「最高」ルパン三世 念力珍作戦 くんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
最高
小栗旬の実写版のルパン三世より断然面白い。(小栗旬のルパン三世は未視聴)
ルパン三世をここまで突き抜けた馬鹿映画にしてしまうとは驚きだ。物語はルパン三世である必要もないし、ご都合主義な展開がほとんどで、普通に考えたら寝るか怒るかのどちらかだが、そういうお話だと考えるととても面白い。映画として、ではなく。
すごく表層的なイメージとしてのギャグ漫画感を、実写との折り合いや辻褄などを考えず惜しげも無く演出している。そこが底なしに馬鹿らしく、愛らしい。タイトルからしても、もうすでに本作の雰囲気を醸し出している。本編を見たらわかる通り、念力は本編では関係ない。登場人物がとってつけたように念力が念力がと言っているだけで、とくに意味はないのだ。
だが素直に喜べるところもある。
峰不二子と次元が、驚くほどぴったりなのだ。峰不二子はちゃんとエロい。次元は馬鹿だが、時折ものすごく格好よく見える。それらは素直に映画的な魅力である。
ただ、最後に苦言めいたことを言うならば、この内容だと少し82分でも長く感じた。もっとタイトな時間でもいい位だと思った。
コメントする