雲のむこう、約束の場所のレビュー・感想・評価
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会いたい人も話したい人も僕には誰もいなかった
映画「雲のむこう、約束の場所」(新海誠監督)から。
新海作品は、映画「言の葉の庭」から入ってしまったからか、
どうしてもその洗練された背景画に目がいってしまい、
ややもの足りなさを残して観終わった。
メモした台詞も少なく、ピックアップに迷ったが、
ストーリーに関係ないかもしれない台詞を選んだ。
「3000万人以上の人間が暮らす街で、考えてみれば、
会いたい人も話したい人も僕には誰もいなかった」
全体を包み込むイメージに「孤独感」が感じたからだ。
日本には、こんなに多くの人たちが暮らしているのに、
会いたい、話したい、と思う人がいないという淋しさは、
現代の抱える課題にもなっている気がする。
特に高齢者の「孤独死」の記事を目にするたびに、
誰か1人くらい、会いたい人とか、話したい人がいるだろう、
そう思うが、残念ながらそういう人も思い浮かばず、
「淋しさ」を抱えてまま、死んでいく。
主役の少年たち2人を吹き替えをした、
俳優「吉岡秀隆さん」「萩原聖人さん」の声が、
なぜか、そんな雰囲気にピッタリで、驚いた。
顔の表情ではなく、声だけで雰囲気を醸し出す声優に、
拍手を送りたい。
分断された日本でのSFラブストーリー
君の名は。で一世を風靡した新海監督の過去の作品の一つ。
ほしのこえに続きこの作品でも恋、恋未満の感情が出てきます。
2017年現在でヒロインと男二人の三角関係が描かれているのはこの作品のみです。
主人公と親友は飛行機作りに熱中しています。
そこにヒロインが登場してきて・・・
この物語の最初は大人になった主人公が昔を思い出すところから始まるように、時間軸の移動が顕著です。これも後の君の名は。に受け継がれています。
このように新海監督の作品は過去の作品とのリンクがたくさん散りばめられているので、そこを意識して観ると何倍も楽しくなります。(これであなたも立派な新海監督オタクです。)
他には電車での描写、ヒロインの為に行動を起こす主人公の衝動。挙げていたらキリがないくらいのファン歓喜ポイントがありますね。
SF色濃い+知らない用語アリ+時間軸が変わるのがややこしいので新海監督初心者や難しい展開が苦手な人には注意が必要ですが、個人的には好きです。
SFなのか恋愛と友情なのか迷う作品
「君の名は。」で感動し、矢継ぎ早に新海作品を鑑賞した5作目。SF作品と言える日本が二つの国に分割支配されている状況、不思議なタワーの存在並びに超大国同士の冷戦のシーン。一方恋愛がからむ学校、ローカル電車などの日常生活シーン。私の頭の中では上手くこの両者が結びつかない。原作は小説なので書きっぷりで読者は了解しその世界に参加出来るようであるけどなぁ。アニメは描きっぷりがメイン、そしてナレーションと音楽がサブ。鑑賞者が参加するには絵がしっかり語らないといささか厳しい気がするがこのままでは何か十分ではない気がする。
でも、やはり後の新海ワールドを予告しているような素晴らしい画もあり全く嫌いではない。トータルSF作品とするか又は恋愛と友情作品とするかどちらかに軸足を定めるべきだったかな。
コメント難しいなあ
戦争により南北に分断された架空の日本が舞台。敵国領になってしまった蝦夷。北海道に建設された天をつく謎の一本の塔。東北の北国に住む、とあるふたりの中学生ひろきと白河は、この塔に行ってみようと計画。自作の航空機を作製し始める。そして憧れだったさゆりという女の子を誘って、いつか一緒に塔に行こうと約束するが。その日を境に彼女は消えてしまう。
そして年月は流れて...。
ようするに塔のせいで眠り病に成ってしまった彼女を救う為に塔まで行ってあれぶっ壊してこいって話。
主人公のひろきは、とにかく一途です。但し子供っぽい未成熟さが目立ちます。
