「監督の「空への憧れ」の原点と「飯島真理のクリスタルvoice」を最高の音響で聞くための劇中劇」超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか むせるさんの映画レビュー(感想・評価)
監督の「空への憧れ」の原点と「飯島真理のクリスタルvoice」を最高の音響で聞くための劇中劇
映画レビューは他の方が多数あげてますので別視点でいくつか。
〇当時の映像はクオリティは群を抜いていたが今回監督監修のもと、4Kリマスターで当時は視認できなかった暗所がハッキリと解ったり、星天の煌めきやネオンの瞬きがクッキリしていて4Kの素晴らしさが実感できる。
〇劇中で「ドッグファイター」が流れると心拍数があがり、マイクロミサイルが板野サーカスで飛ぶと血液が躍る(マックスvsミリア戦・敵地単機突入のクライマックスも)
〇F-14トムキャットが機体ベースのヴァルキリーがガォークに可変、回避しつつホバー移動すると「やはりVF-1はカッコいいよな...」としみじみ。
スタッフがTV版で動かせなかったデストロイド系、早期哨戒機、アーマードバルキリーの登場にニヤリとする(モンスターが艦内の床をその自重で踏み抜く動画は庵野秀明が3か月かけて書いたのは省かれていたのは残念)
〇艦内非常事態アナウンスを外国人が担当するのも当時としては斬新。
〇メカ描写は4Kリマスターで一段とディティールがクッキリ詳細に解る反面、少し遠い場面のキャラクターの顔が滲む&ぼやけるのは致し方ない。
〇「アニメヲタク」ではなく「ギリ戦争を知る世代」が作ったアニメなので”闘争”という”人が虫けら”の如く死ぬ&グロシーンが出たり主要キャラがあっけなく死んだりとその当時ならではの死生観が反映されて平成産まれの若者には価値観の違いで賛否両論あるかもしれないが目を背けてはいけない(成熟した大人になれない”こどおじ”には無理だな)
〇初期のミンメイ&カイフンの隣に河森監督に激似のキャラや上田馬之助
〇放映当時(昭和)地方住みで劇場視聴できず、平成でDVD視聴したが令和になってまさか劇場でもう一度観れた幸運に感謝したい(観衆も当時10~20代だった若者が時を経て足を運び、「天使の絵の具」が終わり照明が点くまで席を立つ人は皆無)
〇ヒロイン役飯島真理の圧倒的歌唱力・艶・伸びを家庭用機器では再現は無理。
令和の最新音響で改めて聴くと「プロ・シンガーソングライター」と「声優」の歌唱力の差をまざまざと思い知らされる(一部の狂信的なファンから逃れる為に海外移住したのがね)
一条 輝役の声優はTV版で現役高校生だったはずだが早逝され、故人の墓碑には氏名の横に「一条 輝」と刻まれている。
✖パンフやグッズが殆どなかったのは非常に残念。
”恋愛要素”より「空を無限に飛翔したい!」と密かに想う人にはマクロスはかなり刺さる。
やはりマクロスは歌が大事だよなあ。
次は「マクロスプラス」「マクロス7」を令和の最新音響で視聴したい。
マクロスプラスなら「インフォメーション・ハイ」を、マクロス7ならファイアーボンバーの名曲を聴きたいモノだ。
むせるさんフォローありがとうございます。アニメにはあまり詳しくないので読ませていただいたレビューが参考になりました。劇場で4Kリマスター版を観て映像・音響・歌唱いずれも素晴らしいと感じました。