超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかのレビュー・感想・評価
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公開当時、
何度観ても良い作品
劇場で数回観ているし、DVDを含めると10回以上は観ていますが、やはり改めて良い作品ですね。
今回気づいたのが、ラストの「ミンメイアタック」って、要は「特攻」なんですよね。
ミンメイが早瀬未沙から渡された歌詞を「私歌うわ、思いっきり」と受諾するのが、男女関係だけだと、イマイチ納得感ないのですが、特攻、という文脈で考えるのかな、と。
一条輝は要は神風特攻だし、母艦のマクロスにいる早瀬未沙だって戦艦大和の沖縄特攻なんです。地球は焦土と化し、残された戦力で玉砕しに行っているわけです。
ミンメイの感情は、人間的にはリアルなもので「こんな理不尽から逃げ出したい」なのですが、一条輝が諭す(平手打ち)ほんとの意味は「皆んな死ぬんだ。だったら自らの役割を果たせ」というもの。それに気づいて、腹を括ったのが「私歌うわ、思いっきり」だったのかな。この時代はギリ、戦前戦中の価値観が伝わってたのかな〜と思います。
40年ぶりに鑑賞
監督の「空への憧れ」の原点と「飯島真理のクリスタルvoice」を最高の音響で聞くための劇中劇
映画レビューは他の方が多数あげてますので別視点でいくつか。
〇当時の映像はクオリティは群を抜いていたが今回監督監修のもと、4Kリマスターで当時は視認できなかった暗所がハッキリと解ったり、星天の煌めきやネオンの瞬きがクッキリしていて4Kの素晴らしさが実感できる。
〇劇中で「ドッグファイター」が流れると心拍数があがり、マイクロミサイルが板野サーカスで飛ぶと血液が躍る(マックスvsミリア戦・敵地単機突入のクライマックスも)
〇F-14トムキャットが機体ベースのヴァルキリーがガォークに可変、回避しつつホバー移動すると「やはりVF-1はカッコいいよな...」としみじみ。
スタッフがTV版で動かせなかったデストロイド系、早期哨戒機、アーマードバルキリーの登場にニヤリとする(モンスターが艦内の床をその自重で踏み抜く動画は庵野秀明が3か月かけて書いたのは省かれていたのは残念)
〇艦内非常事態アナウンスを外国人が担当するのも当時としては斬新。
〇メカ描写は4Kリマスターで一段とディティールがクッキリ詳細に解る反面、少し遠い場面のキャラクターの顔が滲む&ぼやけるのは致し方ない。
〇「アニメヲタク」ではなく「ギリ戦争を知る世代」が作ったアニメなので”闘争”という”人が虫けら”の如く死ぬ&グロシーンが出たり主要キャラがあっけなく死んだりとその当時ならではの死生観が反映されて平成産まれの若者には価値観の違いで賛否両論あるかもしれないが目を背けてはいけない(成熟した大人になれない”こどおじ”には無理だな)
〇初期のミンメイ&カイフンの隣に河森監督に激似のキャラや上田馬之助
〇放映当時(昭和)地方住みで劇場視聴できず、平成でDVD視聴したが令和になってまさか劇場でもう一度観れた幸運に感謝したい(観衆も当時10~20代だった若者が時を経て足を運び、「天使の絵の具」が終わり照明が点くまで席を立つ人は皆無)
〇ヒロイン役飯島真理の圧倒的歌唱力・艶・伸びを家庭用機器では再現は無理。
令和の最新音響で改めて聴くと「プロ・シンガーソングライター」と「声優」の歌唱力の差をまざまざと思い知らされる(一部の狂信的なファンから逃れる為に海外移住したのがね)
一条 輝役の声優はTV版で現役高校生だったはずだが早逝され、故人の墓碑には氏名の横に「一条 輝」と刻まれている。
✖パンフやグッズが殆どなかったのは非常に残念。
”恋愛要素”より「空を無限に飛翔したい!」と密かに想う人にはマクロスはかなり刺さる。
やはりマクロスは歌が大事だよなあ。
次は「マクロスプラス」「マクロス7」を令和の最新音響で視聴したい。
