深呼吸の必要

劇場公開日:2004年5月29日

解説

沖縄の離島を舞台に、さとうきびを刈るアルバイトに参加した7人の若者の成長を描いた青春ドラマ。監督は「昭和歌謡大全集」の篠原哲雄。脚本は「卒業」の長谷川康夫。撮影を「TOЯI/第4話 続く二人」の柴主高秀が担当している。主な出演に、映画初出演の香里奈、「スカイハイ skyhigh」の谷原章介、「世界の中心で、愛をさけぶ」の長澤まさみ、「アイノカラダ」の成宮寛貴、映画初出演の金子さやか、「ゴジラ×メカゴジラ 機龍」の久遠さやか、「Jam Films/HOOPS MEN SOUL」の大森南朋。

2004年製作/123分/日本
配給:日本ヘラルド映画=松竹
劇場公開日:2004年5月29日

あらすじ

沖縄のとある離島に、さとうきびをただひたすら刈り取るアルバイト“きび刈り隊”に応募して来た都会暮らしの5人の若者・ひなみ、修一、加奈子、大輔、悦子が降り立った。「言いたくない事は言わなくてもいい」。これが、彼らが1ヶ月余り寝泊まりする平良家の唯ひとつのルール。果たして、それぞれに“言いたくない事情”を抱えていた5人は、早速、バイトの常連・田所の指導の下、広大な畑の約7万本のさとうきびを刈り始めるが、2月とは言え沖縄の厳しい陽差しの下での慣れない仕事は辛く、かつて平良家の隣に住んでいた美鈴と言う強力な助っ人の参加があったものの、先輩風を吹かせる田所への反駁もあり、一向に作業の能率は上がらない。そんな中、大事件が起こった。嵐の晩、港へ出掛けた田所が運転を誤って脚に大怪我を負ってしまったのだ。離島ゆえに医者はいない。とその時、実は医者であった修一が執刀を決意した。手術は成功した。そして、このことで絆を深めた7人は力を合わせ、期日までに全てのさとうきびを刈るのであった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0 皆さん、お疲れ様

2025年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

5.0 なんくるないさ~

2025年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

 沖縄の海、空、広大なキビ畑。この美しい絵だけでも観る価値がありました。学生のみならず様々な経歴の持ち主たちは、「言いたくないことは言わなくてもいい」という平良家のルールに従い、ひなみ(香里奈)以外は誰も過去をしゃべろうとしない。都会から遠く離れた集団アルバイトには挫折して社会から逃げてきた者が多いのだ。仕事と寝食を共にして次第に過去が明らかになる爽やかな青春群像劇とも言えるこの作品、それぞれの性格が痛いほどわかるように仕組まれている。わざとらしい設定や深く追求しないところにリアリティがあり、重くならないことが好感を生むのです。

 「なんくるないさ」「だめなら、また始めからやればいいさ」と沖縄の人の暖かい言葉をそのまま深呼吸して吸い込んでしまいたくなるような映画です。おじいとおばあの言葉が全て優しいんだ。

 難点は、美形タレントを揃えたことだろうか。そして当時、「リアルさを増すための男女間の性的衝動、セックスシーンが描かれてない!」などど言って批判する人もいたと思うが、そういう人とは友達になりたくない。

【2004年5月映画館にて】
当時、映画館で鑑賞したのですが、風に揺れるサトウキビの波は一瞬冷房が入ったんじゃないかと思うほど涼しくなった記憶があります。

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kossy

4.0 今だに観返すシリーズ2

2024年7月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

幸せ

マイリトルラバーのエンディング曲が凄く良い。
作業に没頭している中、ふと感じる風、ふと見上げる青空。単純肉体労働あるあるですねー皆バクバク良く食べているシーンも良かった。
長澤さんの台詞も少ない、チョイ役が素晴らしい。

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トミー

2.5 沖縄っぽさがほしい

2023年6月2日
PCから投稿

誰かがメインになる訳でもなく、一人ずつ秘密を明かして
それぞれの訳ありの人生に共感させようという映画。
ハートフルなストーリーにはなっているものの、感情移入
する程には掘り下げていないので、共感という点では少し
不足しているだろうか。

残念なのは、沖縄の魅力が画面から伝わってこないという点
辛い作業をしていても(行ったことはないが)抜けるような
青空や清々しい空気といった空気感が伝わってこない。
それぞれのシーンは どこの田舎にもある風景と変わらない。

畑では畑の作物のみを背景に上半身主体の画角か、遠景の
シーンが多いが、もう少し引いたシーンで 青空をバックに
入れて沖縄っぽさを味あわせてほしかった。
民家でのシーンなどではどれも雑然として、かつ照明
(露出)が暗く、開放的な雰囲気を損なっているように思う。

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ビン棒