ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACTのレビュー・感想・評価
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母とピカデリーとパスタ
"ウルトラマンコスモス(映画)" シリーズ第1作。
Huluで久しぶりの鑑賞。
TVシリーズは視聴済みです。
小学2年生の時、母親と一緒に今は無き梅田ピカデリーに観に行きました。自宅の近くの塚口サンサン劇場では公開日から数日遅れとなるため、私がどうしても公開日に観たいとせがんだために、わざわざ梅田まで連れて行ってくれたのです。
ストーリーは、春野ムサシとウルトラマンコスモスの出会いを描くTVシリーズの前日譚。怪獣図鑑で読んだことのあるだけだったバルタン星人の動く姿を初めて見たのも本作で、その興奮たるや子供心を揺さぶるのに充分なものでした。
慈愛と強さを併せ持つコスモスのカッコ良さにシビれ、バルタン星人の死に様の切なさに胸を締めつけられた私の喋り倒す感想を、相槌を打ちながらちゃんと聞いてくれた母と一緒に、近くのパスタ屋さんに入ってお昼ご飯を食べました。ミートソース・パスタのおいしかったこと、おいしかったこと。
久しぶりに観て、ふと当時のことを思い出しました。
毒蝮三太夫がカメオ出演しているのが嬉しかった。
ETの存在を確かめるSRC(科学調査室)のライデン隊員は舞の海。防衛軍=シャークスの参謀が渡辺いっけいだ。両親は赤井英和と高橋ひとみ・・・
死闘の末、青いクリスタルのウルトラマンの巨大な顔が地面に埋まっていた。光を集めて彼を助けたムサシはお礼に軽く飛行遊泳を楽しむが、誰も気づいてくれなかった。「本当に会ったのならとことん押し通せ」と父に言われ、信ずることを覚えたが、SRCに紹介され、学校の先生(中山エミリ)が隊員であることにビックリする。
兵器とは言わない。怪獣捕獲道具で平和的に冬眠状態にさせようとするSRCに対して防衛軍はミサイル中心の攻撃。対するは遺跡怪獣呑龍だ。「なんか可哀想」とつぶやく少女が印象的。実は呑龍を目覚めさせたのはバルタン星人だったのだ。防衛軍戦闘機はあっけなくやられる。そして、通信を解読。バルタン星人は地球に移住したかったのだが、防衛軍があっけなく拒否したため、地球を侵略しようと変貌をと遂げた。
トロイというSRCの乗り物はヤッターマンのようにマンガチックなパンチを繰り出し、子守唄での睡眠攻撃。そしてバルタンの子供は地球の子供たちとも仲良くしたかったのだ。平和的な解決。暴力の連鎖を断ち切ること。今までの怪獣映画の常識を覆してしまうほどの夢のある内容に満足。バルタンが自爆して、宇宙船に帰そうとしたウルトラマンさえをも攻撃しようとする防衛軍。とんでもない大人にはなりたくない!
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