「すごく面白い! けど下品さがうわまわる。」吉原炎上 okaachanさんの映画レビュー(感想・評価)
すごく面白い! けど下品さがうわまわる。
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べらぼうで自分のなかの吉原ブームで視聴。オープニングの音楽と絵はセンスがよく期待高まる。初っ端で男子達が少女を追い回して脚があらわになるところからなんかいやらしい。さらに医師に診断されるシーンとそのセリフがお下劣でこの映画の方向性がわかる。べらぼうは江戸時代でこれは明治で時代の差はあるとしても本当の吉原はこっちのお下劣さがあるんだろうなと。レズのような絡みや大げさな男女の絡みあい、井上純一の胸もみ、はだけあいながらの女同士のケンカ、名取裕子のヌード、血を吹きながら男性を欲するシーン等などエロ重視で男性が喜ぶシーン満載。映画館に行きたくなる興行収入意識したシーンが多い。そういったシーンに異常に評価高いが自分ゲテモノに思う。それらを抜かして評価すると冒頭に馬車で連れてこられるシーン、最初逃げ出して根津甚八と目が合いドブに飛び込むシーン、片瀬りのののいちいち迫力ある言い回しなど見処はてんこ盛り。虚言癖の姉さんの話は切ない。名取裕子が毒されていくのも面白い。エンタメストーリー的にはとても面白いとは思う。 ただ根津甚八を断って花魁道中やりやたいとか説得力にかけて単純に名取裕子にやらせたかっただけというのがミエミエで一流の脚本ではないなと。
子どもの頃は洋画と比較してこの大げさ感やクールさのない俗っぽさジメジメ感がダサくて嫌だと思ったけれど今はこれはこれで良しと思えるようになった。
結論 焼けてよかったよ。男は戦争で命落として女は身体はって病気になってろくな世界じゃない。
セット焼いたのかな?東映凄い予算使ったね。やっぱり裸出さないと元取れないだろうな。でもなんでRなくてGなのか。確か昔地上波のテレビでも放送してたなあ。
日本は女の子並べてランク付けするのすきなのは乃木坂やAkbも吉原から来た文化なのかな。
追記 テーマ曲終了した時少女(実はお春らしい)が男の子達から逃げてるシーンが分からなかったのもう一度見た。よく聞いたら「けんばいだ!!」って。嫌悪感が凄い。この描写は必要か?子どももこんなこと言って狂った世界と描きたいのか? 樋口一葉のたけくらべは吉原に隣接する子どもの話だがずっと上品だ。スケベ心を刺激するために低俗にはしったからやっぱり星減らしてせいぜい3にしたいがそれでも良い部分があったから3.5。下品な大衆娯楽。
一番良いのはテーマ曲と絵かもしれない