「奇跡のような名作が生まれた!」映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
奇跡のような名作が生まれた!
小さい頃「クレヨンしんちゃん」が好きでずっと見ていたが、いつの頃からか興味が無くなり全く見なくなった。
それから何年か経ち、「クレヨンしんちゃん」好きの友達に勧められ、たまたま本作を見た。
それからまたしばらく「クレヨンしんちゃん」がマイブームとなり、2004年から2010年まで劇場でも見た。(今はまたちょっと鎮火したが)
「クレヨンしんちゃん」の映画ももう20本を数えるが、この「オトナ帝国」を超えるモノは出ないだろう。
大感動(泣)!!
名シーンや名セリフが本当に心に残る。
名シーンは何と言っても、ひろしの記憶が戻るシーン。
しんのすけに自分の靴の匂いをかがされ、これまでの自分の人生を思い出す。
秋田の田舎の少年時代〜上京〜つらいサラリーマン生活〜みさえとの出会い〜結婚して、しんのすけが生まれ、マイホーム購入〜仕事でヘトヘトになって帰っても明るく出迎えてくれる家族〜家族で里帰り…
「父ちゃん、オラが分かる?」と、しんのすけ。
「ああ…」と、ひろしは泣きながら愛する我が子を抱きしめる。
もう号泣!
しんのすけが東京タワーを全力疾走するシーンも胸打たれる。
名セリフは、敵役ケンちゃんの「21世紀の日本は、汚い金と燃えないゴミで溢れ返っている」というセリフ。
今の日本をズバッと風刺し、子供向けのアニメとは思えないドライなセリフで印象的。
ひろしがチャコちゃんに家族の温もりを訴えるセリフもイイ。
感動シーンばかりではなく、「クレヨンしんちゃん」らしいおバカなギャグも健在。
そのバランスが絶妙!
原恵一監督の手によって、奇跡のような名作が生まれた。
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