「何十年も前に、先駆け!!」老人Z 777さんの映画レビュー(感想・評価)
何十年も前に、先駆け!!
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今や、国が老人介護にロボット産業を参入させるというのは
本気さ加減が充分に伝わっている通りですが、それが1991年という
時期に先駆けて、この映画が制作されたは、流石「世界の大友克洋」
です!!!
もう一つ偉大なのが、登場する2体の巨大ロボットが「車輪式」と
「四つ足式」という、正に21世紀に実践投入されているロボットの
方式です!
この年に、同じく劇場公開された作品は「機動戦士ガンダムF91」
ですが、ガンダムの様に別格なビックタイトルは別にすれば、
当時のロボットアニメは「昭和中期の変形合体ロボットに退化」
「それら変形ロボット等をパロディ化」「過度にミリタリーなマニアック化」
…という3つしか無かったのですが、大友氏は正に「第4極」となる
本当に、21世紀に向かってのリアリティを持った「ロボット作品」を
造ったのに、当時に評価されず大友氏の「巨大ロボット作品」は
これが最初で最後に、なりました…
「実用ロボットが『人型』である必然性は無い」という現代こそに、
この作品は再評価されるべきですが…
クライマックスは、ロボット同士の「ガチンコ対決!」でも、終われますが
「そういう内容は嫌だ!」という、当時の若手スタッフの意見があり
ロボットの周囲の人間が物語に介入できる様、大友氏が脚本に
修正を加えるというエピソードがあり、そういう意味では大友克洋氏は
「聞く耳を持った人」です
ネタバレですが「Z」の最終形態は「大仏ロボット」です…
それが「罰当たり」かは、個々の判断に任せます
一番最後の効果音の取り方も、人それぞれに…
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