ゴジラ FINAL WARSのレビュー・感想・評価
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公開当時の世界観を壊さず、絶妙な4Kリマスター。作品としては「ドラマ」より「見せ場」
ゴジラシアターで4K(new)リマスター鑑賞。
ゴジラファンの間でも賛否が一番分かれる作品だが、IMAX大画面で観たいゴジラ作品の一つ、当時の独特な色調を残しながらの大スクリーンリマスター版はテレビでは味わえない感動があった。
正に大スクリーンで観てこその作品。
制作富山省吾、監督北村龍平、特技浅田英一、音楽キースエマーソン、造形若狭新一、デザインワークス西川伸司他、ゴジラ北川努
一言で言うと、ミレニアム版昭和プロレスアクション特撮ゴジラ。
★独自採点(70):ゴジラ生誕50周年、ミニチュアや着ぐるみゴジラとしては最後かつゴジラ映画の集大成・最終作として製作された作品、東宝特撮で数々の名シーンを作り上げていた東宝大プール最後の撮影となった。
通称:ファイナルゴジ/FWゴジ(100m)
・登場怪獣:マンダ・ガイガン・ラドン・アンギラス・キングシーサー・カマキラス・クモンガ・ミニラ・エビラ・モスラ・ヘドラ・モンスターX→カイザーギドラ・ジラ(CG)
上映時間:125分
・上陸地:南極→シドニー→ニューギニア(オーストラリア)→真鶴→富士山麓→東京
・防衛:HJ・M機関
・破壊地:東京・南極・上海・NY・東海コンビナート・パリ
・特撮爆破炎上破壊規模S
・市街地ミニチュアセットスケール(東京は廃墟設定なので統一スケールは無いが、基本1/50、アンギラスが暴れる上海の1/25でかなり精巧な造り)
ファイナルウォーズと言う事で色んな怪獣が、世界のあちらこちらを破壊しまくり炎上しまくる。怪獣だけではなく新旧轟天号も登場。
出演者も主演松岡昌宏始め、脇役には往年のゴジラ俳優宝田明・水野久美・佐原健二、小美人に長澤まさみなど豪華。アナウンサー役で笠井信輔アナでは無く羽鳥慎一アナが出演。
アクション系監督北村龍平の目指すゴジラはどちらかと言えば仮面ライダー的ノリでシリーズ屈指の異色作。とにかく爆破も破壊も、やりたい放題で製作は大変だったとの話もあるが、作ってるスタッフは意外と楽しかったんじゃ無いだろうか。
アクションや特撮シーン、映像も独特、それまでの昭和・平成・ミレニアムゴジラとは一線を画す作りはとにかく賛否両論で、ゴジラが本当にファイナルになってしまうのでは無いかと危惧された面もあったが(観客動員数当時歴代ゴジラ28作品中ワースト3位の100万人)、その後シン・ゴジラで見事に復活できた時は本当に安心した。
監督曰く全米NO.1を目指したとの事だが、本気だったのだろうか?
