「高校時代の感覚が瑞々しく描かれる。」海がきこえる mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
高校時代の感覚が瑞々しく描かれる。
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93年のジブリの青春アニメ。当初はテレビ向けに作られたとか。
題名は聞いたことはあったが、今回初めて鑑賞。
アニメながら、カーチェイスも爆発もアクションシーンもない。ありきたりな日常が淡々と描かれる。
全編画面がフィックス(固定)での画面構成で、ゆったりとしたカット割で、丁寧に描く。
高校時代の淡い恋心から大学生になってのラストまでを描く。
淡い感動があり面白かったが、やはり同じ頃の「おもひでぽろぽろ」(91年高畑勲監督)と比較してしまい、ちょっとつまらない気持ちになってしまった。
が、なんとも捨て難い。高校時代の感覚が瑞々しく描かれていて、ラストも美しい。鑑賞後感は、暖かい気持ちになって終わる。
ラストはそれまでフィックスのみだったカメラがパンをする。そこには彼女が…。
この映画のファンが根強くいることがわかる。
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