ラヂオの時間のレビュー・感想・評価
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冒頭の長回しにやられた長回し教徒見習い
劇場公開時鑑賞。 元が舞台とのことだったが、冒頭の長回しで人物を紹介していくところで、「ああっ、これ好きー」と引き込まれて長回し教徒見習いになる。チョロい。あとはもう面白おかしいお話をただただ楽しめばいいだけでした。あと役者戸田恵子を初めて認識した。それまではリプリーとサラのイメージ9割(残りはアンパンチ)だったので。
唐沢寿明の男気に少し感動
鈴木京香の台本のラジオドラマが俳優陣のワガママで最後には原型をとどめないハチャメチャなドラマになってしまうというドタバタコメディ。唐沢寿明が男気を見せて最後にアクションを起こすところが見どころ。音響で貢献する警備員役の藤村俊二が良い味を出していた。しかしこれってコメディなの?ドラマがハチャメチャになってしまい鈴木京香が可愛そすぎて、まるで笑えない。三谷作品を片っ端から、ラジオの時間、有頂天ホテル、マジックアワー、みんなのいえ、ステキな金縛りと連続で見たけど、どれもあまり面白くなかった。みんなのいえくらいかなあ。
美味しいところは渡辺謙が・・・
「上を見上げた」が重複なので「見た」に変えろと言う。主人公律子という名前も役者千本のっこのダンナの不倫がどうのこうので変えさせられる。その名もなんと“メアリー・ジェーン”。パチンコ屋の店員なんか嫌だ。女弁護士でいくわ! 熱海の設定がアメリカに変わり、ハインリッヒ、ドナルド・マクドナルドなどと名前が変更され、役者のわがままによりどんどん設定が変化していく様子。そして警備員の藤村俊二が元効果音担当だということで、マシンガン、ダムの決壊、宇宙ロケット、花火と機転を利かせるところが面白い。ラジオでも今じゃ考えられない生収録という昔ながらの設定そのものも強引かと思う。 影の立役者はバッキーことモロ師岡。短時間で台本を修正する凄さは並大抵の人間にはできない。最後に名前を読まれなかったが、逆に近藤芳正がジョージとして目立ってしまい、微笑ましかったです。 30年ほど前、中学英語教科書みたいな内容を直訳して最後まで押し通していたラジオドラマがあったのですが、最後はすごく感動したのでもう一度聴いてみたいのですが・・・知ってる人、いませんよね?
豪華過ぎる
今観るからなおさら豪華な出演者。 エンディングの no problem 堀ノ内修司 歌詞、三谷幸喜 母親が大好きだったため、歌声聴くと昔の想い出が。 三谷幸喜さん 何度も再放送される度に観てたドラマ、王様のレストランが大好きで✨ 今作も演者がカブっているので楽しい。 ちょうど、今の松本幸四郎さんも出てるしw 三谷さんはドタバタが大好きなんだね。きっと。 さて、WOWOWの三谷幸喜の世界、楽しみます(*^^*)
何度観ても最高。
・何度見てもおもしろい。 ・出演者が豪華 ・三谷幸喜の脚本を芸能関係の都合で無茶苦茶にされた経験によるフラストレーションが込められてる ・登場人物全員が、自分を大事にしてほしいと思っているし、誰かを蹴落そうとしている ・密室で大丈夫じゃない人間模様を描いている点では「十二人の怒れる男」と同じ ・音楽の完成度がすごい ・見ている人の心の的に精密に狙い撃っている音楽
そのアイデアに感服です。
深夜生放送するラジオドラマを巡って、一人の女優の我儘から派生するドタバタを描くコメディ。 鬼才三谷幸喜の長編映画初監督作品です。 初めて鑑賞した際には、その展開にぶっ飛びました。一人の女優の我儘から脚本が変わり、他の出演者の反発、製作や原作の拘り等が連鎖的にトラブルが起きます。その展開は私の想像を遥かに超えたもので、心地よい驚きの連続でした。 テンポも良く、演劇出身の監督らしい少し大げさな演技が、映画全体の面白さを高めています。 TV鑑賞が多いこともありコメディ映画は苦手なのですが、この映画はTV前で笑わせて頂きました。
サクッと楽しめる喜劇!