製作の富山省吾も「徹底的に娯楽映画を作る、そしてハリウッドにコンプレックスなく喧嘩打ってやろうじゃないかと言える新しいクリエーターとして北村監督を選んだ」と語る様に今までには無いゴジラ映画にはなった。ただ、ドラマ性よりも10秒に一回見せ場を作る、とのコメントの通り見せ場は数多いのだが、作品全体としては少々お腹いっぱい感。
特撮は盛りだくさん、着ぐるみ怪獣もミニチュアセットも多いのでどのシーンも見せ場が続く。ジラのみCGだがその他は特撮実写、ただしオープニング以降ゴジラ再登場までだいぶ時間かかり、やっと南極の氷の中から天に向かって雄叫びをあげるのが69‘後、ゴジラ映画なのに中々ゴジラが登場しないのがこの作品最大の難点なのではなかろうか。
ゴジラ&怪獣アクションは前半・後半で全く異なる。
ゴジラ登場後オーストラリアでジラと対戦、ゴジラはあっさりジラを倒しX星人北村一輝が「マグロ食ってる様じゃダメだな」とエメゴジを揶揄、その後ニューギニアでクモンガをハンマー投げして真鶴に上陸するとカマキラスは虫ケラの様に瞬殺。
そして中盤の見せ所、富士山山麓でアンギラス・キングシーサー・ラドンとの対戦は昭和ゴジラプロレスを圧倒的に上回る超(笑)名場面!ゴジラがジャンプからのまるでガメラなスライドランディング、走るキングシーサーがタイガーマスクばりの山を使ってのフライング・ボディ・アタック、俊足キングシーサーが、ボールになったアンギラスをボレーシュートし、ゴジラが横っ飛びで飛びつく。もうゴジラ映画なのか訳がわからぬままの物凄い格闘だが、ツボにハマると面白い。続いて東京湾になんの脈力も無く出てきたヘドラ・エビラをこれまた放射熱線で瞬殺。この辺までは、もろ昭和プロレスゴジラ。
怒涛の怪獣プロレスの後ラスト35’は急に雰囲気が変わり、ナイトシーン妖星ゴラスとともに現れたモンスターX登場から、改造ガイガンとのデスマッチ。モンスターXがカイザーギドラに変身するシーンなんかは見応え充分。
なんだかんだであっさりゴジラが勝利し、これまたなんの脈略もなく泉谷しげるが軽トラで運んできたミニラと共に帰っていく。
ここまでドラマに繋がり無いのも、なんか振り切ってる感があって嫌いじゃ無い。
今作品ゴジラ造形スーツは三体超えでアクション・メイン・弾着被弾とある。
残念なのは音楽。キース・エマーソンだがシンセサウンドが安っぽく、躍動感を出そうとしたのかわからないが映像と音楽が全然あってない(ビオンランテのすぎやまこういちもそうだが世界観壊しすぎ)。音楽よければもっと評価上位にきたかもしれない一作。
誕生してから70年、その時々の時代の流行や最新技術を上手く作品に取り込んでいる点、シリーズを通じて当時の時代背景を振り替えられるのも良いですね。
今週のゴジラ・シアターは『ゴジラ FINAL WARS デジタルリマスター版』
本日もTOHOシネマズ日比谷さんへ。
『ゴジラ FINAL WARS』(2004年/125分)
記念すべきゴジラ生誕50周年作品であり、(当時は)シリーズ最終作との触れ込み。
歴代怪獣15体のオールスター総出演、『轟天号』『妖星ゴラス』も登場した東宝特撮の集大成ともいえる作品で、当時は首を長くして公開を待ちましたね。
本編監督は『VERSUS -ヴァーサス-』(2001)の北村龍平氏。
監督らしく本編でもワイヤーアクションをはじめスピーディで軽快なアクションを多用。
キャスティングも当時の格闘技、バーリトゥードブームを背景にドン・フライ、船木誠勝氏、ゲーリー・グッドリッジ、レイ・セフォーなど格闘家やアクションスターが多数出演、実際のバーリトゥードの動きを模したハードな肉弾アクションの連続で、テンポ感の良さはシリーズで抜きん出ています。
特撮パートも本編に呼応するかのように怪獣たちのスーツを軽量化、極力CGを使わず、実にスピード感あふれる怪獣らしい荒々しい迫力の肉弾バトルを再現。
各キャラへのサービス精神もあふれて当時もスクリーンに拍手喝采した記憶がありますね。
音楽も「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」のメンバー、『幻魔大戦』(1983)も手がけたキース・エマーソンのシンセサイザー主体の劇伴は荘厳でスケール感を感じましたね。
ゴジラシリーズの良さは誕生してから70年、その時々の時代の流行や最新技術を上手く作品に取り込んでいる点、シリーズを通じて当時の時代背景を振り替えられるのも良いですね。
ミレニアムゴジラの総決算は「怪獣総進撃」+「怪獣大戦争」のリメイク。恥ずかしい「マトリックス」の安い真似をゴジラでやらないでほしい。!
