劇場公開日 2004年1月17日

「見所は、元気のいい渡辺えり子」解夏 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見所は、元気のいい渡辺えり子

2019年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 目が見えなくなる・・・完全に失明してしまう前に何をすればいいのか?・・・そんな悲しみと苦悩を同時体験させてくれた。

 故郷の美しい街並み、旧友との思い出、それに「隆之の目になってあげたい」と言ってくれる女性の存在もあり、彼は幸せであったように思う。確かに、結夏~解夏の期間は恐怖心に満ちた期間。これを乗り越えなければならないという試練でもある。のほほんと日々暮らしている者にとっては、こういう苦境というものがないと生きがいを見つけることが困難なのかもしれない。

 「モンゴルで何かあったら、会いに来てくれる?」という陽子の問いかけが伏線になって活かされていて、「帰れ」と言われて東京に戻った石田ゆり子の気持ちが良く伝わりました。こうした伏線も含めて素晴らしい仕上がりの映画でした。しかし、宗教くさくなっている点とTVでもよいのでは?と思わされるところに減点・・・

kossy