ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)のレビュー・感想・評価
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永遠のロマン
シリーズの第1作 1978年
小学生のころに見た当時は、アニメとキャラクターの雰囲気が違うことに違和感を覚えたことを憶えている。
内容も、当時から見れば少々難しく、冒頭のシーンからミステリアスが漂っていた。
テレビで何度も再放映されたが、何故か概ね見てきたように思う。
ルパン三世とはそれほど私をワクワクさせてくれるが、シリーズ第2作のカリオストロの城を超える作品は二度と現れないだろう。
これもまたカップラーメン化してきたのかもしれない。
新シリーズが登場しても見なくなってかなり久しい。
この作品の着想となったDNAなるものの発見は19世紀だったが、1953に初めて二重らせん構造が発見されると分子生物学が大きく発展した。
このことが世界を駆け巡っていた時期に、製作者がこの物語を思いついたのだろう。
クローンの是非
カズオイシグロの「私を離さないで」
恐ろしいことを考えるときりがないように思う。
さて、
この作品のプロットはよくできている。
不二子の性格も潔いとさえ思っていまうが、その背景にはルパンは何をされても大丈夫という絶対的信頼感を持っているから裏切ったりするのだろう。
不二子から見れば煮ても焼いても食えないのはルパンの方なのかもしれない。
アニメのころから登場していた「謎の美女」という型
この型のそもそもの原型は不二子だろう。
第1作を不二子にしたのも素晴らしいと思う。
そもそものキャラクターに対する愛情を感じる。
そして不老不死というテーマ。
数々の物語でこのテーマが使われてきた。
当時はそれほどこの世界が素晴らしかったのだろう。
いま不老不死など求めている人などいないのではないかと思う。
1978年当時から、人々の世界に対する思いが知らない間に大きく変化してしまったようだ。
こんなつまらない気づきを、随分前に録画してあったものを見て感じてしまった。
作品そのものはもちろん素晴らしい。
0166 赤ルパン全開
1978年公開
あー全然おもしろくない。
初期の頃の大人向けのルパンが見たいという声にお応えします
という制作趣旨らしいが
子供向けでもない、でも大人向けというほど深みもない。
てことは当時からワタシはジジイだったという事か。
もともと赤ルパンの世界観は気に入らなかったからね。
本作も唐突に話が変わるし前後の繋がりに丁寧さがなかった。
50点
テレビ初鑑賞 1979年12月12日 水曜ロードショー
本作は見る気がなかったので劇場にはいかなかった。
で、テレビ鑑賞したら上記のとおり。
テレビ放映はカリオストロの城の宣伝でもあったため
宮崎駿の名前も(1stシリーズこそ本流といいながら)
知らなかったし、あーやっぱりルパンはもうダメだ
と本作品で思ってしまった。
なのでカリ城は当時劇場で見てないんだよねー
罪深いわ。
のちの映画全般に大きな影響を与えた傑作
『カリオストロの城』以前に、製作された劇場版。映画製作の意義としては、テレビシリーズでは描ききれない、強大な敵に、ルパン一味がどう戦っていくかというスケール感があった。しかし、そんなことを飛び越えて、はるかに巨大な敵、神と呼ばれる存在に、人間がどう挑むのかというような壮大なスケールになってしまい、アニメでは扱いかねているような描写も見られる。
現実の世界情勢に即した脚本が用意され、大統領(民主主義の最高権力者)と書記長(社会主義国の首長)との電話会談の様子など、当時の緊迫したパワーバランスが分かりやすく描いてある。
また、冒頭の大がかりな警報よけの移動装置など、のちの多くのアクション映画に多大な影響を与えたであろう優れたビジュアルも楽しめる。
圧巻は、オリジナルのマモーが登場するシーン。巨大な水槽の中に培養された脳のイメージは、一度見たら記憶から消し去ることなど不可能なのではないだろうか。ある意味、トラウマ級の表現力のかたまりで、アニメが無限の可能性を秘めており、実写映画を大きく突き放していた時代の行き着いた終着点ともいえる。