2000年に復活した、ミレニアムゴジラシリーズの最終作にして、当時の日本版ゴジラ映画の最終第28作で、最後の着ぐるみ怪獣ゴジラ映画。
東宝怪獣達も総登場し、そこに宇宙人・X星人の策略が絡むという、「怪獣総進撃」+「怪獣大戦争」のリメイクでもあり、ゴジラ映画の総決算。
人類+ゴジラと、総登場し世界中で縦横無尽に大暴れする東宝怪獣達+X星人の壮絶な戦い!
次々に現れる着ぐるみ・操演・フルCGによる怪獣達の大暴れ、
大活躍するオリジナルとリニューアルの轟天号など見どころ満載、数々の特撮シーンを堪能できます。
本編人間サイドでは、ミュータント部隊対X星人兵士の格闘バトル、バイクアクションも楽しめるが余計。
また、マニア受け、楽屋落ちなど小ネタの数々が全編を埋め尽くす。
キャストは、主演俳優たちの演技はさておき、
脇に昭和ゴジラでおなじみの水野久美、佐原健二、宝田明、
平成・ミレニアムゴジラでおなじみの、中尾彬、上田耕一、
小美人には、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』でも演じた長澤まさみ、大塚ちひろ がキャスティング。
監督は「VERSUS ヴァーサス」「あずみ」「スカイハイ 劇場版」などの北村龍平。
東宝の製作陣はよく任せたなぁ、とつくずく思います。
その期待に応えて、子供・若者・大人・マニア・海外と、「全方位」に向けて配慮。
しかし、ゴジラ映画で、わざわざ、恥ずかしくなるほど明らかな「マトリックス」の物真似(しかも縮小版)をしないでほしかった。
確かに日本映画でこれだけの予算で「マトリックス」の真似ができるのはゴジラくらいか。
なぜ、ゴジラ映画で他の映画をやろうとするのか。
音楽は、懐かしい!角川のアニメ映画「幻魔大戦」のキース・エマーソン!!
記念すべき最終作なのに、大御所伊福部昭ではなく(メロディの引用のみ)、B級アメリカ映画らしい、とても今の音楽とは思えない安っぽいシンセサイザーが効いている。
エンタメ怪獣映画で、50周年なのでお祭りのように盛り沢山。ゴジラより人間にフォーカス
怪獣王ゴジラの超お祭りムービー!
ファイナルというタイトルに相応しいかどうかは別にして、サービス満点。登場人物、怪獣多数出演。ここぞとばかりに新メカも登場し、世界各地で怪獣が暴れまくる。
もう詰め込みすぎでしょ。ワンクール放送したドラマのダイジェスト版みたいな映画でした。
映画館へは、会社の同僚と話して、いい歳の大人が集って見に行った覚えがあります。
今回、久しぶりに見直しましたが、まぁホンっと忙しい映画ですね。
北村監督お得意のアクション映画ってことで、画面狭しと戦闘シーン満載です。人対人、怪獣対怪獣、オートバイを使った格闘シーンなどホンっと盛りだくさん。
自分的に気に入ったのは、怪獣王ゴジラここにありって見せつける強さかな。
先ずはカイガン。昭和世代のオヤジにはうれしいサイボーグ怪獣。忍者みたいな投げ縄もアッサリ受け止めて、放射熱線一発で頭が吹っ飛んだ。
ジラも尻尾攻撃、一発で吹っ飛んだ。マグロばっか食ってる奴は駄目だね。
クモンガは、口から出す糸が網になるというお笑い?要素もあり、カマキラスもあっさり、串刺しになった。
ラドン、アンギラス、キングシーサーのトリプル攻撃も面白かったけど、ものともしない強さでギャフンとさせるところが爽快。
可哀想なのはヘドラ。出てきたと思ったら、エビラのハサミが刺さって、ゴジラの放射熱線で一撃。ホンっと一瞬の登場でした。
ただね、沢山の怪獣を登場させるのは、サービス精神旺盛で良いんだけど、本来は怪獣にもバックボーンがある訳で・・・
ヘドラは公害怪獣だし、キングシーサーは沖縄の守り神みたいな存在だったと思うんだけど。
