「the・平成中期の特撮映画」ゴジラ×メカゴジラ つめけんさんの映画レビュー(感想・評価)
the・平成中期の特撮映画
「ありがとう」「何が?」
the・平成中期の特撮映画。平成生まれの僕としては最も安心感のある質感の作品。
「メカゴジラ」って響きが良いよね。あの怪獣を指す上でこの上ない、素晴らしいネーミング。「ゴジラ対メカゴジラ」って映画のタイトルとして最高だろ。これ以上的確かつ面白いタイトルないよ。
主役怪獣のメカゴジラがカッコいい。スマートな見た目、ミサイルの雨あられ、カタログスペックの割に役に立ってない必殺技…素晴らしい。ゴジラと相対して棒立ちでミサイル飛ばすシーンが好き。
でも、何故か突然めっちゃ暴走して息をするようにミサイルぶっ放して市街地ぶち壊して回るって描写が一番面白い。馬鹿野郎。ふざけんな。税金返せ。
あとなんか今作、ゴジラメカゴジラ共に地面と並行に吹っ飛ぶシーンがやたらあるのが面白い。ギャグっぽい。
主人公のなんかわからんけど訳アリな感じや、子役のやたら重い設定が結局ほとんど役に立たないと言うか、文字通り空気だったのが気になった。人間側は中尾彬の総理大臣が一番良かった。「全責任は私が取る」みたいな威勢のいいセリフをずっと言ってたのが気持ち良かった。
あとラストバトルの後、元気ピンピンのゴジラが「猛攻に辛抱たまらなくなった」と言うよりは「突然萎えて去っていった」ように見えたのも気になった。「人類はゴジラに匹敵する力を持った」「勝利した」という旨のセリフに突っ込まざるを得ない。
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