劇場公開日 1997年11月8日

ラヂオの時間のレビュー・感想・評価

全82件中、41~60件目を表示

3.0舞台で観たかった!

2021年3月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

身勝手起因の小さな脚本変更が
大混乱をもたらすとの、
きっと他の分野でもさもありなんの
風刺の効いた込み入った脚本を、
三谷幸喜は見事に作り上げたものだなぁと
感心して観た。

しかし、舞台の映画化は難しい。
笑いの要素が満載の展開で、
上手い!と思いながらも
何故かストレートに笑えない自分がいた。

舞台の映画化の成功例として、
海外では
ウィリアム・ワイラー監督の「探偵物語」
をはじめ、「欲望という名の電車」
「フロント・ページ」等々、
また邦画としても
「蒲田行進曲」「父と暮せば」等を
思い出す。

舞台劇やその脚本の映画化の成功には
幾つかの一工夫が必要で、
そのひとつに、舞台では表現し得ない
メイン会場以外の場面をどう効果的に
描写挿入出来たかも大切な要素と思う。

上記の幾つかの作品と比較すると、
この作品でも工夫こそされているものの、
渡辺謙の役割の場面でも空回りの感があって
成功しているとは言い難い。

また、
舞台はデフォルメ的表現の世界、
映画はリアリティ重視の表現芸術で、
必然的に観るスタンスが異なる。
特にコメディとしては、
舞台では誇張を臨場感の中で笑えるが、
映画化ではそうはいかない世界でもあり、
成功例が多いイメージは無い。

そういった意味では
もちろん他の三谷作品もそうだが、
映像化には工夫不足と言わざるを得ない。
この作品も舞台劇として鑑賞すべき作品で、
きっと抱腹絶倒だったんだろうな
と想像はした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
KENZO一級建築士事務所

5.0バタフライ効果

2021年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

外国の映画祭でも笑いの渦が絶えなかったというシニカルなシチュエーション・コメディの傑作。
三谷さん自身がフジテレビの「水曜劇場」の脚本をズタズタにされ、挙句、最終回で主演の織田裕二から「こんな悪い奴が生き残るのは耐えられないから殺してくれ」と台本の変更を迫られたという実体験にインスパイアされて作った話ですね。余程、局の人間への恨み辛みも溜まっていたのでしょう、編成部長からプロデューサー、いかにも居そうといういい加減さのステレオタイプ、実に真に迫って可笑しい。千本のっこの我がままから端を発しバタフライ効果のように大嵐に発展する破綻と笑いのカオス状態。何故メアリージェーンなのか、井上順さんがオン・マイ・マインドと駄洒落を言うためだけでしょう。
軟弱、わがままな連中のオンパレードなのだが上司に逆らっても放送マンとしての矜持を貫こうとするディレクター、何でもござれの老効果マン、くすりともしないアナウンサー、馬鹿なのか天才なのか理解不能の便利屋の放送作家など登場人物のバラェテイの広さには圧倒されっぱなし、お掃除おばさんに宮本信子や桃井かおりのパーソナリティ、トラック運転手の渡辺謙さんとチョイ役に不似合いな豪華出演陣、謙さんには気を使ったのでしょうか凄いベンツのトレーラーでした。
常識とのギャップもまた笑いの本質、ただ、終わりの始まりとか始まりの終わりとか名言ぽいが意味不明のセリフ、いったい何を考えているのか三谷さんの頭の中を覗いてみたくなる快作でした。公開当時、家族で観て大笑い、BSでやっていたので再鑑賞。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
odeonza

3.5なんとなく三谷幸喜敬遠してたけど、やっぱり観てみると面白い。199...

2021年3月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

なんとなく三谷幸喜敬遠してたけど、やっぱり観てみると面白い。1997年公開って、けっこう古いけどあまり古い感じはしなかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
原っぱ

4.0働く大人は熱いんだ!

2021年1月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

朝ドラのエールの中でラジオドラマの録音シーンがあって見たくなり視聴。だいぶ前に見たことがあったけど細かいとこ忘れててめちゃ面白かったー!
作家の書いた台本がワガママ女優とかペコペコPのせいで勝手に書き換えられちゃうのは可哀想とは思った。。思った、けどそれぞれみんな立場があって必死に仕事を全うしようとしてる。、、
社会人として働く全員に見て欲しい映画ですね。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
にしこ

3.5完全に「ありえない」んだけど

2021年1月3日
PCから投稿

ところどころにドキッとする「本音」が紛れ込む。
コメディの中にこういう真実をピリッときかせられるところが、三谷幸喜って天才だなぁ、って思う。
作家先生の旦那さんが、たまらず本番に入りこんじゃうシーンと、最後にドナルド・マクドナルドに無理矢理みんなで台詞を言わせるシーンが傑作!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
UNEmi