ゴジラの強さを見せつけるためたけの登場だから仕方ないんだろうけど、根っからの怪獣好きとしては、ちょっと寂しい部分もありました。
おっと言い忘れてた。妖星ゴラスや轟天号まで復活させたサービス精神は、ホンっとありがとうございます。
【ネタバレ】
今更、ネタバレってことも無いのかもしれないけど、一応ラストのことを書きたいので。
ミニラが大好きな怪獣で、本作での再登場は嬉しかったんだけど、ちょっと残念な造形だったかな。まぁ、それは置いといて・・・
映画館で観たときには、ミニラと一緒に夕日の海に消えていくシーンは、ホンっと感慨深かった。嗚呼、これでファイナルなんだなって。
でも、これだけのキャラクターは、やっぱり世界が終わりにさせてくれない。
モンスターバースの作品や、「シン・ゴジラ」として復活するわけだけど、どちらもCGゴジラなわけで・・・
ゴジラから始まった着ぐるみ怪獣の歴史。結局、この「FINAL WARS」が、最後の着ぐるみゴジラになったんだよね。
今回、見直してたら、その部分で妙に感傷的になったちゃいました。
夕日の海に消えていくゴジラは、本当にファイナルだったんだなって。歴史の流れを感じます。
ゴジラをテーマにしたパロディ映画
ほんとにつまらない。
これは、パロディ映画と考えて間違いないかな?
全体的に、マトリックスとスターウォーズを合わせた雰囲気(例えば、レーザー光線受け止めるシーンとか、宇宙船のシールドぶっ壊すシーンとか)。
それに、新怪獣いないし(ジラは、完全にエレミッヒゴジラ!)。ハリウッドでさえ、シーモだとかスキュラとか考えられてるんだからさ。
本多猪四郎がこの映画見たら、気絶するかも。
音楽ダサい。最終作ぐらい伊福部の曲いっぱい使おうよ。ロックスターの曲ばっかじゃなくてさあ。
北村一輝以外、全身下手って、キャスト選びどうなってんのか。
ほんとにこの映画を見るには、それなりの覚悟が必要である。マトリックスを見てからのご鑑賞をおススメする。
いやー、ゴジラなんで死なないの!?
馬鹿っぽい、だがそれがいい
迫力アクションとゴジラ無双
◯ゴジラ無双
怪獣総進撃を超える15体もの怪獣が
出演し、ゴジラと激しい戦いを
繰り広げる。造形がリニューアル
された怪獣が多く、新技・能力も
用意されているため新鮮な気持ちで
見ることができる。
◯ミュータント・X星人の迫力アクション
尾崎真一(演:松岡昌宏)、
風間勝範(演:ケイン・コスギ)などが
生身のアクションシーンを演じる。
スタントアクションも邦画にしては
本格的で見応えがある。
◯北村一輝演じるX星人
北村一輝の怪演が非常に印象に残る。
「マグロ食ってるようなのはダメだな。」
など名言多数。
◯ドンフライ演じるゴードン艦長
新轟天号の艦長。
純粋な地球人なのにやけに強いw
刀や拳を使ったアクション多数。
◯ゲスト出演多数
昭和ゴジラのレジェンドである
宝田明、水野久美をはじめとして、
過去作に出演した佐野史郎、
谷原章介、東京SOSから小美人役で
長澤まさみが出演。
◯FWゴジラ
圧倒的な強さで怪獣達を蹂躙。
大気圏外まで到達する放射熱線や、
フットワークもある格闘センスで
戦う。新轟天号からエネルギーを
受け取って放つ最強熱戦。
造形はミレゴジを格闘に
特化させたような姿。闘志溢れる瞳。
◯モンスターX/カイザーギドラ
X星人が呼び出した新怪獣。
モンスターXの状態でゴジラと
五角以上の戦いができる。
骸骨を思わせる異形の造形。
引力光線を放つ。
ゴジラとの戦いの中で進化して
カイザーギドラに変身。
反重力光線はゴジラの体を軽々と
持ち上げて、圧倒的な強さを見せる。
単体では最強の怪獣?
