「後半がすごい!」陸軍中野学校 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
後半がすごい!
正直 前半は途中から退屈になってきて見てるのが苦痛になった
実を言うと1回休んだ
とても 評判が良いので 次の日に気を入れ直して見てみたのだ
・・そしたら 後半は グイグイ来た。この映画は2部構成といえる。後半からクライマックスに至るまでの、盛り上がりと作劇のうまさ! まさに 評判通りのすごい迫力の名作だった。
これは 増村監督作品としても市川雷蔵作品としても ベスト3に入るんじゃないだろうか?!
そして加東大介の はまり役。 厳しくはしているけど本当は人がいい・・っていうのがとてもうまく出ていた。それがこのシビアすぎる映画に人情味あたえ、作品をモノにしていると思った。それから小川真由美。なんて一途な感じのする女優さんだろう 。この女優さんのもっている 緊張感のようなものが この映画を成功に導いた。美しいし スタイルもいいので 非常にソソる。彼女が 危ない目に合いそうで 緊張感を高めた。さらに言えばこの作品は増村監督の最高傑作のひとつでもあるだろう。これは本物だ。
そして最も特筆すべきなのはこの映画の長さではないだろうか? もっと長くしたらもっと 傑作 になるように思えるが、多分そうではないのであろう。計算されつくした充実した作品だ。
それにしても珍しいネタの映画だと思う。 何だかあんまり定かでない 原作なのだが・・ これを 映画化しようって思いついたのは偉い。・・ただ、この脚本家は、ほかにはあまりいい作品は書いていなさそうだ。傑作ってものは 才能1対幸運9 で書けるものかもしれない。
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