ゼブラーマンのレビュー・感想・評価
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【”信じれば夢は叶う。そして俺の後ろに立つんじゃねえ!”冴えない小学教師が、憧れていたヒーロー”変身し”エイリアンを斃す物語。悲哀漂う哀川翔さんが格好良いです。】
ー いやあ、この作品シリーズは知らなかったなあ。
資料には、宮藤官九郎さんが、映画・ビデオ主演作が100本に達する偉業を成し遂げた哀川翔さんに、オリジナルヒーロー作品である本作をプレゼントした作品だそうであるが、麻生久美子さん、古田新太さん、ウッチャンなどが友情出演している事を見ても、哀川翔さんの人柄が伺える気がする作品である。ー
■小学校教師の市川(哀川翔)は、生徒からは軽く見られ、妻(渡辺真紀子)や娘のみどり(市川由衣)からも相手にされない冴えない教師である。
そんな彼の唯一の救いは、30数年前の人気が出ずに7話で中断されたヒーロー番組『ゼブラーマン』の衣装作りやコスプレだった。
一方、街では緑の子供が生まれたり、変死体に緑の粘液がついている奇妙な事件が起こり始める。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤は、ハッキリ言ってウームである。市川の手作りの着ぐるみゼブラーマンもちょっと(´・ω・`)しょぼいし、哀川翔さんも、珍しく覇気がない役を演じているが、何だかそれが斬新でもあったりする。
・車椅子の少年浅野君が転校してきて、そのお母さん(ナント、鈴木京香さん)が看護婦で、空が飛べないゼブラーマンになった市川を手当てしたりするのだが、ナント市川の夢の中で、彼女はゼブラナースとして一瞬登場するのである。
鈴木京香さん、良くあのコスチュームを着る事を、了承したなあ。ビックリ!
<街がエイリアンに侵略されつつある中、甚だ頼りない防衛庁の及川(渡部篤郎)や神田(岩松了)なども登場するのだが、ほぼ何もしない。しないったら、しないのである!
そこに颯爽とバイクで登場した、ゼブラーマン。
コスチュームも”最初っから、それを着れば良いじゃん!”と突っ込みたくなるカッコいいもので、ここら辺が微妙に可笑しいのだが、何故か少し感動もしてしまうのである。
今作は、いわゆる珍品なのかもしれないが、哀川翔さんの普段のイメージとは違う役柄が、ナカナカで面白かった作品である。>
温故知新。予定調和を楽しみたくて再鑑賞です。女装で夜中にジュース買いに行った件。
温故知新というほど、世間一般に絶大な好評価を得た作品ではないのですが。特撮もアクションも、特筆すべき物はなかったし。
でも、私にとっては、とても思い出深い作品なんですね。
何でか?続編の『ゼブラシティの逆襲』を先にレビュー書いてるです(笑)
なっちゃいねぇなぁ…と思ったのは、初っ端にくだらない下ネタぶっ込んできたところと、無駄にお話のスケールを大げさにし過ぎちゃったところ。
米軍の関与とか、大風呂敷広げすぎだと思ったの。
まぁそこ省いちゃうと、物語のクライマックスの仕掛けの整合性が取れなくなっちゃうんだけれど。
等身大のヒーローなんだから、そのあたり別の落としどころがなかったのかなー…と思って。その件が残念だったかな。
そうそう、本作の何が魅力的かって、等身大ヒーローのサクセスストーリー活劇なのよん。
リアル世界では、Vシネマの帝王で、本作が主演100本目の冴えに冴えまくっている哀川翔が主演ですが、こちらでは、情けない父親かつ教師って設定。
このギャップも物語を楽しめた一因。どこでどう挽回してくれるのかって楽しみでした。
最初に“コスプレver.”ゼブラーマンが登場したエピソード(自販機にジュース買いに行くシーン)は、私の体験に本当にドンピシャと重なって苦笑するの。
コスプレ遊びを経て、何の因果か女装癖にまでハマっちゃった、この私。まさに同じことやってたんですね。
世を忍ぶ狩りの姿?をパージして、女装姿で夜中の自販機にジュース買いに行くとかさ(笑)
それが今では、さすがにホームではないにせよ、アウェーに映画鑑賞しに行くまでになっちゃったですから。
修羅場くぐるって大変。まさに人間万事塞翁が馬。果たして幸せな意味で?それとも不幸な意味で?
本人が楽しんでいるし、人さまに迷惑かけているわけではないので、悪くはないですよね?よね!
(「誰にも迷惑かけてない」って言葉、実は好きではないのですね。そんなん他人様が決めることなので)
もといです。“コスプレver.”での活躍を経て、クライマックスで“覚醒ver.”に変身したところは、カタルシス大爆発だったの。
全編通して“コスプレver.”の活劇でもよかったかも?とは思いつつも。やっぱり「信じれば夢は叶う」を具現化させた❝覚醒ver.❞の登場はカッコよかったの。奇跡が起こって、空飛んで浅野さんを救ったシーンは感動したの。
鈴木京香は安定の美貌発揮しまくりだしさ。夢の中とはいえ、乙杯ぼよよよよ~ん♡のゼブラナースで登場するサービスカットもあったしさ。(乙杯は検閲引っかかりませんよね!)