ラストに、原始的な愛情のアプローチと、永遠の生命に対するルパンの感想=作者の姿勢が皮肉たっぷりに語られ、どこまでいってもマンガチックに逃げ回るドタバタ劇で締めくくられるエンディングは、構成としても非常に優れており、この展開は多くのハリウッド映画が今日でも模倣している。
意外にも、アクション映画の原点は、このアニメーションに詰め込まれているのではなかろうか。
増山江威子さんを偲んで ふーじこちゃ〜ん
監督と脚本は『SF新世紀 レンズマン』の吉川惣司
アニメーション映画としては唯一の監督作品
脚本は他に『不連続殺人事件』『浮浪雲』『カポネ大いに泣く』『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』『時空の旅人』の大和屋竺
増山江威子の代名詞的キャラクター峰不二子
だが彼女のキャリアからすれば異色のキャラかもしれない
劇場版第1作
本来の作品タイトルは『ルパン三世』
他の作品と区別をつけるためVHS化する際にキャッチピーの一つだったものを副題として付けられた
例えば「神と名乗る男マモー」の方が良かったかな
キャラクターデザインは担当者によって作品ごとにだいぶ雰囲気が変わってしまうが次元大介だけは比較的安定感がある
峰不二子が1番ブレが多い気がするがこれは担当者の女性の好みの違いだろう
裏切りは女のアクセサリーは峰不二子の代名詞
今回はその真骨頂
クラリスのせいでというか宮崎駿がロリコン?のためか『カリオストロの城』ではわりと地味だったけど
敵のボスはマモー
小柄に紫のスーツに蝶ネクタイ
『アキラ』のキヨコのような顔色の悪さ
昔の作曲家のような巻き毛の白髪
西村晃が好演
『水戸黄門』の代名詞的存在だが本来は知性が高い悪役が似合う俳優
大和屋竺脚本作品では『マタギ』にも主演
檻から脱出するとデ・キリコの『通りの神秘と憂愁』
絵画の世界
ナポレオンにヒットラー
ルパンも思わず「ハイル ヒットラー!」
北原白秋作詞『独逸青少年歓迎の歌』と同様にやばすぎる
当時コロンビアの田舎町に日本料理店があるのは驚き
東京ムービー社長のゴリ押しで三波春夫赤塚不二夫梶原一騎が出演
監督は降板を示唆したが思い留まったようだ
三波は『ルパン音頭』繋がり
赤塚は『天才バカボン』アニメが東京ムービー
梶原は『巨人の星』アニメが東京ムービー
歌手の三波は俳優のイメージが全くないが元々浪曲師なので声当ても思いのほかうまかった
赤塚梶原は全くの素人で場違いもいいところ
1978年公開作品
今では金曜ロードショーで放送は無理だろう
峰不二子の全裸然り次元の五右衛門に対する「キチ◯イ」発言然りルパンの脳内も
不幸な時代だ
やはりラストの巨大な脳はかなりインパクトがある
声の配役
ルパン三世に山田康雄
峰不二子に増山江威子
次元大介に小林清志
石川五右ェ門に井上真樹夫
銭形警部に納谷悟朗
ハワードことマモーに西村晃
アメリカ合衆国大統領特別補佐官のスタッキーに大平透
スタッキーの部下のゴードンに柴田秀勝
マモーの部下のフリンチに飯塚昭三
警視総監に富田耕生
マモーの部下の科学者に村越伊知郎
エジプト警察署長に三波春夫
アメリカ合衆国大統領に赤塚不二夫
ソビエト連邦共産党書記長に梶原一騎
もう45年前の話
というより53年前初めて観たルパン三世のプロモーションビデオ(今も「LUPIN'S CORECTION」に収録されている)で一目惚れしてからずっとルパンファン。
ルパンの初映画作品がコレ
当時アニメ映画ってほとんど子供向けだった
高校受験前だったことや、大人のアニメを観ることが可能かどうか微妙だったのを捩じ伏せて劇場に行き
(当時16歳未満の映画鑑賞は親の許可が必要)
ドキドキしながら上映を待ちました。
子供だったこともあり当時は、映画で見れた感動はあるものの良さがイマイチわからない感いっぱいで劇場を出ました。
歳取ってから観ると全く違う感傷ばかり。
モンキーパンチが大きく関わった映画作品はこれだけ。
引きのカメラアングルを多用したりする撮影技法もさることながら、ルパンのお話だけでなくアイデンティティや男の愛についても考えさせられたり。
名作です。
漢たちに美女と脳みそを添えて
レギュラーメンバーの絆感が渋い。