もうひとりの主人公白河君。大人で知的な方。物語を追うと、ひろきより明らかに大人です。
しかし不思議なSFファンタジーです。
夢の世界とシビアな現実の対立とが交互に画かれています。
しかしこの作品好き嫌い分かれますね。
主人公のひろきは、どこか優柔不断で感情移入できない人いるかな。
正直ひろきとさゆりは精神的な成長が中学生で止まっています。
白河君のイライラがわかるなあ。
この作品一番の功労者は白河君ですね。
もうちょっと説明が必要な気がします。この映画。
なんともコメントしずらい作品です。
新海監督にとって初の長編アニメーションですから、色々試みたんでしょうか。絵の綺麗さと、センスは流石だと思います。
新海クオリティ ソノ1
新海誠という監督の存在は正直知らなかった。別にアニメヲタクでもないので、数多いるクリエイター達を諳んじるなんてことはできないが、改めて調べてみるとかなり有名な人なんだと驚く。そしてその中でも合点がいったのは、大成建設のあのアニメのCM。確かにあの映像美は全てこの監督のなせる技なのだと腑に落ちる。これ程までの特徴のある、否、ある意味登録商標モノといっても過言ではない空と雲とそれを彩る光の屈折、逆に満天の星空と星の運河。決して街の光に侵されている今の生活では体験できない大パノラマをアニメとCGを駆使して観客に披露する演出は他の人には真似が出来ない拘りを否応が無くヒシヒシと伝わる。
その集大成が『君の名は』なのだろう。
そしてその作品の演出的プロローグというべき、過去三作の上映が目黒シネマで懸かっていたのでルーツを探るべく観覧した。
さすが今一番の話題であり、ディズニーアニメやワンピース、ドラえもんやしんちゃんといったキャラアニメではときめきに乏しいと感じる人達(時間的に、大学生位の若い人達)で決して広くはない館内がごった返していた。地下に下がる階段にまで整理券順に並ぶ人達で溢れかえり、改めてあの映画の反響の強さを思い出さずにはいられない。
まずは『雲のむこう、約束の場所』 2004年公開というからもう12年も前の映画だ。内容はSF物だからアニメとしては親和性が高い。ストーリーも勧善懲悪物ではなく、パラドックス物であり、尚且つ『謎の転校生』のような並行社会が存在しているという前提で、そのゲートを女の子の昏睡と繋げるという白雪姫的寓話要素も盛り込んである。が、一番のキモは主人公二人の男子の親交(BL?)を描いていることだろう。一寸いろいろなものを盛り込みすぎな感は否めないが、まだCGを前面に使っていない中での得意の映像美、細部の作り込みの緻密さ等、アニメの可能性をこの時代での高度な表現で引き出しているようにみえ頼もしく思えた。背景のストーリーも、『もしもシリーズ』のような内容なので、その手が好きな人は興味深いなのではないか。ありそうな話と夢のような原理、その辺りがジャパニーズSFって落ち着き場所かと。
一つ、意味があったのか不明なのはヒロインのバイオリンを主人公が弾くところ。わざわざ弾くことに意味があったのか?
SFだった
前知識なくみた。
SFとは知らなかったが、君の名は。と似たような、主人公たちがリンクするシーンはデジャヴだった。 君の名は。は、背景も人物も良いが、この映画は人物画はイマイチ。
最初のシーンが現実で、あとはすべて回想シーンで終わってしまう。解説がないとチト分かりづらいけど、発想が面白いので★4つ。
20点
結構好き。
途中から話が…
最初は不思議な設定の世界の話だけだと思いきや、途中から急にSF的な話になり戸惑った。高校生が作った飛行機が試験飛行もなしに飛んだり、敵の戦闘機に撃墜されずに塔までいきついたりと「あれ?」と思うところがいくつかあったが、なんとなくは楽しめた。
個人的には秒速5センチメートルの方が好き。
うーん、、、
ファンタジーSF?
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