「「いつもの展開」のオンパレード」映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト 因果さんの映画レビュー(感想・評価)
「いつもの展開」のオンパレード
「絵本入りこみぐつ」でシンドバットの世界に入り込んだまま失踪してしまったしずかを救出すべく、タイムマシンで古代アラビア世界に向かうドラえもん一行。
なぜ彼らが過去に向かったかというと、古代アラビアには本当にシンドバットがいたかもしれないから。つまり絵本の空想世界と過去の現実世界は重なり合っていたのではないかと彼らは睨んだのだ。
別経路から同じ空間に辿り着くというイマジネーションは非常にSF的で面白い。なんとなくクリストファー・ノーラン『インターステラー』を思い出した。
とはいえそこから先の展開はいつも通りのドラえもん映画といった趣で面白味に欠ける。わかっちゃいたけど「四次元ポケットを失くしちゃった!」とか「シンドバットの正体が実は未来人だった!」みたいなの、マジでもう何回目だろう。
とはいえシンドバット老翁と奴隷商人アブジルの空中一騎打ちはなかなかの見ものだ。もう少しシンドバット老翁の出番が多ければより盛り上がっていたんじゃないかと思う。
コメントする