深呼吸の必要のレビュー・感想・評価
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今だに観返すシリーズ2
マイリトルラバーのエンディング曲が凄く良い。
作業に没頭している中、ふと感じる風、ふと見上げる青空。単純肉体労働あるあるですねー皆バクバク良く食べているシーンも良かった。
長澤さんの台詞も少ない、チョイ役が素晴らしい。
沖縄っぽさがほしい
誰かがメインになる訳でもなく、一人ずつ秘密を明かして
それぞれの訳ありの人生に共感させようという映画。
ハートフルなストーリーにはなっているものの、感情移入
する程には掘り下げていないので、共感という点では少し
不足しているだろうか。
残念なのは、沖縄の魅力が画面から伝わってこないという点
辛い作業をしていても(行ったことはないが)抜けるような
青空や清々しい空気といった空気感が伝わってこない。
それぞれのシーンは どこの田舎にもある風景と変わらない。
畑では畑の作物のみを背景に上半身主体の画角か、遠景の
シーンが多いが、もう少し引いたシーンで 青空をバックに
入れて沖縄っぽさを味あわせてほしかった。
民家でのシーンなどではどれも雑然として、かつ照明
(露出)が暗く、開放的な雰囲気を損なっているように思う。
がんばったあの夏
露出度が人気に比例していない──とおもうことがよくある。
おそらくだれもが、映画やドラマの出演者や配役をみて「なんでこのひとが」と疑問になる。ことがある(ひとがいる)にちがいない。
「なんでこのひとが」を身も蓋もなく具体的に言ってしまうと「なんでちっとも魅力のないかれ/かのじょが(またしても)こんないいポジションに就けちゃっているんだろうか?」──である。
そんな誰の中にもいる「なんでこのひと」な俳優が、わたしは多い。たぶんひとより多い。
年を食ったにんげんが「むかしはよかった」と言うことがある。
気に入らない俳優が増えてきたのはわたしが年を食ったから──かもしれない。なにしろ、きょうび、俳優にかぎらずテレビのパーソナリティでもユーチューバーでも「なんでこのひとが」なひと、ばかりである。
もっと現実的な気分にそくして言うと「なんでこいつが」である。
しんらつなレビューをすることが多いが、わたしはけっしてルサンチマンではない。(と、じぶんでは思っています。)
しかし日々メディアに触れるたび「なんでこいつが」と思わせる存在は、増えていく。
若いころは「なんでこいつが」な人物は、ほとんど居なかった。
だからけっきょく(じぶんでツッコませてもらうが)「それはおまえが年を食ったからさ」ていうことになるんだ、と思う。
「なんでこのひとが」にくわえて思うのが「渡世術」である。
かれ/かのじょをそのポジションに就かしめるのは、魅力でも技量でもなく、(世のなかを)うまく泳ぐ手並みだ。──そう感じる人物がとても多い。
だから「なんでこいつが」と思ったあとに「ふん、うまく泳ぎやがって」とおもう。年をくったわたしにとってエンタメの世界というものは「うまくおよぐ気に入らないやつ」だらけ──というわけ。である。
じょうだんはさておき、芸能界は、推されと干されの事情が、素人には解らない。
憶測はあるにせよ、かれ/かのじょがゴリ推される理由や、干された理由は、ほんとのところは解らないものだ。
香里奈といえば、むかしはドラマやCMなど、見ない日がないほどだったが、ある時期をさかいに見なくなった。
巷間では写真週刊誌にプライベート写真が流出したせい──になっているが、ほんとのところは解らない。その写真じだい、ちっとも衝撃ではなかったし、そこに写ったかのじょはたんに寝ていただけで、なんにもわるいことはしていなかった。それは陋劣な盗撮であり、気の毒な事故だった。
(「なんでこのひとが」の前振りをしたのは、芸能界というところが、魅力的なひとが消え、魅力的じゃないひとが生き残る──(なんとなく)そんな印象があるばしょだから。)
最近見たおもいで写眞(2021)という映画に香里奈が出ていて軽くおどろいた。また映画へ復帰するだろうか?
香里奈の垢抜けた顔立ちが気に入っていた。彼女を本作「深呼吸の必要」(2004)と対で思い出す。
ずっと後年になってここで共演していた成宮寛貴が醜聞に巻かれるかんじで引退した。
当時、仕事中に映画館で見た思い出深い映画(笑)で、今やすっかり大物になった谷原章介、長澤まさみ、大森南朋も出ていた。
この映画は期間農業のアルバイトをやったことがあるなら、ぜったいに刺さる。ましてサトウキビをやったことがあるなら、じぶんと対比できる面白みもあるだろう。
バラバラな経歴・思惑をもった人たち──が、期間の開始時に厖大なサトウキビ畑を見渡すばめんがある。
これをぜんぶ刈り取るのか・・・その茫然とした危惧から、紆余曲折をへて、すったもんだをへて、最後の1本を刈り取る。まで──を映画は描いている。
不可能に見える果てしないサトウキビ畑と、たった1本になったサトウキビ。
そのはじまりとおわりをつうじて、ひとつの目的へ向かって、みんなで葛藤しながらやり遂げたあのひと夏──を映画は描いていた。
あんとき仕事をさぼって見てよかった。
大森南朋はベテラン季節労働者役なので一人だけ大人感を出しているけれ...
大森南朋はベテラン季節労働者役なので一人だけ大人感を出しているけれど、他の役者がみんな凄いフレッシュ。じっさい若い。
サトウキビの収穫終わるまで住み込みで働く若者たちのドラマ。喋らない子がいたり、衝突があったり、途中抜けたけど戻ってきたりとか、おじいとおばあは優しく、皆期待以上の働きをする。真面目でさわやかな良作品。おじいもおばあも良い人。
そして続いていく...みたいな終わり。
2004年の作品
ずっと気になりつつも、公開から13年にしてようやく観ました。
沖縄の小さな島で、3月末までの35日間、都会からやってきた7人の若者たちがさとうきびを刈るという物語です。
ざくっ、ざくっとさとうきびを刈る音、青空と青い海、そして少しずつ刈られていくさとうきび畑がすがすがしかったです。
大森南朋、長澤まさみ、谷原章介・・・等々、皆若い。
今ではすっかり貫録のある俳優陣ですが、貫録の無いところがいいと思って観入ってしまいました。
心が穏やかになる
先日走った石垣島マラソンのコース途中で大きな製糖工場の前を通過し、ありえないほどの高さに積まれたサトウキビを見てこの映画を思い出しました。心が疲れたときに観るとかなり癒されます。おすすめです。
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