「クリエーターの熱量」超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)
クリエーターの熱量
1984年の初公開時には観ていなくて今回が初見。
そもそもアニメには特別な思い入れがなく、長いことファンに
愛される作品はどんなだろう?という興味で鑑賞。
(主題歌はヒットしたのではっきり覚えていた)
アニメに詳しくなくてもメカデザインその他美術には惹かれた。
手描きの絵であんなに複雑なメカを動かしたりミサイルの軌道や
爆発を描くのはきっと大変な手間がかかる作業だったことだろう。
長編アニメとしてこれほどの作品を仕上げるにはクリエーターの
熱量がなければ到底無理だったに違いない。その熱量が画面から
感じられた。
作画以外では、「異星人が異星人の言語で話す」というのを具体的に
描いていたのが凄い。これだって簡単ではないはずだ。
アバター(原題:Avatar)が2009年製作だからそれより25年も前に
すでに日本では異星人の言語を創造していたんだ。
テレビ未視聴で予習なし、頭の悪い自分にはちょっと理解が追い付かない
部分もあったが十分楽しめた。
「男なら○○」「女らしくない」のような、男性目線での台詞に
時代を感じる。
4Kリマスター版とのことだがオリジナルを観ていないので比較できず。
色鮮やかさや光線の感じはとても良かったし細かく描かれた宇宙の星が
鮮明だと感じた。音響も立体的に感じられた。
一部、特定の人物にピントが合っていない場面があったがオリジナルが
そうだったら仕方がない。
映画40周年・4K ULTRA HD Blu-rayの発売を記念して劇場公開とのこと。
ファンの人ならBlu-ray欲しくなるだろうな。自分は家じゃなく映画館で
鑑賞したい派なので劇場公開中に繰り返し鑑賞。大画面+重低音が響く
劇場で鑑賞するに値する作品。
リン・ミンメイ(飯島真理)の歌が良い。「愛・おぼえていますか」が流れる
クライマックスは最高。ライブのシーンも劇場で聴くとライブ会場に
いるような臨場感があって良かった。
(鑑賞履歴)
① 1/25 TOHOシネマズ日比谷 SCREEN1 舞台挨拶中継付き
② 1/28 TOHOシネマズ上野 SCREEN3
③ 2/6 TOHOシネマズ池袋 SCREEN2 轟音上映