「日本が、東京が、新しい時代へと動き出そうとしている頃のハツラツとした人々の姿を描く物語」若い東京の屋根の下 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
日本が、東京が、新しい時代へと動き出そうとしている頃のハツラツとした人々の姿を描く物語
1963年公開、東京オリンピック前夜といえる作品。
題名の中の「…屋根の下」は1930年の「巴里の屋根の下」を連想させるが、フランス版は貧しいながらも都会に住む人の日常を描くもので、その日本版とまではいかないものの、同じ屋根の下に住む人々の人間模様が見える。
設定は山手のどこかで
カラー撮影が初々しい。
♪山手も下町も、東京楽しや…と歌い
生活に苦しむ人の姿は皆無で
庶民的ながらもリッチでもある。
監督は斎藤武市という人
元々松竹の小津組にも居たということで
意識した様に赤色(朱色)が差し込まれているが
あまりの多さに微妙な気持ちになる。
TV台頭の時代であり映画量産時代
日活所属の吉永小百合は18歳くらい
年間10本前後の映画に出演しており
新人というよりもベテランの域
すでに現在の姿と重なる演技も見える。
日活の黄金時代
そして昭和の時代
それぞれ楽しめる。
東京の空は広い。
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