クイールのレビュー・感想・評価
全14件を表示
人生のパートナー
盲導犬にふさわしい素質を見出されたラブラドール・レトリバー。穏やかな性格の彼はクイールと名付けられ、訓練士の手によって優れた盲導犬へと成長していきます。やがてクイールは、頑固だけれども優しい心を持ったパートナーと信頼を築き上げていきます。 ベストセラーのノンフィクション「盲導犬クイールの一生」を基にした映画です。 幼いラブラドール・レトリバーが盲導犬として、多くの人々の愛情に支えられながら充実した日々を過ごす姿が細やかに描かれています。おっとりとしてマイペースながらも、人の感情を鋭く察知するクイール。その可愛らしくも頼もしい行動や温かさは、言葉では表しきれないほど感動的です。 盲導犬としての役割を果たすクイールの姿から、人と動物が共生することの意義を学ぶことができました。クイールは単なる盲導犬ではなく、かけがえのないパートナーであり、その存在が人々の生活を豊かにしていることがわかります。 動物でも人間でも、かけがえのないパートナーと共に人生を歩むことができれば、自分の人生も豊かになれると信じています。 共感の重要性を感じて、他者の感情を理解し、思いやりを持つことの大切さを学べました。
頑固な渡辺(小林 薫)が愛した犬の話
実話ベースなのでリアル。食事も排泄シーンも有ります。 台本を読めない動物に演技させるのは大変。ワンカットシーンが随所に有るのが見どころ。 ラブラドール・レトリバーを生ませの親の水戸(名取裕子)からお願いされ、渋々承知する訓練士の多和田(椎名桔平)は、パピーウォーカーの仁井夫妻(香川照之、寺島しのぶ)に1歳の誕生日まで預ける。その後は盲導犬訓練センターで生活し、視覚障害者である渡辺(小林 薫)と盲導犬の共同訓練の合宿をする。渡辺の妻と子供達(戸田恵子、櫻谷由貴花、松田 和)とともに住むことになったクイールが一生を終えるまでを描く。 犬好きなので頭空っぽにして犬と人のコミュニケーションをじっくり観ているだけで、笑えて泣けて、とても癒やさた。
ジーンと来た。
結婚して別に住んでいるけど、弟が視覚障害者で、全盲にはなっていないので、puppy walkerをしていた事がある。その時に弟の家にいた犬のことを思い出す。そして、もしかしたら弟も将来は盲導犬にお世話になるかもしれない。 犬はやっぱりかわいいなぁ。赤ちゃんの時のかわいさったら! 盲導犬の一生を想って、最期のシーンでは泣いてしまった。 クイールさん、お疲れ様でした。
我が家では出来ない。
テレビドラマでも観たことがあるのでストーリーは覚えていたが、改めて家族(愛犬含む)で観てみた。パピーウォーカーというボランティアには頭が下がる。彼ら無しでは盲導犬は育たない。しかし盲導犬は本当に幸せなのだろうか?我が家では出来ない、1歳になった我が子と別れるなどあり得ない、と家族で意見が一致した。
真面目、丁寧、分かりやすい
盲導犬として生きたクィールの一生を丁寧に愛情を込めて作られた映画でした。 派手な演出はないので一般受けはしないかもしれませんが、嘘がなく「普通のお話」のように感じて、好感が持てました。 クィールに感情移入して、このままここで暮らせたらよかったのに…と暮らす場面が変わるごとに何度も思いました。 盲導犬として生きる事が幸せかどうかを私たちが決めるのはとても難しいと思いました。 でも、クィールを通して見ると、視覚障害の方からの愛情がとても伝わってきて、目としての役割以上の存在だということを強く感じましました。 盲導犬は訓練すればなれるという訳ではなく、視覚障害の方の命を預かる存在なので、血統によって生まれながらの素質を持つ犬がなるのが基本だそうです。 盲導犬が1歳になるまで愛情を持って育てるボランティアの家族、訓練士、そして視覚障害の方の努力によって盲導犬が成り立つのがよく分かりました。 大切な知識として多くの方に観てもらえたらないいなと思う映画でした。
盲導犬の生涯。その素晴らしさを描くと思いきや… 小林薫演じる飼い主...