「俺は夢、盗まれたからな。取り返しに行かにゃ」
「夢ってのは女の事か?」
「実際クラシックだよ、お前ってやつぁ」
ってシーンが意味わからんけど好き。
私にとってルパン映画とは、やはりこれ
ルパン一味との出会いはTV第2シリーズ、ルパン初の映画は本作だった。
粋でイナセな連中が大好きになり、とりわけ次元大介に惚れた。
本日、このレビューをアップするのは小林清志さんの訃報に触れ、哀悼の意を示す為に他ならない。
小学生の間は母に漫画を禁止されていた為、中学に進学してからは古本屋を巡って「アクション・コミックス」の原作を掻き集めた。現在のようにユーズドコミックスの大手FCチェーン店がある時代ではない。日焼けし、カバーも失われた本ばかりだったが購入した。発売から10年以上も経過した青年漫画が見つかる事は稀だったのだ。
第2シリーズのルパンはみんな知っていても原作を見た事のある同世代はいなかった。
だから、私にとって「ルパン3世の映画」とは、本作「ルパン対複製人間(クローン)」この1作に尽きるのだ。
後発作品は、ルパンの原作からかけ離れている。特に宮崎駿氏の絵柄には馴染めず、カリ城以前でも第2シリーズの「死の翼アルバトロス」と「さらば愛しきルパンよ」は突然何が起こったのか?!と思った。大人の都合で、ルパン達が何か別の作品になってしまうんじゃないか?と心配したものだ。
そんな思いがあったから「カリオストロの城」はどうも馴染めない。
大人になってから改めて鑑賞すれば、実に良い映画ではあるのだが、私にとって「ルパン3世」ではないのだなぁ。
JC時代は大藪春彦を愛読し、S&W M19コンバットマグナムとS&W M27 357マグナム、ブローニングM1910のモデルガンを入手していた。(話の合う女子中学生はおらんてw)
JK時代はレイモンド・チャンドラーが愛読書になっていく。
ルパンがどんどん原作から離れていくのが嫌で、TVシリーズはpart3、映画は風魔一族の陰謀、SPはロシアより愛を込めてまでで観るのをやめた。
ゲームブックは双葉社・スタジオリードのを全19巻、漫画は山上正月の通称ルパン3世Yまでは全巻買った。
という訳で、原作のハードボイルドなエロティック・クライムサスペンスこそが「ルパン3世」だと思う自分にとってTVアニメなら第1シリーズ、映画ならば本作こそが唯一無二の「ルパン3世」なのである。
小林清志さんは、ジェームス・コバーンはもちろんのこと、90年代、2000年代に入っても洋画の中堅どころの吹き替えや、比較的知的なバラエティ番組のナレーションなどよく担当されておられた。家族が点けているTVから小林さんの声が流れてくると、別の部屋にいてもTVの前に足を運んだものだ。
次元大介を通して、小林さんは私にとって大変特別な俳優の1人となっていた。心からご冥福をお祈り致します。
ルパン三世劇場版第1作。 やっぱりマモーの印象は強烈。アニメからの...
ルパン三世劇場版第1作。
やっぱりマモーの印象は強烈。アニメからの流れでそれぞれのキャラの個性がよく出ていておもしろい。
レアなルパンと不二子の仲の良さや銭形のおっちゃんとのシーンも観ていて楽しい。敵同士だけどおっちゃんとルパンの仲の良さ、好きだなぁ。
ルパン三世:山田康雄
巷で有名なDVDの無修正版だがそんなに酷いカットはなく、
金曜ロードショー版でも特に違和感はない。
ルパンと不二子のロマンスは映画版ならでは。
無修正版(金曜ロードショー用にカットされたバージョンではないオリジナル版)を見た。
上映時間102分。
放送禁止用語も特に問題なく、 今時のお笑いタレントのヤラセで流されてる、
耳障りなトークの方が放送禁止用語だと思うくらい問題ないと思われる。
毒舌という名の酷い中傷、胡散臭い笑い声と拍手の演出、
これらのヤラセの方が放送禁止用語だと思うが・・・。
話を戻すが結局はルパンの制作サイドの価値観の問題なんだろう。
山田康雄死去後もお笑いタレントの代役で話題性を狙い、
それが安定したことによりお笑いタレントでありながら2代目を認定される。
ルパンには大人の事情が根っ子の部分まで絡んでおり、
一言では説明出来ないくらいにややこしい。
そんなルパンだからこそ、
金曜ロードショー版とDVDの無修正版という違うバージョンが存在してしまうのだろう。