4.0冒頭の長回しにやられた長回し教徒見習い

2020年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

劇場公開時鑑賞。
元が舞台とのことだったが、冒頭の長回しで人物を紹介していくところで、「ああっ、これ好きー」と引き込まれて長回し教徒見習いになる。チョロい。あとはもう面白おかしいお話をただただ楽しめばいいだけでした。あと役者戸田恵子を初めて認識した。それまではリプリーとサラのイメージ9割(残りはアンパンチ)だったので。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
なお

2.5唐沢寿明の男気に少し感動

2020年9月19日
Androidアプリから投稿

鈴木京香の台本のラジオドラマが俳優陣のワガママで最後には原型をとどめないハチャメチャなドラマになってしまうというドタバタコメディ。唐沢寿明が男気を見せて最後にアクションを起こすところが見どころ。音響で貢献する警備員役の藤村俊二が良い味を出していた。しかしこれってコメディなの?ドラマがハチャメチャになってしまい鈴木京香が可愛そすぎて、まるで笑えない。三谷作品を片っ端から、ラジオの時間、有頂天ホテル、マジックアワー、みんなのいえ、ステキな金縛りと連続で見たけど、どれもあまり面白くなかった。みんなのいえくらいかなあ。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
れいすけ(休眠中)

4.0美味しいところは渡辺謙が・・・

2020年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 「上を見上げた」が重複なので「見た」に変えろと言う。主人公律子という名前も役者千本のっこのダンナの不倫がどうのこうので変えさせられる。その名もなんと“メアリー・ジェーン”。パチンコ屋の店員なんか嫌だ。女弁護士でいくわ!

 熱海の設定がアメリカに変わり、ハインリッヒ、ドナルド・マクドナルドなどと名前が変更され、役者のわがままによりどんどん設定が変化していく様子。そして警備員の藤村俊二が元効果音担当だということで、マシンガン、ダムの決壊、宇宙ロケット、花火と機転を利かせるところが面白い。ラジオでも今じゃ考えられない生収録という昔ながらの設定そのものも強引かと思う。

 影の立役者はバッキーことモロ師岡。短時間で台本を修正する凄さは並大抵の人間にはできない。最後に名前を読まれなかったが、逆に近藤芳正がジョージとして目立ってしまい、微笑ましかったです。

 30年ほど前、中学英語教科書みたいな内容を直訳して最後まで押し通していたラジオドラマがあったのですが、最後はすごく感動したのでもう一度聴いてみたいのですが・・・知ってる人、いませんよね?

コメントする (0件)
共感した! 13件)
kossy

4.0面白かった!

2020年7月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

めちゃくちゃ面白かったー!

ずっと気になっていた作品、やっと観れた。
ハインリッヒというか井上順さんの存在がすごく良かった。

ここまで役者みんながわがまま言う現場があるかは知らないけど、塗り替えられる脚本とか結構ある話なのかなぁ、三谷さん脚本だしな…と、素敵な狭間にハマりこんだ感じで楽しめた。

奥貫薫さんが可愛い!

コメントする (0件)
共感した! 4件)
さな

3.5豪華過ぎる

2020年7月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今観るからなおさら豪華な出演者。

エンディングの
no problem 堀ノ内修司
歌詞、三谷幸喜

母親が大好きだったため、歌声聴くと昔の想い出が。

三谷幸喜さん
何度も再放送される度に観てたドラマ、王様のレストランが大好きで✨

今作も演者がカブっているので楽しい。

ちょうど、今の松本幸四郎さんも出てるしw

三谷さんはドタバタが大好きなんだね。きっと。

さて、WOWOWの三谷幸喜の世界、楽しみます(*^^*)

コメントする (0件)
共感した! 10件)
R♪

5.0何度観ても最高。

2020年6月3日
iPhoneアプリから投稿

・何度見てもおもしろい。
・出演者が豪華
・三谷幸喜の脚本を芸能関係の都合で無茶苦茶にされた経験によるフラストレーションが込められてる
・登場人物全員が、自分を大事にしてほしいと思っているし、誰かを蹴落そうとしている
・密室で大丈夫じゃない人間模様を描いている点では「十二人の怒れる男」と同じ
・音楽の完成度がすごい
・見ている人の心の的に精密に狙い撃っている音楽

コメントする (0件)
共感した! 4件)
DEPO LABO

4.5そのアイデアに感服です。

2020年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

深夜生放送するラジオドラマを巡って、一人の女優の我儘から派生するドタバタを描くコメディ。

鬼才三谷幸喜の長編映画初監督作品です。
初めて鑑賞した際には、その展開にぶっ飛びました。一人の女優の我儘から脚本が変わり、他の出演者の反発、製作や原作の拘り等が連鎖的にトラブルが起きます。その展開は私の想像を遥かに超えたもので、心地よい驚きの連続でした。
テンポも良く、演劇出身の監督らしい少し大げさな演技が、映画全体の面白さを高めています。
TV鑑賞が多いこともありコメディ映画は苦手なのですが、この映画はTV前で笑わせて頂きました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
よし

0.5三谷は古畑任三郎以外スカです

2020年4月20日
PCから投稿

とても観られたモンじゃない。
ストーリーもセリフもわざとらしくて最低最悪。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
アサシンⅡ

4.0サクッと楽しめる喜劇!

