赤い月のレビュー・感想・評価
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微妙
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メッセージとしてはいいものを感じたのだが、中味が伴っていない。「生きる」ということの執着心や「贖罪」というテーマはあるのだが、満州での戦争難民や戦争の悲惨さが全くと言っていいほど伝わってこなかった。原作については全く知らないが、希望を持って満州に渡った人たちの理想と現実のギャップ、旧日本軍の残虐性等をしっかりと描いてもらいたかった。この出来では、「多くの中国人を殺した」と訴えるシーンが中国ロケを勝ち取るためのオマケのように思われてしまう。
演技としての見所はあったのだが、「罪」を告白するという大事なシーンを粗末に扱っているのは残念だ。ただ、山本太郎の演技が光っていたな。。。
見所は、中国人役の大杉漣。中国人らしくしゃべってくれと祈りたくなる心境にさせられる。
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激動を生き抜く一人の女
常盤貴子演じる美しきモガ、波子。
一人の『女』として戦前戦後の満州を力強く生きる姿は、自由奔放であり、必死でもある。
映像はモノクロ×カラー。
演出や音楽も、古い映画のような仕上がりになっており、とても素敵だ。
恐ろしいシーンも描かれているが、テンポが良いので観やすい。
また、なかにし礼の自叙伝的ストーリーだと後から知った。
きっと、観る世代によって共感の度合いもだいぶ違うだろう。
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