劇場公開日 2002年9月14日

「日本アニメ史に残る傑作!」千年女優 TSさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本アニメ史に残る傑作!

2024年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

幸せ

何故今までこの作品を観なかったのだろう。
リバイバル上映がされているということで知った作品(私の住む地域では上映されなかった)。タイトルに惹かれてずっと引っかかっていた。今敏監督は名前は知ってはいたが、作品は観たことはなかった。今日、やっと観た(2024年2月17日、DVDで鑑賞)。

ストーリーと構成が凡人が考えつくものを遙かに超えている。それでいて、全く破綻していない。目まぐるしく変わる時代、場所、服装、役柄、音。その対比のように変わらない女優の一途な愛と鍵。最後にどこに行き着くのか、引き込まれるように魅入ってしまう。

主人公千代子を取材する立花は、1人の熱狂的なファンとして時空を超えて千代子の回想の物語に入り込んでくるが、彼は単なるインタビュアーではなかった。千代子の終わりなき物語のなかに実際に存在していて、千代子が知りたくない悲しい事実を知る身であった。。。この演出も唸ってしまった。

そして最後の千代子の言葉。これぞまさに女優という台詞だった。

今敏監督がもう亡くなっているのが惜しい。この作品は、もっと評価されていいと思う。
間違いなく日本アニメ史上に残る傑作だ。

TS
CBさんのコメント
2024年4月21日

素晴らしいです。いい映画ですよね〜。

CB
かせさんさんのコメント
2024年4月21日

新作を発表するごとに評価を上げた今敏。
映像作家としては師匠の大友克洋を上回る巨匠でした。
早逝が残念でなりません。

かせさん
ゆきさんのコメント
2024年2月18日

こんにちは。TSさんご覧になられたのですね!
レビューに大共感です。
本作は、アニメーションだからできる、現実と虚構を融解させた手法がお見事で、ずっと目が離せません。千代子のいう名前も意味深でいいです。今敏監督「パーフェクトブルー」もリバイバル上映される事が多いので、機会があれば是非観てください(^。^)
(うちの近所で今まさに!かかってるの〜!観に来て欲しいですぅ〜!w)

ゆき