マクロスプラスなら「インフォメーション・ハイ」を、マクロス7ならファイアーボンバーの名曲を聴きたいモノだ。
故 石黒昇氏と羽田健太郎氏を偲んで
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
4Kリマスター版を鑑賞してまいりました。
40年前、今はない浦和ヴェルデ東宝で当時中学2年生初日(徹夜)に
鑑賞しました。
今から思えばとても小さいスクリーンでしたがこれぞ映画だ
凄い描きこみと大興奮で鑑賞した思い出があります。
カセットのドラマ編を購入し何回も何回も聞いていたのでセリフは
ほとんど覚えてしまいました。(ゼントラディー語も(笑))
そんなそんな思い深い「愛・おぼえていますか」の4Kリマスターの
上映これは行かなくては近所のTOHOシネマズで鑑賞したきました。
まず、4Kリマスターて事でディテールがあっぷしたような気がしますが
それほど4Kの恩恵はなかったのかな。
1984年の公開時の画は覚えてないけど今回の4Kリマスターのフォーカスは
かなり甘いかなぁと感じました。
しかしながら浦和ヴェルデ東宝と比べて数倍大きいスクリーンで見る
愛・おぼえていますかはとても感慨深く色々思い出しながらセリフを
先読みしながら見てました。
画は少し残念ではありましたが音、音響はとても良く本当に感動して
涙がでましたよ。1984年公開時サントラも購入しています。
羽田健太郎氏のマクロス音楽を今の劇場で聞ける日がこようとは40年待った
かいがあります。
人物、メカ、背景、動き、当時最高峰の作画 今見ても凄い。
作画監督の3名
美樹本晴彦氏 地球側
板野一郎氏 メカ
平野俊弘氏 ゼントラーディ、メルトランディ
当時から話題でしたよね。
特に美樹本氏のメインキャラ3名の演技描写は凄い
物語的には突っ込みな演技もすげえとしか言いようがないと納得して
しまいます。
印象なのはリンメイが輝に叩かれるシーンのあとキッと睨みつける表情
そして輝を見てはっとなる表情それからため息をついて「ごめんね、輝」
のセリフこれは飯島真理さんの演技もあってとても素晴らしい。
中2心的にはなぜ未沙なのかと思いましたが。
それとやはりそのあとの「愛・おぼえていますか」ですよ。
歌1曲で戦争終結にいたるその描写まさに大興奮
「愛・おぼえていますか」はロングバージョン限るです。
ボトルザー討伐後のリンメイと未沙の無言の分かり合えるシーン
そのあとの未沙のセリフ
「ただの流行歌よ」「何万年も前に異星人の街で流行った、あたりまえのラブソング」
これも良いんだ。
良いシーンがいっぱいだな。
で、で、で、リンメイの1.2.3.4........で終わりエンドロールの天使の絵の具に
続くんですけど1984年公開時はスタッフロールだけたったんですけど
当時制作が間に合わなくコンテがあったリンメイが地球でコンサートをしている
シーンがいわゆる幻のエンディングシーン
のちにFlash Back 2012でOVA販売されてやつだ。
今回、4Kリマスターではこの幻のエンディングシーンを加えてくれて完全版
にしてくれました。
LDとかでは完全版はありましたが映画館で見る完全版は本当に格別でした。
本当に感動した見に来て良かった。
今でも当たり前にように聞く「愛・おぼえていますか」また映画館で見て
名曲だと思います。
是非とも999のようにシネマコンサートしてほしいんですけどね。
それと40年前にこの作品を制作されたずさわられお亡くなりなられた方々
私が影響を受けた方々
石黒昇 監督
羽田健太郎 音楽担当
長谷有洋氏 一条輝役
鈴置洋孝氏 カイフン役
小原乃梨子氏 クローディア役
鶴ひろみ氏 キム役
市川治氏 ボトルザー役
蟹江栄司氏 ブリタイ役
哀悼と敬意をこめて
4Kリマスターを劇場公開してくれてありがとうございます。
あっ予告編で
大塚芳忠さんの「ミンメイマクロススピード」は予告編にしては浮いてたな。
良い意味でね(笑)
4K ULTRA HD Ver.鑑賞。 40年ぶりの劇場鑑賞。公開...