黒と金が混ざり合った正に皇帝を
思わせるデザイン。
◯ガイガン
地球で休眠状態で発見される。
お馴染みの鎌と胸のノコギリ。
目からのビームやワイヤー発射もあり。
さらに強化されチェンソー鎌や
手裏剣のようなものなど、
豊富な武装を持つ。
青と赤を基調としたもはや別物の
ようなかっこいいデザイン。
◯ミニラ
人間サイズで登場。
ゴジラの活躍に呼応し巨大化。
映画の最後に重要な役割を果たす。
◯既存怪獣の新規造形&新技・能力
ラドン、アンギラス、キングシーサー、
エビラ、ジラ、ヘドラ、マンダ、
カマキラス、クモンガ、モスラ
◯新轟天号
現代風のかっこいいリデザイン。
△迷走する方向性
今回はSFアクション要素が強いため、
怪獣映画の雰囲気が失われており、
他のミレニアムシリーズと比べても
異質な作品。かといって
SFアクションとして完成されているかと
言えばそうでもないため、中途半端な
印象。この頃の東宝は怪獣映画に
対する自信が無くなっていたのか?
×各怪獣の活躍が短い。
主にX星人とミュータントの
アクションパートと怪獣バトルの
パートで構成される。
当時のゴジラ最後の作品にも関わらず、
6割くらいは監督の得意なアクションで
構成されており、その結果各怪獣との
戦いがダイジェストのようになり、
ほとんどが瞬殺である。
せっかく着ぐるみのデザインが
新装された怪獣が多い中でそれが
十分に生かされないのは非常に残念。
怪獣の喧嘩が…
ゴジラ映画の観客数減少により「ゴジラ映画は、日本では10年作らない」
としての、一旦完結という作品。
シリーズの集大成として、ゴジラと他の怪獣を全部戦わせる「怪獣喧嘩映画」に
戻ったのだが、リアリティを持たせる為に、1984年にゴジラを「悪の怪獣」
として蘇らせたのに、完全に元のもくあみ…
先に書いた通り、怪獣の喧嘩以外は何も見る部分がない映画。
ラストは、ネタバレするので詳しくは書かないが、最後にゴジラが、どうなるかは
ゴジラシリーズ・第一章・完結編の「メカゴジラの逆襲」と同じ、アレだ…
そもそも「北村龍平が、世界に名をはせる日本の映画監督!」なんて
誰が一番最初に言い出したんだ?
ゴジラ50周年を台無しにした作品 私達は裏切られたのだ
2004年12月公開
1954年の初代ゴジラからちょうど半世紀の節目の記念作品
怪獣映画の集大成
過去最高のゴジラの映画
大ヒットしてシリーズ観客動員数1億人突破を達成して海外セールスも引っ張りだこ
そうなるはずだった
誰もがそう思った
そう願った
なのにこの大惨事になってしまった
まさに黒歴史
ゴジラ50周年を台無しにした作品
私達は裏切られたのだ
監督は北村龍平という知らない人
1995年にインディーズムービー・フェスティバルでグランプリをとり、その後もインディーズ映画で高い評価を得た人だそうです
冒頭のタイトルバックの映像には、今までの東宝特撮にない洋画的なプロモビデオ風でなかなかスタイリッシュ
期待できるのか?と思わされます
しかし本編が始まるとあっという間に裏切られたと分かります
圧倒的なつまらなさ
分かってなさが全編ずっーと続くのです
つまらないだけならまだいいです
馬鹿にするな!という怒りが沸々と湧き上がってくるのです
これがゴジラ50周年の記念作品で完結編として提供されて良いものか!という怒りです
この監督はゴジラなんか撮るつもりはなかったに違いないと思います
キル・ビルやマトリックスのような映画を撮りたい
怪獣映画なんてそのために踏み台に利用してやる
そんな意識が透けてみえるのです
そうやって撮ってた映画が面白いければまだ許せました
何だよ!これは!という真似事映画のレベル
噴飯もの
物を投げつけたくなる映画とはこのこと
ひょっとしてパロディ映画だったのかと思いたくなる
その方がまだ救いがあった
新しい感覚という映像もすぐに馬脚を現して、カラーフィルターを掛けて色調を変えて洋画的映像に似せただけ
その実態は見辛い映像のオンパレード
独りよがりの映画、自分に酔っている
そんなもの金を取って公開するな
誰をターゲットにしているのだろう?
