「ロマンティックコメディの傑作だ。」或る夜の出来事(1934) 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)
ロマンティックコメディの傑作だ。
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恋人ウェストリーとの結婚を父親に反対された富豪の令嬢エリー(クローデット・コルベール)は、マイアミからニューヨークに向かう夜行バスに乗り込み、失業中の新聞記者ピーター(クラーク・ゲーブル)と出会う。
エリーの正体に気づいたピーターは、父親に知らせない代わりに、彼女をネタに記事を書くことを思いつく。最悪の出会いから反発しあう2人だったが、やがて互いに惹かれあっていく、、、。
明るく魅力的で、生き生きとしたロマンティックコメディの傑作。ひょんなことから出会った2人の男女が、立場を超えて相手を想うようになる過程が、1つ1つの出来事の積み重ねを通じて、テンポ良く、ユーモアを交えて描かれていく。
こんなにシンプルなロマンスが、多くの人々を魅了したのは、主演の2人の魅力的なキャラクターと、心憎いエピソード、快活でカラッとした語り口のおかげだろう。
本作に影響を受けた作品は数え切れず、多くを語る必要が無いほどの、映画ファンなら是非とも見てほしい、ロマンティックコメディの傑作だ。
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