最近の三谷作品のような胸やけしそうなクドい演出でなく、とてもスッキリしたシンプルな演出であったのでとても見やすかった。シンプルとはいえ、ストーリーは、生放送中にトラブルが発生して、それになんとか手当てしていく、そうすると次のトラブルが、、とドタバタ感が楽しい。そのトラブルも「言われてみれば、確かにな!」って思えるようなものばかりで、見ているこっちまで頭抱えそうになりました。特に「シカゴに海はない」の展開。直前のセリフ、ナレーションがことごとく裏目に。キャストの方々と一緒に、天を見上げそうになりました。
キャストの方々もなかなかいい仕事。唐沢寿明さんは、イチイチカッコいいですね(笑) 戸田恵子さんは声優業も生業にしているだけあって、声を当ててるときの演技力がスゴい。渡辺謙さん、松本幸四郎さん(当時の市川染五郎さん)がちょい役で出てたのは驚きました。
ただ、実際にこのラジオドラマ聞いたら、面白くないだろうなー(笑)
皮肉なのは、作品内で、制作側の都合でドラマが改変(改悪)され、むちゃくちゃになっていくことを批判的に描写しているけど、このしばらく後、フジテレビは制作側の都合で番組を作り続け、視聴者の信頼を失った。この作品における思いや教訓を忘れてしまったんでしょうかね。
「死ぬ前に見る映画を1つ選べ」と言われたらこれを選ぶかもしれないくらい楽しい映画。
ネタバレになるので書かないけど、この映画は ラストの千本ノッコの「〇〇〇〇〇〇〇」という、たった7文字のセリフに全て集約されてると思う。 プロとしてのプライドと、死んでも〇〇なんてしてやるか!という意地の両方をうまく組み合わせたセリフ。 いつの間にかみんなが期待していた結末。 でもその結末を決めるのは、その結末を期待していない彼女。 だけど「自分はこれをやって生きている」というプライドもある。 彼女は何て言うのか? 皆が見ている中、彼女が言った7文字のセリフ。 これぞ「大人の世界の大団円」という感じ。 大団円というと皆が幸せになるというイメージがあるけど、このラヂオの時間のラストのストーリーの展開は、少なくとも彼女が望んだものではない。 だからこのラストを迎えて、彼女はどちらかというとあんまり幸せじゃないのかもしれない。 でも、それでも、それが彼女の為になって、きっと彼女の中で何かが変わるという心地よい余韻みたいなものがある。 大人になったら色々我慢しなきゃいけない事があるよね、仕事の為には、あんまり良くない事もしなきゃいけない時もあるよね。小さい仕事なんだから、適当にこなせばいいじゃん。 疲れてるんだよ。 大人ってそういうもんだからさ。 って、そんな訳あるかーーーーーい!!! ハッピーエンドを望んで何が悪いんじゃ!! 作品に愛を持って生きていこうじゃないかぁ!! と、最後の最後にぶちかましてくれる作品。 私の感想は映画を見ていない人にはちんぷんかんぷんだけど、見た人には絶対に分かると思う。 ので、ぜひ見てください!
面白くなかった
単純に面白いと感じることが出来なかったので、あんまり・・・ とりあえず笑えなければ、なかなかいい映画だとは言えない。 でも、曲げない創作魂みたいな強い意志は伝わってくる。三谷映画の原点はまさにここにあるのかもしれない。
誰もが欠かせない役者
鈴木京香の一人勝ちにならないのが、三谷作品のいいところだよなあ 誰もが役割を与えられていて、バックグラウンドがあり、しかも共感できる。 彼が生み出した世界観には、そんな優しさがある。 そして無茶苦茶に豪華。 まるで、ウェスアンダーソンの世界。 桃井かおり、宮本信子、渡辺謙…。気づかなかった役者がどれだけいるか。
三谷幸喜映画監督デビュー作
三谷幸喜がいよいよ映画監督に。 得意のワンシチュエーションで、見事なドタバタコメディを見せてくれる。 今は録音してあるだろうけど、ラジオドラマを生放送してた頃は、ホントにこんな事もあったかもね( ^_^ ;) でも、普通に元の脚本通りやっても、普通すぎて面白くなかったかも… 逆にいろいろ詰め込んであって面白くなったかもね( ^_^ ;) それにしても、(チョイ役まで)キャスティングが豪華。 ってゆーか、渡辺謙はなんで感動しとるんや~
これぞ"喜劇"!
三谷幸喜の真髄が詰まっていると個人的に思う、最高の作品。 派手なCG、高価な舞台など必要としない、 限られた空間で、それぞれの思い込みや我で歯車がズレていくさまを見事に描いている。 添加物で一方的に与えてくる笑いではなく、 心の妙を重ね合わせた素晴らしい映画だった。
カメラを止めるな から
カメラを止めるなから、これがパクりだと言われ見てみました。 生放送意外全く パクり感はありませんね。 楽しくみれたけどまあまあ 生放送の緊張感と上手くこなしていくワクワク感はあります。
久しぶりに声をあげて笑った。みんなワガママでイライラするけど、話を...
久しぶりに声をあげて笑った。みんなワガママでイライラするけど、話を合わせて最後まで持っていくというドタバタ劇が面白かった。
個人的にはハインリッヒの生い立ちのところが大爆笑でした。
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