誰が喜ぶ映画なのだろう?
監督ただ一人だけではないのか
いや監督本人が一番つらかったのではないだろうか
素養と能力の不足を監督自身が痛感したはずだ
監督は途中降板すべきだった
いや製作者が監督を解任すべきだったのだ
こんな監督にゴジラという金看板のコンテンツを任せた製作者とプロデューサーの責任を問うレベルの作品なのだ
映画界でも稀にみる大失敗作
その意味で本作を永遠に語り継ぐべきだ
こんな大失敗、大惨事が、最も大切な虎の子のコンテンツで起こり得るのだと
失敗の根本原因はなにか
それは怪獣愛、ゴジラ愛などを、これっぽっちも持たない人間に監督をさせたことにつきる
だから怪獣愛も、ゴジラ愛も、特撮愛もこれっぽっちもない作品ができてしまうのだ
こんなゴジラ映画を過去最大の予算を掛けて作ってしまったのです
その結果は、ゴジラ対ガイガンやゴジラ対メガロよりひどい最低最悪レベルの内容と、ワーストレベルの興行成績だったのです
20億円の巨費を投じて、12億5千万円しか興行収入がない、巨額の赤字を作って終わったのです
つまり、ゴジラ50周年の記念に泥を塗った作品を製作したのです
その責任をとるべきは製作者とプロデューサーです
エメリッヒ版ゴジラと同じ失敗を繰り返したのだ
いやあれはゴジラ映画だと思わなければそこそこ面白い映画だった
事実大ヒットして巨額の製作費を回収して3倍ものリターンを生んだのです
大変な違いです
公開すべき作品ですらありません
大学の学園祭とかで上映される二次創作のレベル
怪獣が好き、ゴジラが好きという筋金入りのオタクに撮らせないと怪獣映画は良いものは撮れはしないのだ
その教訓を忘れたツケはあまりにも巨大なダメージを東宝にもたらしたのです
特撮部隊はそれでもやれと言われた映像は作らねばならない
頑張っていると思う
ラドンのNY 来襲シーンは見事だった
本編のNY シーンは学芸会レベルだったけれど特撮部隊は責任を果たしている
特技監督は浅田英一
この人は中野昭慶、川北紘一の弟子筋に連なる東宝特撮の正統なる後継者だった人物です
しかし何故か1990年頃から東宝を離れていたのです
前作の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」から、ようやく東宝に復帰したのです
歴史ある東宝の特撮部隊は、2001年の「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」は神谷誠に、2002年の「ゴジラ×メカゴジラ」は菊地雄一にと、平成ガメラシリーズの特撮部隊の人間に2作続けて仕切られていたのです
その鬱憤を晴らすかのように、彼は前作につづいて本作でも張り切って東宝特撮部隊を率いて特撮を撮っているのが伝わって来ます
本作では、前作をさらに上回る良い仕事を見せてくれています
しかし本編がこれではあまりに可哀想です
報われません
音楽も伊福部昭の音楽は申し訳程度
キース・エマーソンという有名ロックキーボードプレーヤーに任せます
この人は才能はある人なのですが、ゴジラシリーズや怪獣映画に必然性は何もないのです
音楽をにも新味を出したかったのでしょうが、何故この人なのか?理解できません
ただ監督が好きだっただけのように思われるのです
腹が煮えくりかえりました
本作で正にゴジラ映画は死にました
本当にFinal wars になったのです
シン・ゴジラで奇跡の復活を遂げるのには12年もの時間が必要になるほどダメージは大きなものだったのです
星は一つ特撮部隊に免じて
本編はゼロどこらかマイナス5点だ
松岡昌宏初主演映画だが客寄せパンダな松岡昌宏
