ラヂオの時間のレビュー・感想・評価
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唐沢寿明の男気に少し感動
鈴木京香の台本のラジオドラマが俳優陣のワガママで最後には原型をとどめないハチャメチャなドラマになってしまうというドタバタコメディ。唐沢寿明が男気を見せて最後にアクションを起こすところが見どころ。音響で貢献する警備員役の藤村俊二が良い味を出していた。しかしこれってコメディなの?ドラマがハチャメチャになってしまい鈴木京香が可愛そすぎて、まるで笑えない。三谷作品を片っ端から、ラジオの時間、有頂天ホテル、マジックアワー、みんなのいえ、ステキな金縛りと連続で見たけど、どれもあまり面白くなかった。みんなのいえくらいかなあ。
美味しいところは渡辺謙が・・・
「上を見上げた」が重複なので「見た」に変えろと言う。主人公律子という名前も役者千本のっこのダンナの不倫がどうのこうので変えさせられる。その名もなんと“メアリー・ジェーン”。パチンコ屋の店員なんか嫌だ。女弁護士でいくわ!
熱海の設定がアメリカに変わり、ハインリッヒ、ドナルド・マクドナルドなどと名前が変更され、役者のわがままによりどんどん設定が変化していく様子。そして警備員の藤村俊二が元効果音担当だということで、マシンガン、ダムの決壊、宇宙ロケット、花火と機転を利かせるところが面白い。ラジオでも今じゃ考えられない生収録という昔ながらの設定そのものも強引かと思う。
影の立役者はバッキーことモロ師岡。短時間で台本を修正する凄さは並大抵の人間にはできない。最後に名前を読まれなかったが、逆に近藤芳正がジョージとして目立ってしまい、微笑ましかったです。
30年ほど前、中学英語教科書みたいな内容を直訳して最後まで押し通していたラジオドラマがあったのですが、最後はすごく感動したのでもう一度聴いてみたいのですが・・・知ってる人、いませんよね?
豪華過ぎる
何度観ても最高。
そのアイデアに感服です。
深夜生放送するラジオドラマを巡って、一人の女優の我儘から派生するドタバタを描くコメディ。
鬼才三谷幸喜の長編映画初監督作品です。
初めて鑑賞した際には、その展開にぶっ飛びました。一人の女優の我儘から脚本が変わり、他の出演者の反発、製作や原作の拘り等が連鎖的にトラブルが起きます。その展開は私の想像を遥かに超えたもので、心地よい驚きの連続でした。
テンポも良く、演劇出身の監督らしい少し大げさな演技が、映画全体の面白さを高めています。
TV鑑賞が多いこともありコメディ映画は苦手なのですが、この映画はTV前で笑わせて頂きました。
「死ぬ前に見る映画を1つ選べ」と言われたらこれを選ぶかもしれないくらい楽しい映画。
ネタバレになるので書かないけど、この映画は
ラストの千本ノッコの「〇〇〇〇〇〇〇」という、たった7文字のセリフに全て集約されてると思う。
プロとしてのプライドと、死んでも〇〇なんてしてやるか!という意地の両方をうまく組み合わせたセリフ。
いつの間にかみんなが期待していた結末。
でもその結末を決めるのは、その結末を期待していない彼女。
だけど「自分はこれをやって生きている」というプライドもある。
彼女は何て言うのか?
皆が見ている中、彼女が言った7文字のセリフ。
これぞ「大人の世界の大団円」という感じ。
大団円というと皆が幸せになるというイメージがあるけど、このラヂオの時間のラストのストーリーの展開は、少なくとも彼女が望んだものではない。
だからこのラストを迎えて、彼女はどちらかというとあんまり幸せじゃないのかもしれない。
でも、それでも、それが彼女の為になって、きっと彼女の中で何かが変わるという心地よい余韻みたいなものがある。
大人になったら色々我慢しなきゃいけない事があるよね、仕事の為には、あんまり良くない事もしなきゃいけない時もあるよね。小さい仕事なんだから、適当にこなせばいいじゃん。
疲れてるんだよ。
大人ってそういうもんだからさ。
って、そんな訳あるかーーーーーい!!!
ハッピーエンドを望んで何が悪いんじゃ!!
作品に愛を持って生きていこうじゃないかぁ!!
と、最後の最後にぶちかましてくれる作品。
私の感想は映画を見ていない人にはちんぷんかんぷんだけど、見た人には絶対に分かると思う。
ので、ぜひ見てください!
面白くなかった
誰もが欠かせない役者
三谷幸喜映画監督デビュー作
これぞ"喜劇"!
唐沢が勝手にやり出してからドライブがかかった
・主婦の新人脚本家のラジオドラマの生本番、往年の女優千本のっこがわがままを言い出してから話が二転三転、つじつまを合わせるため演者ディレクターが奔走する
・長回しワンカットの演出が舞台感を引き立たせ、すべてがラジオ局内で起こる限定した空間設定が優れてた
・唯一リスナーとしてトラックの運ちゃんの渡辺謙と守衛で元音効さんのおひょいさんが良いスパイス
・分かりやすすぎる音楽や話の整合性やリアリティなどを気にしなければ、役者全てに見所が用意されていて単純に盛り上がった
・映画としたら「マジックアワー」「清洲会議」よりは、これや「12人の優しい日本人」のような狭い密室ものの方が好み
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