやってるようなシーンもあるが必要ない?
北村一輝が独りで踊ってるだけで、X星人の戦略とかめちゃめちゃ(笑)
ただただ、ゴジラが暴れるのが見たい人を対象にした映画。
全7件を表示