松岡昌宏に釣られて観賞。いくらゴジラが主役とはいえ松岡昌宏は主演なのに出番も台詞も少ないなあ…。司令官役のドン・フライの方が主役に見える。ジャニーズ使ってるんだから少しくらい強引でも松岡昌宏をメインで使わないとファンが納得しないよ。日本映画に最初から期待するだけ無駄だから例え大コケする内容でも不思議ではないが、 まあVFXのレベルの低さには呆れる。 子供騙しの低レベルな特撮に21世紀の先進国とは思えないアナログな撮影。 そこまでケチりたいなら最初からハリウッドに対抗するような映画作るなよって思う。 ドラマの映画化にジャニーズにアニメその他、 ハリウッドに対抗しなくてもいくらでもヒット作は作れるだろうに、 結局は映画文化に対するお国柄の違いなんだろうね。 ハリウッドは映画をビジネスと考えるが日本は映画を芸術と考える(東京藝術大学)。
さらば、ゴジラ
ゴジラ生誕50周年にしてゴジラシリーズ最終作。
ゴジラを含む計15体の怪獣に加えて、轟天号やX星人等も登場し、東宝特撮を総括する集大成となった。
最終作として、これ以上ないゴジラ作品にするべく、当時次世代のクリエイターとして期待されていた北村龍平に監督を依頼。確かに作品としてはゴジラ映画史上最大規模(製作費、製作日数、初の4班体制)で制作されたが、製作費20億に対し興行収入12億6000万円、観客動員数は歴代ゴジラ28作品中ワースト3位の100万人(平成ゴジラ映画作品中では最少動員)にとどまった。
正直、大作にしてはストーリーが散漫で全体的に作りがチープだ。
ある意味、監督的にはチープさが80s風として好みなんだと思うが、下手に近未来だの宇宙人だのミュータントだの、色々詰め込みすぎて何の映画だか分からなくなっている。
だが、当時30半ばでゴジラシリーズの最終作を任されているという点ではなかなかの偉業だといえる。
VERSUSは最高に面白い。
これは良いトンチキ映画…!
VODで観て良かった…。
ツッコミしながら観たらかなり面白い。
それぐらいツッコミどころが満載すぎた。
ストーリーは必然性のないエピソードが多くて細部はガン無視で破綻してるし、
怪獣たちは着ぐるみ感全力発揮してるし、
効果音や劇伴は違和感のオンパレードだし、
たくさんの命が奪われてるのに悲壮感ゼロだし、
登場人物(時々怪獣すら)はやたらオーバーリアクションだし、
ゴジラシリーズの割に怪獣登場シーンに比べて人vs人のアクションシーンやたら気合入ってて尺長いし、
演出はコテコテで笑えてくるし、
途中から色んなシーンに「そんなことある!?」とお腹抱えて笑って観ていた。
(ゴジラファンの夫は隣で制作陣に対してずっと怒っていたが。)
いやあすごい映画だった。
こんなトンチキ映画、意図的に作ろうと思ってもなかなか作れないし、下手なコメディ作品より笑える。
奇跡の塩梅だと思う。
久しぶりのFW
久しぶりにFW見直してみました。
少ない予算でここまでよくやったと思います。
近年のゴジラ映画に比べてゴジラのシーンが多く、どんどん怪獣を倒していくのは爽快です。ヘドラとエビラが秒殺されたのはちょっとかわいそうに感じましたが(笑)
しかし、それでも人間の話や戦闘が多いが、これは監督が悪いとしか言いようがない。
もっとゴジラのシーンに予算をかけてほしかったかな。
しかし、アニゴジやシンゴジラよりは何倍も面白い。
FWをつまらんと言っておいて、シンゴジラやアニゴジを面白いって言ってる人は昭和、平成、ミレニアムシリーズを見たことないニワカですわな^ ^
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