劇場公開日 2004年11月20日

「SFなのか恋愛と友情なのか迷う作品」雲のむこう、約束の場所 ヤマザマンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5SFなのか恋愛と友情なのか迷う作品

2016年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「君の名は。」で感動し、矢継ぎ早に新海作品を鑑賞した5作目。SF作品と言える日本が二つの国に分割支配されている状況、不思議なタワーの存在並びに超大国同士の冷戦のシーン。一方恋愛がからむ学校、ローカル電車などの日常生活シーン。私の頭の中では上手くこの両者が結びつかない。原作は小説なので書きっぷりで読者は了解しその世界に参加出来るようであるけどなぁ。アニメは描きっぷりがメイン、そしてナレーションと音楽がサブ。鑑賞者が参加するには絵がしっかり語らないといささか厳しい気がするがこのままでは何か十分ではない気がする。
でも、やはり後の新海ワールドを予告しているような素晴らしい画もあり全く嫌いではない。トータルSF作品とするか又は恋愛と友情作品とするかどちらかに軸足を定めるべきだったかな。

ヤマザマン