ルパンの映画化としては最高傑作と評されるがそれは嘘ではない。
ただし、やはりルパンらしいルパンを堪能するには、
やはり大隅正秋演出の1stシーズン1話~12話が本当の最高傑作で、
ルパンのアニメ化としては最も原作に忠実なルパンと思われる。
ちなみにスペシャルでは「ルパン暗殺指令」が大隅正秋監督作品として好評だが、
スポンサー問題の壁をクリア出来ず脱コメディー路線とは行かなかったらしい。
ちなみに3rdシーズン初期も2ndシーズンのコメディー路線を継承しているが、
お洒落な会話と峰不二子の裏切りは健在な為お奨め
(悪名高きキャラクターデザインは我慢するべし)。
大人向け
昔見たときには怖い印象がつきまとい、不死とはどういうことなのかと深く考えさせられたものだ。序盤から峰不二子のヌードが登場するし、かなり大人向けの作品であり、どことなく手塚治虫作品のイメージも残る。終盤に登場するマモーの巨大な脳はサイボーグ009にも似たようなのがあったような・・・
キューバ危機の辺りの雰囲気をも伝えるアメリカの世界独占体制。さらには神を自称するマモーに対しても科学的、合理的にとらえるルパンの姿。風刺が詰まっているという点では『カリオストロの城』よりも優れている気もするが、マモーがあまりにも神すぎて現実離れし過ぎなところが難点。
不二子のやりたい放題
不二子の頼みに弱いルパン、頼まれた賢者の石をピラミッドから盗み出す。
不二子はこの石を大富豪のマモーに渡す。
劇場版第一作で、とても面白い。
懐かしい以上の価値はない
小学生の頃にレンタルビデオで見てうろ覚えだったので、改めて視聴
ラストのマモー本体が死ぬシーンの印象が強く、ルパンだけどどことなくホラーで、演出も凝った作品だと記憶していたが、今になって見ると色々ひどい・・・
70年代末期の作風と言えばそれまでだが、下品
当時流行った映画のパロディも多く、「アニメでもこれくらいできるんだぞ!」と言わんばかりに過剰に詰め込まれて贅肉だらけ。学生の課題作品を観てる気分になってくる(そう感じるのは後にアニメが洗練されていった今だから言えることだけど・・・)
続けて見比べるとカリオストロがいかに1つの映画として完成されてるかよく分かる
あとルパン映画全体について言えるが、銭形警部がギャグキャラで「いてもいなくてもいいような奴」として雑に描かれてるのは駄作が多い。
とっつぁんがカッコよくないと、ルパンも映えない。
あと細かいことだけど、腕時計爆弾1つで破壊できるケースが大気圏脱出の速度と高圧に耐えられるもんだろうか・・・。数ミリのデブリが衝突すれば終わりだし、そんな状態で「死を超越した異星の超文明に神にしてもらんだい!(あるかどうか分からないけど!)」と宇宙に旅立つのは無茶苦茶、というか他力本願で情けない・・・。
重箱の隅をつつくのはアレだけど、こういうところのリアリティを考えない雑さは、今では粗が目立って萎えてしまう。思い出のままにしておいて観なければよかった。
昔から何度もテレビでしてるけど、やってるとついつい観たくなる。 シ...
昔から何度もテレビでしてるけど、やってるとついつい観たくなる。
シリアスな感じでよくあるルパンのイメージとは少し違う雰囲気の作品。
この昔っぽい古い感じが良いな。
ルパンは新しい作品より昔の作品の方が良い。
みんなルパンに夢中 不二子がいい加減でおちゃらけ態度のルパンに対し...
みんなルパンに夢中
不二子がいい加減でおちゃらけ態度のルパンに対して
怒るところがやっぱり愛してるからなんだとハッとさせられグッとくる
次元はルパンを本当に尊敬しているし、
銭形はルパンが人生だし、
みんなやっぱりルパンに夢中!
久しぶりに鑑賞。
昔小さい頃はあまり面白く感じられなかったこの映画。大人になればなるほど、面白さがわかる貴重なアニメ。再鑑賞にも関わらず、また楽しんで観られた。
若さや不老不死という永遠のテーマと軽快なアクションとストーリー。
あの大きい脳みその元の姿はどんななの?脳みそになった後は、誰がどうやってあの状態にしたの?とか、色々細かい疑問も湧くけれど、そこは永遠の謎。
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