ラヂオの時間のレビュー・感想・評価
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「死ぬ前に見る映画を1つ選べ」と言われたらこれを選ぶかもしれないくらい楽しい映画。
ネタバレになるので書かないけど、この映画は
ラストの千本ノッコの「〇〇〇〇〇〇〇」という、たった7文字のセリフに全て集約されてると思う。
プロとしてのプライドと、死んでも〇〇なんてしてやるか!という意地の両方をうまく組み合わせたセリフ。
いつの間にかみんなが期待していた結末。
でもその結末を決めるのは、その結末を期待していない彼女。
だけど「自分はこれをやって生きている」というプライドもある。
彼女は何て言うのか?
皆が見ている中、彼女が言った7文字のセリフ。
これぞ「大人の世界の大団円」という感じ。
大団円というと皆が幸せになるというイメージがあるけど、このラヂオの時間のラストのストーリーの展開は、少なくとも彼女が望んだものではない。
だからこのラストを迎えて、彼女はどちらかというとあんまり幸せじゃないのかもしれない。
でも、それでも、それが彼女の為になって、きっと彼女の中で何かが変わるという心地よい余韻みたいなものがある。
大人になったら色々我慢しなきゃいけない事があるよね、仕事の為には、あんまり良くない事もしなきゃいけない時もあるよね。小さい仕事なんだから、適当にこなせばいいじゃん。
疲れてるんだよ。
大人ってそういうもんだからさ。
って、そんな訳あるかーーーーーい!!!
ハッピーエンドを望んで何が悪いんじゃ!!
作品に愛を持って生きていこうじゃないかぁ!!
と、最後の最後にぶちかましてくれる作品。
私の感想は映画を見ていない人にはちんぷんかんぷんだけど、見た人には絶対に分かると思う。
ので、ぜひ見てください!
面白くなかった
単純に面白いと感じることが出来なかったので、あんまり・・・
とりあえず笑えなければ、なかなかいい映画だとは言えない。
でも、曲げない創作魂みたいな強い意志は伝わってくる。三谷映画の原点はまさにここにあるのかもしれない。
誰もが欠かせない役者
鈴木京香の一人勝ちにならないのが、三谷作品のいいところだよなあ
誰もが役割を与えられていて、バックグラウンドがあり、しかも共感できる。
彼が生み出した世界観には、そんな優しさがある。
そして無茶苦茶に豪華。
まるで、ウェスアンダーソンの世界。
桃井かおり、宮本信子、渡辺謙…。気づかなかった役者がどれだけいるか。
三谷幸喜映画監督デビュー作
三谷幸喜がいよいよ映画監督に。
得意のワンシチュエーションで、見事なドタバタコメディを見せてくれる。
今は録音してあるだろうけど、ラジオドラマを生放送してた頃は、ホントにこんな事もあったかもね( ^_^ ;)
でも、普通に元の脚本通りやっても、普通すぎて面白くなかったかも…
逆にいろいろ詰め込んであって面白くなったかもね( ^_^ ;)
それにしても、(チョイ役まで)キャスティングが豪華。
ってゆーか、渡辺謙はなんで感動しとるんや~
これぞ"喜劇"!
三谷幸喜の真髄が詰まっていると個人的に思う、最高の作品。
派手なCG、高価な舞台など必要としない、
限られた空間で、それぞれの思い込みや我で歯車がズレていくさまを見事に描いている。
添加物で一方的に与えてくる笑いではなく、
心の妙を重ね合わせた素晴らしい映画だった。
カメラを止めるな から
カメラを止めるなから、これがパクりだと言われ見てみました。
生放送意外全く
パクり感はありませんね。
楽しくみれたけどまあまあ
生放送の緊張感と上手くこなしていくワクワク感はあります。
唐沢が勝手にやり出してからドライブがかかった
・主婦の新人脚本家のラジオドラマの生本番、往年の女優千本のっこがわがままを言い出してから話が二転三転、つじつまを合わせるため演者ディレクターが奔走する
・長回しワンカットの演出が舞台感を引き立たせ、すべてがラジオ局内で起こる限定した空間設定が優れてた
・唯一リスナーとしてトラックの運ちゃんの渡辺謙と守衛で元音効さんのおひょいさんが良いスパイス
・分かりやすすぎる音楽や話の整合性やリアリティなどを気にしなければ、役者全てに見所が用意されていて単純に盛り上がった
・映画としたら「マジックアワー」「清洲会議」よりは、これや「12人の優しい日本人」のような狭い密室ものの方が好み
三谷監督かわってないね
三谷幸喜の監督デビュー作。
ラジオ番組を舞台にしたシチュエーションコメディ。密室的な感じと役者がずらりと出てくるの昔から変わらないですね。(時間が経ってキャストを見る楽しさが増加してる)
展開とかハプニングにリアリティはないので筋書きを楽しむ映画かな。その辺も好みがはっきり別れる作風でしょう。自分には“まずまず”といったとこでした。
本日のラジオ・ドラマは、一大スペクタクル・メロドラマ『運命の女』です
思い出しレビュー4本目。
『ラヂオの時間』
平凡な主婦が書いたメロドラマの脚本が生放送のラジオ・ドラマに採用される事に。が、キャストのワガママで設定がどんどん変更され、メロドラマがSFスペクタクルに…!? 果たして、ラジオ・ドラマ『運命の女』は最後まで放送されるのか…?
