カックン超特急
劇場公開日:1959年1月15日
解説
本木荘二郎の原作を、「人形佐七捕物帖 腰元刺青死美人」の金田光夫と「坊ちゃんに惚れた七人娘」の松井稔が共同で脚色、「坊ちゃんに惚れた七人娘」の近江俊郎が監督したコメディ。撮影は「坊ぼん罷り通る」の杉本正二郎。
1959年製作/65分/日本
劇場公開日:1959年1月15日
ストーリー
平助と信吉は富士自動車の運転手と助手。ある日主任に呼ばれ東京行き特急便の乗務に廻され手当も千円上ると聞かされて大喜び。平助は早速女房のあきや娘の春子を相手にささやかに祝宴を張ってゴキゲン。信吉も恋人の邦枝と手を取り合って甘い恋の陶酔に。あくれば晴れの東京行き。女に甘い二人はまずおばの元に行く邦枝をのせて。さて邦枝をおろしてしばらく走ると、一人の女が思いつめた顔で崖下をのぞいている。すわ投身?とかけよった二人は彼女がハンドバッグを落したことを知って崖下へ。悪戦苦闘の末やっとバッグを持ちかえった二人の前に新婚旅行の女の夫が現われカックン。またしばらく走ると、ヒッチ・ハイクのドライ娘が車を止めた。こんどは念入りに食事まで食い逃げされる。その頃、東京の出張所には彼らの車に乗せた小道具が着かないと新東洋撮影所から矢のさいそくが来ていた。そこへヨタヨタと車が入って来たからたまらない。大目玉を食った二人はあたふたと撮影所にかけつけた。撮影所で、二人は食逃げ娘そっくりの女優を見つけ追い廻しているうちにスターと間違えられてセットへ。ほうほうのていで帰途についた二人は銀行強盗に車を奪われてしまう。しかし折よく通り合せた車でこれを追った二人は見事強盗をつかまえて面目をほどこした。数日後、美しい富士を背景に、ピクニックをたのしむ平助一家と信吉、そしてその恋人たちの姿がたのしげであった。