盲導犬の生涯。その素晴らしさを描くと思いきや… 小林薫演じる飼い主に全く共感できず。おまけにいつの間にやらそちらがメインになる始末。 盲導犬って幸せなのかな?人間の都合であちこちにやられ… Gacktなんて親しい人に譲っただけで大炎上なのに(笑)
盲導犬の同窓会!椎名桔平も起きたら臭いのきつさにビックリすることでしょう
人間が中心であるにも関わらず、思わず犬に感情移入してしまい涙する映画でした。特に、渡辺さんと会えない期間のクイールの心が伝わりました。映画の作り方次第でどうにでもなると思うのだが、どことなくドキュメンタリー風の作りになってしまったのは残念である。 犬好きの人とそうでない人とはかなり評価が違う映画であろう。個人的に言うと、家で犬を飼っているにもかかわらず、中盤の流れがあまりにも普通すぎて退屈だったため評価が落ちました。だけど、最後に出てくる老犬クイールの演技は見事なものですよ。人間以上の演技力です。
ちょっとふざけすぎか?
視覚障がい者の協会の会長?とかなってる人が、差別の多かった盲導犬を遣いながら、公の道で大渋滞を生み出して歩くシーンを笑いを取るために入れたのは、不満だった。 使用者があんなトラブルを起こしていては盲導犬に対する信頼も失ってしまうからだ。 後のシーンに不満はない。 むしろ家でいるときの盲導犬はあんなもんではなかろうか? 訓練して実働5年程度と言われる盲導犬。 扱う視覚障がい者にも訓練があるため、一度盲導犬を使い始めた人は使い続けるが、最初の一歩が難しいようだ。
誰かの書いた犬の日記を普通に見ているだけのよう
総合:60点 ストーリー: 60 キャスト: 65 演出: 60 ビジュアル: 70 音楽: 65 ある盲導犬をナレーターを入れてドキュメンタリー調に描いた話。生まれてから訓練を受けるまで、それから視覚障害者の飼い主との生活と絆などが描かれている。よくわからないのが、その飼い主が死んだあとは普通に子犬時代の飼い主のパピーウォーカーの家で一介の犬として大半を過ごしたこと。訓練を受けた犬が次の視覚障害者のもとで介助犬として働かないのだろうか。このあたりに特に説明がない。犬は可愛かったし悪い作品でもないのだが、何か誰かの書いた犬の日記でも見ているだけのようで、真実を基にしているのだろうが映画としては普通でした。
何があっても叱らないでください
映画「クイール」(崔洋一監督)から。
「盲導犬の本質は血統ですよ」と言われるくらい、
普通の犬から、盲導犬を育てるのは難しいらしい。
そんな苦難を乗り越え、最後は立派な盲導犬に成長した
「クイール」の一生を描いた作品である。
私が注目してたのは、最初の1年目の育て方。
生まれて数十日目から1歳までを育てる役割を受け持つ
「パピーウォーカー」という存在があることは、
その後の人生に大きな影響を与えることを教えてもらった。
その基本になる育て方は「何があっても叱らないでください」
「パピーウォーカーの役割は、子犬に人間の優しさを教え、
人間に対する親しみや信頼感を持たせること」らしい。
叱るのは、それを過ぎてから・・そんな風にも解釈できた。
人間の子育てのヒントもここにある気がしてならない。
最初は、親バカと言われようが「何があっても叱らず」、
1年間、愛情いっぱいに育てるから、子どもは親を信頼する、
それを我慢出来ずに、叱る(時には、感情にまかせて怒る)から、
子どもが情緒不安定になり、人間に親しみや信頼感を持てぬまま、
成長してしまうのではないか。
「1歳までは何があっても叱らない」、大切なことだよなぁ。
犯罪を犯す人やいじめをする人たちの1歳までの成育歴、
調べてみる必要があるかも・・。
全14件を表示