「なにより、この映画で一生モノの言葉と出会いました。」バーバー吉野 うえあおいさんの映画レビュー(感想・評価)
なにより、この映画で一生モノの言葉と出会いました。
舞台の小さな町の男の子はみなバーバー吉野でおかっぱにすることが習わしだった。
そこに茶髪の転校生がやってきて。
古い習慣に新しい習慣を切り込んでいく難しさ。
昭和は、こういう葛藤が各地で起こっていたんだろうなあ。
バーバー吉野の息子が髪型を変えるということは、お母さんに反抗しなければならないということ。
観ている側は分からず屋のお母さんが憎たらしくて仕方ないけど、主人公である床屋の息子が見せる家族愛に、心がほっこりとなります。
なにより、この映画で一生モノの言葉と出会いました。
「大人になるってどういうこと?」
「それはね、人に優しくなるっていうことだよ。」
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