「【”プロフェッショナル達”俳優達の我儘によりドンドン変わって行く生ラヂオ番組の役名、設定。ディレクター達は翻弄されつつも、見事に作品を作り上げる。三谷幸喜監督の脚本が冴えわたる作品である。】」ラヂオの時間 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”プロフェッショナル達”俳優達の我儘によりドンドン変わって行く生ラヂオ番組の役名、設定。ディレクター達は翻弄されつつも、見事に作品を作り上げる。三谷幸喜監督の脚本が冴えわたる作品である。】
ー 久方ぶりに鑑賞したが、矢張りこの作品の脚本を書きあげた三谷幸喜監督の才能には脱帽する想いが募った。ー
■主婦のみやこ(鈴木京香)が初めて書き上げた脚本がラジオドラマになることが決まる。リハーサルの見学に訪れた彼女は、そこで俳優たちのわがままやトラブルによって作品が原型をとどめなくなっていくのを目の当たりに。
ブチ切れたみやこはスタジオ内に立てこもるが…。
◆感想
・主演女優の千本のっこ(戸田恵子)が、役名の律子が嫌だと言って、メアリー・ジェーンに・・。
それにより、舞台はニューヨークと思ったら、シカゴヘ変更。ついでに、メアリー・ジェーンの仕事もパチンコ屋の店員から、女弁護士へ。
ー 二点三転する役者名、設定・・。それに様々な手法で、即座に対応するディレクター(唐沢寿明)や、効果音作りのプロだった今は守衛の男(藤村俊二)ー
・効果音の作り方も、絶妙で、ピスタチオを使ったマシンガン。即席めんとトイレの音を使ったダムの決壊。掃除機を使ったロケット音。花火の音には笑ったなあ・・。
・スポンサーと俳優の狭間撫で苦悩するプロデューサー(西村雅彦)・・。
ー 絶妙である。彼が、三谷幸喜監督に愛されたのが、良く分かる。-
<今作に登場する、俳優、制作陣は何だかんだ言って、皆、”プロフェッショナル”なのである。三谷監督のラヂオドラマ愛と映画愛に溢れた作品なのである。
脚本の秀逸さは特に際立っているし、役者陣の演技合戦も見応えがある作品である。>
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