当たり前のラブソング
「結局なんだったのかしら、あの歌?」
「ただの流行歌よ」
「流行歌?」
「何万年も昔に異星人達の街で流行った...(当たり前のラブソング)」
TVアニメ「超時空要塞マクロス」(1982〜1983)の劇場版。2009年の世界を舞台に、異星人の襲撃を受けて壊滅した地球と、そこから生き延びて宇宙戦艦マクロスで星間を漂う人々、そして統合宇宙軍パイロット・一条輝(声:長谷有洋)、マクロス航空管制主任オペレーター・早瀬美沙(声:土井美加)、銀河系アイドル・リン・ミンメイ(声:飯島真理)の揺れ動く三角関係を描く。上映後はマクシミリアン・ジーナスを演じた速水奨と「マクロスδ」でレイナ・プラウラーを演じた東山奈央の舞台挨拶生中継付き。
もう胸がいっぱいになってしまった。リン・ミンメイの名を永遠のものにした伝説の作品を劇場で、しかも4K ULTRA HDで観られる日が来ようとは。この感動は言葉にならない。もちろん以前にも観ているが感動の度合いが違った。ただでさえ傑作だった作品がさらに輝きを放っていた。
1980年代半ば〜1990年代は、日本アニメにとって最も技術の粋が凝縮された時期だったのかもしれない。アニメのCG化によって、アニメーターの負担は減ったかもしれないが、本作のような「セル画を使った鬼のような描き込み」は永遠に失われたプロトカルチャーとなってしまった。後に「ミンメイ・アタック」としてサブカルチャーの歴史上に名を残すことになる本作のクライマックスは、手描きと思うだけで鳥肌が立つ。この作画に参加したのは庵野秀明、合田浩章といった、その後のアニメ文化の牽引者たちだ。特に庵野秀明に関しては、その後の作風を見るにここが原点だったのではないか。そう思うだけでも本作が後世に与えた影響は計り知れない。
タイトルにもなっている「愛・おぼえていますか」は「マクロス」シリーズの中でも聖域といっていい楽曲だが、個人的にはエンドロールで使用される「天使の絵の具」が全シリーズを通して最も好きな楽曲だ。しかし公開当時は作画が追いつかず、本来はミンメイのコンサートと共にエンドロールが流される予定だったのがブラックアウトのままだった。今回の上映ではその後に追加されたミンメイのコンサートの前半部分が映像に使われており、まさか観られると思っていなかったので思わず涙してしまった。
さて、世相もあってか、現代からみると劇中ではやや女性蔑視のような表現・価値観がチラチラと見受けられる。その一方でキャラクターは多様な人種で構成されており、現代でさえうまく捌けていない「ポリティカル・コレクトネス」が実現できている点は新鮮だった。このコメントを書いている今現在、ミンメイが身を置いている芸能界は性の問題で激震が走っている。狙ったわけではないとはいえ、そのような時期に本作を観た意味合いとは一体何だったのか?再び文化を取り戻せるかの正念場に立たされているのは我々マイクロンかもしれない。
A 1,2,3,4,1,2,3,4...
見たら評価が変わった
ずっと存在はしてはいたが、いざ見てみたら思ってた以上の内容だった。
ミンメイのキャラや結末などいい意味で期待を裏切られた。
テーマ曲の「愛・おぼえていますか」もよくあるバラード曲だと今まで適当に聞き流していたが、まじめに聞いてみると滅茶苦茶いい曲なんだなぁと思い知らされた。
男の妄想物語(笑) アイドルと2人きり、ゲット。 美人上官と2人き...
煌めく瞬間に囚われたまま…
コロナ禍の影響かここ数年劇場で観る機会が何度かあった本作、4Kと轟音上映の恩恵もありアニメ史上最高レベルの作品を過去最高とも言えるクオリティで味わえました。
手書き原画の息吹を感じるアップ画や細部にわたる描き込み、さらに最初期を除く過去メディアではボカシを入れられていた残虐描写までくっきりハッキリ!
