「ミレニアムゴジラの総決算は「怪獣総進撃」+「怪獣大戦争」のリメイク。恥ずかしい「マトリックス」の安い真似をゴジラでやらないでほしい。!」ゴジラ FINAL WARS ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
ミレニアムゴジラの総決算は「怪獣総進撃」+「怪獣大戦争」のリメイク。恥ずかしい「マトリックス」の安い真似をゴジラでやらないでほしい。!
2000年に復活した、ミレニアムゴジラシリーズの最終作にして、当時の日本版ゴジラ映画の最終第28作で、最後の着ぐるみ怪獣ゴジラ映画。
東宝怪獣達も総登場し、そこに宇宙人・X星人の策略が絡むという、「怪獣総進撃」+「怪獣大戦争」のリメイクでもあり、ゴジラ映画の総決算。
人類+ゴジラと、総登場し世界中で縦横無尽に大暴れする東宝怪獣達+X星人の壮絶な戦い!
次々に現れる着ぐるみ・操演・フルCGによる怪獣達の大暴れ、
大活躍するオリジナルとリニューアルの轟天号など見どころ満載、数々の特撮シーンを堪能できます。
本編人間サイドでは、ミュータント部隊対X星人兵士の格闘バトル、バイクアクションも楽しめるが余計。
また、マニア受け、楽屋落ちなど小ネタの数々が全編を埋め尽くす。
キャストは、主演俳優たちの演技はさておき、
脇に昭和ゴジラでおなじみの水野久美、佐原健二、宝田明、
平成・ミレニアムゴジラでおなじみの、中尾彬、上田耕一、
小美人には、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』でも演じた長澤まさみ、大塚ちひろ がキャスティング。
監督は「VERSUS ヴァーサス」「あずみ」「スカイハイ 劇場版」などの北村龍平。
東宝の製作陣はよく任せたなぁ、とつくずく思います。
その期待に応えて、子供・若者・大人・マニア・海外と、「全方位」に向けて配慮。
しかし、ゴジラ映画で、わざわざ、恥ずかしくなるほど明らかな「マトリックス」の物真似(しかも縮小版)をしないでほしかった。
確かに日本映画でこれだけの予算で「マトリックス」の真似ができるのはゴジラくらいか。
なぜ、ゴジラ映画で他の映画をやろうとするのか。
音楽は、懐かしい!角川のアニメ映画「幻魔大戦」のキース・エマーソン!!
記念すべき最終作なのに、大御所伊福部昭ではなく(メロディの引用のみ)、B級アメリカ映画らしい、とても今の音楽とは思えない安っぽいシンセサイザーが効いている。
あと大群で攻めて来ると言えば、インデペンデンスデイ真似っこも。松岡とコスギをキャスティングした時点で終わっていたと思います、北村は良かった、フライは芝居が・・。