多分、また後にレビュー書くつもりの『いぬやしき』もそうなんだけれど。情けない主人公の正体を、一番知ってほしい奥さんには正体が秘密のままなのが、惜しいかな?奥さんとおねえちゃんこそ、汚物でも見るかのように、あからさまな侮蔑の目を向けてましたもん。
そこまで描いちゃうと、興醒めかもしれませんが。
息子しか知らない秘密ってことを悔しく思ったのは事実。
何はともあれ、コスプレヒーロー?が真のヒーローになって、活躍の果てに報われたところは、情けないオッサンのサクセスストーリーだと思ったの。
劇中劇の『ゼブラーマン』のお話が、あまりにもリアルだったので、調べてみた過去があるの。
当然、架空設定でした。観てみたかったけれどね。
この作品ね、離婚して直後の頃に観に行ったです。なので、同時期に観に行った『スウィングガールズ』と並んで、心に残って勇気をもらえた映画なんですよね。
離婚の原因は女装癖がバレたとかではなくて(笑) 鬱の悪化で職を辞めたことが原因だったの。
女装癖に目覚めたのは、それからMuch laterのこと。何歳で女装やってるねん!って話なのですが。
それは、もっと秘密。インベーダーが地球侵略に来たって事実を伏せる級の国家機密。
劇中歌の「ゼブラーマンの歌」は水木一郎兄貴が熱唱なんですね。この歌がかっちょいいのなんの陽子。←だから!何歳よ?
「ズーンズズ、ズーンズズ、ズーンズン、ゼッ!」「群れを離れたシマウマ~が~♪東京砂漠で何思う~♪」「俺の背中に立つんじゃねぇ!」「白黒つけろ~♪」「今日がお前の命日だ~♪」とかね。
お亡くなりになられたことが、本当に惜しいです。唯一無二の歌い手でしたから。
THE HIGH-LOWSが手掛けたエンディングテーマ「日曜日よりの使者」も、劇にドンピシャとハマっていてよかったの。元々はホンダのCMソングだったらしいですね。
三池崇史監督の作品の中では、本作は微妙な扱いの作品っぽいけれど。興行収入5億円にも満たなかった作品らしいですけれど。三池監督好きなんですよ。
『十三人の刺客』は私的超名作ですから。
『インプリント~ぼっけえ、きょうてえ』は、レビュー書いていないんですが、とても怖くて面白かった作品です。
何よりも、あの『ラブパトリーナ』も担当した監督さんですから。←あのって言われてもなぁ…ですよね。
12月初っ端には『怪物の木こり』も上映ですからね。本当に楽しみにしているです。
さて、今度は当たり?それとも外れ?
毎度毎度、なっちゃいねぇレビューだなあ。
見所は、興奮すると漏らしちゃう大杉漣!何を漏らしたのかは、渡部篤郎のみぞ知る
精神世界に突入する
これはヒーロー映画ではない。
かつては本気でなりたかった、なれると思っていた特撮ヒーロー。
僕はその気持をいつか何処かに置いてきてしまったが、その少年の心を大人になっても持ち続け、遂に真のヒーローとなる。
ただ、この場合のヒーローは通常ヒーロー映画で語られるような自己犠牲や人命救助などの要素はフィーチャーされておらず、
むしろ利己的といっていいほどにヒロイックではありません。
(自分の息子だけを助けたり、未亡人といい雰囲気になったり…)
だがこのゼブラーマンのいいところはそういった等身大なところにあるのではないでしょうか
彼の「ゼブラーマンになりたい欲」は、彼自身の引っ込み思案、いわゆる弱さの反動でした。
夜中に出かける娘に強くも言えず、いじめられている息子を目の前にしても何もすることができず。。彼の「強くなりたい欲」は次第に大きくなります。
コスプレして外出するなど、完全にこじらせていますがこれは比喩です!彼は長所を伸ばしているのです!
「やばい…浅野さんに見せたい…!」
好きなことを貫き、少しずつ「なりたい自分」になってゆくのです。
本物になったときのコスチューム、見得を切る感じ。
めちゃかっこいいです。最初とは雲泥の差。
ちょっと疑問に思う部分もありましたがそこは理解不足。ジョークとして処理しました。
・浅野家にカニ男が現れるシーン
・ゼブラナース
・ある人物がたびたび漏らしてしまう原因
・及川にぶっ飛ばされたエイリアンの末路
それと忘れてはいけないのが渡部篤郎さんが扮する不真面目な防衛省 及川。
反発心を不真面目という態度で表現する弱い人間だったけど、命令に背いたシーンにはぐっと来ました。
彼の反発心(怒りではなく、やるせなさ)がにじみ出る顔の演技が始終良かったです。
彼は宿命のレールから飛び立つことができるのか?
ゼブラーマンは空を飛べるのか?
キックアスを見て、思い出した
哀川さんが特別な力の無いヒーローだなんて言ってましたけど、普通に超能力を持つヒーローでしたね、それなりに面白かったですけど監督、脚本家共に全くヒーローに理解が無いのも伝わってきました
キックアスを見た後で思い出したので、書きました
哀川さん・・・
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