2020年3月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 11件)
かつ

5.0「死ぬ前に見る映画を1つ選べ」と言われたらこれを選ぶかもしれないくらい楽しい映画。

2020年1月30日
PCから投稿

ネタバレになるので書かないけど、この映画は
ラストの千本ノッコの「〇〇〇〇〇〇〇」という、たった7文字のセリフに全て集約されてると思う。

プロとしてのプライドと、死んでも〇〇なんてしてやるか!という意地の両方をうまく組み合わせたセリフ。

いつの間にかみんなが期待していた結末。
でもその結末を決めるのは、その結末を期待していない彼女。
だけど「自分はこれをやって生きている」というプライドもある。
彼女は何て言うのか?
皆が見ている中、彼女が言った7文字のセリフ。

これぞ「大人の世界の大団円」という感じ。
大団円というと皆が幸せになるというイメージがあるけど、このラヂオの時間のラストのストーリーの展開は、少なくとも彼女が望んだものではない。
だからこのラストを迎えて、彼女はどちらかというとあんまり幸せじゃないのかもしれない。
でも、それでも、それが彼女の為になって、きっと彼女の中で何かが変わるという心地よい余韻みたいなものがある。

大人になったら色々我慢しなきゃいけない事があるよね、仕事の為には、あんまり良くない事もしなきゃいけない時もあるよね。小さい仕事なんだから、適当にこなせばいいじゃん。
疲れてるんだよ。
大人ってそういうもんだからさ。

って、そんな訳あるかーーーーーい!!!

ハッピーエンドを望んで何が悪いんじゃ!!
作品に愛を持って生きていこうじゃないかぁ!!

と、最後の最後にぶちかましてくれる作品。

私の感想は映画を見ていない人にはちんぷんかんぷんだけど、見た人には絶対に分かると思う。
ので、ぜひ見てください!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
うさぴ

2.5面白くなかった

2019年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純に面白いと感じることが出来なかったので、あんまり・・・
とりあえず笑えなければ、なかなかいい映画だとは言えない。
でも、曲げない創作魂みたいな強い意志は伝わってくる。三谷映画の原点はまさにここにあるのかもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
SH

3.5誰もが欠かせない役者

2019年10月24日
PCから投稿

鈴木京香の一人勝ちにならないのが、三谷作品のいいところだよなあ
誰もが役割を与えられていて、バックグラウンドがあり、しかも共感できる。
彼が生み出した世界観には、そんな優しさがある。

そして無茶苦茶に豪華。
まるで、ウェスアンダーソンの世界。
桃井かおり、宮本信子、渡辺謙…。気づかなかった役者がどれだけいるか。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
JYARI

3.0三谷幸喜特有のイライラさせる展開

2019年10月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

細かいところを繰り返し繰り返しやるせいで見ててイライラする事は多い。が、オヒョイさんや井上順がいい味を出していて疲れたときなどたまに観てしまう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
さすまー

3.5三谷幸喜映画監督デビュー作

2019年10月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

三谷幸喜がいよいよ映画監督に。
得意のワンシチュエーションで、見事なドタバタコメディを見せてくれる。

今は録音してあるだろうけど、ラジオドラマを生放送してた頃は、ホントにこんな事もあったかもね( ^_^ ;)
でも、普通に元の脚本通りやっても、普通すぎて面白くなかったかも…
逆にいろいろ詰め込んであって面白くなったかもね( ^_^ ;)

それにしても、(チョイ役まで)キャスティングが豪華。

ってゆーか、渡辺謙はなんで感動しとるんや~

コメントする (0件)
共感した! 1件)
n.yamada

4.5これぞ"喜劇"!

2019年9月11日
iPhoneアプリから投稿

三谷幸喜の真髄が詰まっていると個人的に思う、最高の作品。

派手なCG、高価な舞台など必要としない、
限られた空間で、それぞれの思い込みや我で歯車がズレていくさまを見事に描いている。

添加物で一方的に与えてくる笑いではなく、
心の妙を重ね合わせた素晴らしい映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
taro1848
PR U-NEXTで本編を観る