そして飯島真理さんと長谷有洋さんの掛け合いは、素人でもプロ声優でもない演技が思春期から大人にステージが移行するあの年代のリアリティにマッチして、公開当時には感じ取れなかった若さの煌めきが、その恵まれた声質と才能にあわさり、痛いほどおじさんとなった自分に突き刺さり情緒を揺らされました。
近年展示会向けのキービジュアルとして作成され話題になった輝とミンメイのウェディング絵にも感じましたが、こんな素敵なカップルが結ばれなかった?のはなんとも勿体無いなあと今更思ってます(笑)
最近の流れで某制作会社と組んで、シ○・マクロスとしてifの世界線を…などと妄想したりできるあたり40年経ってもいまだ眩しい作品と再認識できました。
後はちゃんとフルでフラッシュバック2012の4K化を待ち望みます。
やっと見れた2(感動)
そういや見たことないままで、見たいな~とここ数年思っていたので、期間限定上映を知り迷わず見に行きました。正月に2日連続でアニメ映画鑑賞とは自分でも予想外。
もはやレビューというより覚え書きです。
公開当時、中学生。飯島真理の「愛・おぼえていますか」も大ヒット、友達がはまってたのを覚えています。
自分とほぼ同年代から上と思われる、一人で見に来てる男性が多く、みんな懐かしいんだろうなあと思いました。
アニメは一年にポツポツ見るぐらいで、ガンダムすらしっかり見てないのですが、本当に日本のアニメはクオリティが高いですね。これが40年近く前の作品とは。人物の絵柄は昭和テイストですが、作画含めてすごいなって思います。
人類と異星人の戦いに恋愛話が加わり、歌姫がその状況を休戦に導く…その世界観とでも言うのか、好きです。
歌姫の歌につき動かされるのは、ONE PIECE FILM REDのUtaにも通じるかな。
「ライブ音響上映」だったので、音が体を突き抜け最高でした。「愛・おぼえていますか」をスクリーンで聞けて泣きそうになりました。
エンドクレジットの庵野秀明の名を見て、そっかーそうだよね、と。ちょうど妻・安野モヨコによる庵野監督の新作エッセイを買ったところ~。
文化・文化・文化!
"第2回 音で楽しむ!MOVIXあまがさき映画祭" で鑑賞。
TVシリーズは未見です。
マクロス、今回初見です。タイトルだけは知っており、劇中曲の「愛・おぼえていますか」はどこかで聴いたことのある程度。敢えて予習せずに足を運びました。特別上映で本編の前に予告編が入らないことを失念していたために冒頭1、2分は観られず痛恨の極みでしたが、リン・ミンメイのコンサート・シーンからライブ音響上映の恩恵を享受し、映画の世界に瞬く間に没入。直後の戦闘シーンの迫力に圧倒されました。
ストーリーは初見でも分かる構造で安心しました。何故マクロスが宇宙にいて、1ヶ月後に地球へ戻れるのかと云った説明が省かれていてハテナが頭に浮かんだものの(後でウィキペディアで調べて補完)、輝とミンメイ、未沙の三角関係にハラハラ・キュンキュン、異文化の遭遇を描いたテーマも興味深く、ミンメイの歌を通したカルチャーショックが戦争を終結に導く展開が私にとっては非常に斬新で胸が熱くなりました。
本作の魅力はなんと言っても歌。だからこそライブ音響上映で観る価値がある。「愛・おぼえていますか」は本当に名曲だと感じたし、クライマックスのカタルシスはこの曲あってこそのものだな、と…。飯島真理の歌声に魅了されました(観終わった後すぐスマホにダウンロード(笑))。
[余談]
バルキリーの変形や機動、宇宙での戦闘描写など、作画がとても緻密で徹底的にクォリティーが高く、CGを一切使わないセルアニメの底力に魅せられました。手書きでここまで表現出来るのがすごいし、製作者たちの血と汗と涙の結晶のように思え、これこそまさに「文化」だと思いました。ついでに、エンドロールに庵野秀明を見つけてびっくり。
最高のアニメ
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