若い突風
劇場公開日:1960年7月20日
解説
原健三郎の原作を、山崎巌と西河克己が脚色し、「素っ飛び小僧」の西河克己が監督した和田浩治のアクション・ドラマ。撮影は「静かな脱獄者」の伊佐山三郎。
1960年製作/87分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年7月20日
ストーリー
長谷健次は横浜へ帰る途中、良子という女の子を助けた。横浜では税関技師の長谷省造が押収麻薬を持ち逃げした事件で騒いでいた。かもめタクシーの高田社長は健次の帰りを待っていた。父のいた税関で、健次は勝又技師から事件の模様をきき、バー「ルビー」のマダム・ミサ子に身柄を預けられた。ミサ子の紹介で高田に会った健次は、翌日からかもめタクシーのモータープールで働くことになった。ロクという生意気なチンピラがいた。良子は高田の娘だったが、父には反抗していた。湖畔にドライブした健次と良子は意気投合したが、高田は叱った。「ルビー」にミサ子と高田の関係をさぐった健次は、ロクの行動に不審を抱いた。翌日ロクの係である六七号車の運転手安さんを気絶させた健次は、その車で流しに出た。無線からは教会前の白服の男の所に行くよう連絡して来た。男は車に乗ると白い紙包みをとり出したが、健次は何者かに一撃され失神した。安さんに助けられた健次は勝又に白い粉末の分析を頼んだ。高田を訪ねて殺し屋風の黒木という男が現れた。ミサ子は実は健次の異母姉だった。父は捕われていたが、生きていた。高田の倉庫を探りに行った健次は黒木に会ったが、不思議にも黒木に励まされた。翌日、良子とヨットで海に出た健次はロクの死体を見た。高田の別荘で向い合った勝又と黒木は互いに仮面をはいだ。勝又はボスだった。黒木は殺された記者の兄で、勝又に復讐に来たのだった。勝又は黒木を地下室に放り込んだ。高田のところへ乗り込んだ健次も閉じこめられた。勝又の別荘に連れて来られた健次は、父を裏切った勝又につめ寄った。実は麻薬Gメンだった安さんもかけつけた。健次の活躍で一味は勿論捕えられた。高原をオートバイでとばす健次と良子、見送る省造とミサ子、皆今では幸せだった。