三谷幸喜の舞台劇を、自ら監督・脚色した劇場デビュー作。
やっぱりこれは面白い! いつ見ても面白いんじゃないかな。
この時映画監督としては新人だが、舞台での経験は何度もあるので、熟練された職人のよう。
勿論、笑いに関してはプロ。
今や映画監督としてもヒットメーカーになり、ベテランの風格さえ漂わせてきたというのに、いつぞやのSFコメディ映画は…。
元々舞台劇なのでワン・シチュエーション。
それでいて、ノンストップ、最後までどうなるか分からない!
事の発端は、一人のキャストのワガママ。それで他のキャストもワガママ言うようになっちゃって…。
熱海を舞台にした主婦と漁師のメロドラマ。それが、
舞台はシカゴとなり、登場人物もアメリカ人の女弁護士とパイロットに…!
それでも放送しながら何とか辻褄合わせていたが、展開上の問題が次から次に…。
一体、どういう結末になるのー??
プロフェッショナルなディレクター、自分の脚本がどんどん変更されオロオロする主婦、イエスマンのプロデューサー。
一癖も二癖もあるキャスト。
演じた役柄も演者も、愉快愉快。
ドラマの窮地を救ったのは…、まあ言うまでもない。
藤村俊二演じる守衛さんが、実はまさかの伝説の○○さん。
こういう小ネタも利いていて、本作は単なるドタバタ・コメディじゃなく、大いなるスタッフ讃歌なのかもしれない。
何とか放送を無事終えた世紀のメロドラマ・スペクタクル『運命の女』。
こんなの誰も聞いてねーよと思ったら、感動して駆け込んできたトラックの運ちゃんが、今や世界のアノ人。
ここら辺、今見ると笑える。
別に三谷は初期の頃の作品の方が面白かったとまでは言わない。
たまたまあのSFコメディがコケただけだ。
きっとまた、観客を笑わせてくれる作品を作ってくれるだろう。
そしてまたこういう、優れた良質のコメディが見たい。
作品に勢いを感じる映画デビュー作
映画監督デビュー作の本作でカット割りがイマイチだったりや音響効果に狙い過ぎの感はあるものの、構図が明瞭で面白かったし、冒頭のワンカット長回しも効果的だったと思う。
今でこそ名優・名脇役ばかりの面々だが、当時はまだ無名の三谷組を起用したりしていて映画史的にも面白い作品だといえる。
ドタバタの喜劇で舞台っぽさは当然あるが、笑いどころをしっかり押さえていて純粋に面白かったですね。個人的には飛び入りしたジョージは声を出して笑ってしまったし、50円玉のおひょいさんもニヤニヤポイントでした。
●イライラするけど悪くない
ラジオ・ドラマはやっぱりいいですよね。
人間に想像する力がある限り、ラジオ・ドラマには無限の可能性がある。
ボクは好きだな。ラジオ・ドラマ。
なかなかいいセリフだ。
しかし、この臨機応変さに振り回されることになる。
途中は、なかなかイラつかされるけど、終わりよければすべてよしか。
バブルの残り香がただよう。
フジらしい。
豪華俳優陣は三谷映画の走りか。
いい意味で曲者ぞろい。
藤村俊二がいい味出てる。
いらいらするばかり、ちっとも笑えなかった
総合40点 ( ストーリー:30点|キャスト:65点|演出:40点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
皮肉を利かせた展開の速い喜劇といったところだけど、我侭な俳優やいいかげんな局の従業員の行動といった、芸能界の裏側の描き方が典型的すぎてくだらない。演出も映画というより舞台演劇のようで動きが無いし、それを濃縮して時間ぎりぎりで素早く展開していくのが忙しく感じて、観ていて落ち着かないし、登場人物の出鱈目さには笑えるというよりもひたすらいらいらしてくる。これで最期はうまくまとめて帳尻を合わせたといっても、内容がくだらなすぎて後味すっきりとは思えない。三谷作品の「清須会議」「ステキな金縛り」を楽しめたのでこちらも観てみたが、全然笑えなかったし残念ながら趣味に合わなかった。
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