COSMIC RESCUE the moon light generationsのレビュー・感想・評価

堀北真希さんのデビュー作でもある。
森田剛くんがビジュアルコメンタリーの中で、彼女は伸びるとコメントしているのが今となっては感慨深い。
そのビジュアルコメンタリーという手法はこの作品が日本で初めて採用したと、コメンタリーの中で佐藤信介監督が語っている。
いろんな意味で”初”な映画だった。
今では一般的になったデブリという言葉もこの作品で初めて聞いた。当時から、デブリや太陽フレアに対する脅威を示していた佐藤監督は、実は未来人と個人的に思っている。

宇宙での遭難救助なんて、広大過ぎて本場NASAでも未だ手が打てないが設定は地球近傍にして事故原因の多くはスペースデブリ、宇宙ゴミの衝突や太陽フレアというのは現実的な着目点でしたね、製作が藤島ジュリーさんと言うこともあり予算もたっぷりだったのでしょう、VFXも当時としては大健闘です。
V6カミセンの初主演映画ということもあり、トレンドの宇宙を舞台に只管、恰好良くみせることをコンセプトにしたのでしょう。観客の十代の若者向けからか、アイドルタレントなので素人っぽさが目立たないようにかは分かりませんが脚本、演出も分かりやすい喜怒哀楽を誇張してまるで中二病の学芸会のレベルになってしまいました。後に岡田准一さんは是枝監督の「花よりもなお（2006）」などで演技に開眼していますから素質はあったのでしょうに・・。
V6ファン向けというならこういう作りは仕方ないでしょうが目の肥えた映画ファンにはいささか軽すぎるかもしれませんね。