「あの頃のときめきと同じときめきがあったな」Lie lie Lie ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
あの頃のときめきと同じときめきがあったな
折に触れ観たくなっても絶対観れなかったlielielie、やると知った日から、もう自分のための上映か、とたかを括って行くと連日満席らしく、二度目の挑戦でやっとみる。当時そんなヒットしたんだっけ?こんなに好かれてる作品だったっけ?え?と思いつつ、こんなに好きな人がいるんなら、もっと観れるようにしてくれと願う。
97年制作。冒頭の写植機がもう泣かせるほどに過去の時代を思わせる。ああもうそんなに時間が経ったのか、と。しかし面白さはまったく古びてなかった(涙)。脇の脇までキャスティングもいいが、特に主演3人の魅力と言ったら、、これが観れないなんて本当にもったいない。トヨエツの詐欺師芝居にずっと見惚れるというか聞き惚れる。そして当時トレンディ女優だと思っていた鈴木保奈美がほんと良かった記憶があったが、やっぱりよかった。昼間っから日本酒ぐいぐいところから素晴らしい。そんな編集部女子が可愛げのある詐欺師チームにのっかって一泡ふかせる痛快さにBONNIE PINKの主題歌とメロディがずっと耳に残って、日本映画の泥臭さから少しふわっと浮いたところに存在している異色作。
で、自分にとって絶対的に忘れられないのが、地元で撮影されてたこと。高校生の頃、仲村トオルや清水宏次朗、中山美穂、宮崎ますみを見かけたビーバップハイスクールのロケ地だった通学路(静岡県清水市の巴川付近)で、今度は社会人になった頃に豊川悦司、佐藤浩市、鈴木保奈美が、、まあ東映が好んで使ったロケ地ということでしょうけど、今度帰省したらあの川沿いの道を歩いてみたくもなる自分も、もう永遠もなかばを過ぎてるなぁ、、
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