夜霧よ今夜も有難うのレビュー・感想・評価
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老けた?
裕次郎の代表作とも言える曲を、映画にしたらしい。ほんとに声いいよなー。甘くて深くて、とろける感じ。しかし、まだ30ちょっとなのに、いやに老けてない? 40才くらいに思えた。
「銀座の恋の物語」と続けて見たので、浅丘ルリ子がまた車にひかれて、この人いったい何回映画の中でこんな目にあってるのかと、気の毒になった。しかし、たった5年で、ずいぶん落ち着いたなー。かなり痩せたし、目の化粧が濃くなってきた。大人の女になったのね。
昭和はしみじみ熱い時代だったと思う。なんか濃いんだよなぁ。スターと呼ばれるような存在感、今は薄いしそこまで求められてない気がする。昭和は遠くなりにけり…。
BS日テレにて。
ボギーと裕ちゃん
2020年9月27日
映画 #夜霧よ今夜も有難う (1967年)鑑賞
#カサブランカ をリメイクした作品
#ハンフリー・ボガート を #石原裕次郎 が、#イングリッド・バーグマン #浅丘ルリ子 が演じていた
まあそんな感じなんだろうな
警察署長役が一刑事に変わり #佐野浅夫 が演じていた
そんな感じなのかな?
そんなバカなと言う展開
石原裕次郎扮する相良徹は、浅丘ルリ子扮する北沢秋子に結婚しようと言った。秋子は、あわてて徹のもとへ行こうとしたが、事故にあってしまった。4年後、ナイトクラブのマスターになった徹は、人妻になった秋子と再会したが、秋子の大物の夫から密航を頼まれた。断った後、秋子はひとりで徹の前に来た。しかし、徹は冷たくあしらった。事故とは言え、そんなバカなと言ったところかな。
矢作俊彦に感化されて観ざるを得ないことになってしまった。
懐かしい映画会社。日活。ムード歌謡映画と言うべきなのか、無国籍映画と名付けるべきなのか・・・・まあ、そんなことはどうでもいい。
石原裕次郎がデブになってしまう直前。憧れのヒーローだった。赤木圭一郎。宍戸ジョー。小林旭。映画スターが存在していたし、スクリーンは銀幕と呼ばれていた。ナスタルジックなどと腐ったリンゴの気分ではなく、確かにカッコいい役者が存在していて映画が娯楽の帝王だった。芸術など糞食らえと言わんばかりにストーリーは天衣無縫に展開され僕は夢の中に放り込まれてしまっていた。
この映画が“カサブランカ”のパクリであろうがなかろうが構わなかった。
ラストシーンも「僕には思い出があるから、君は彼と行け・・・・」そうの給わなかった裕次郎。足の長さは想像以上に長かった。
石原裕次郎は、カッコいいし、浅丘ルリ子は超美人だが、
・題名の後半が「今夜も有難う」となっているから、
ハッピーエンドの映画と思ったら大違いだった。
・端的に書くと「密出国」の映画で、殺人事件付き。
別の題名でもおかしくない。(今回は、曲名に合わせて作った映画)
・ヤクザの抗争映画で、鶴田浩二や、高倉健主演の映画なら、殺人事件OKだが、
・石原裕次郎主演の映画なら、殺人事件の死者は、1~2人に抑えて欲しかった。
・車ではねた後、身元判明を恐れ、秋子(浅丘ルリ子)を4年間連れ回した
革命家のグエン(二谷英明)は、2人の人生をぶち壊した悪人だ。
ひき逃げ+誘拐犯 → 秋子が後日、同行に同意しても罪は残る。
(秋子の同意を、現在は「ストックホルム症候群」と呼ぶ。)
・及び、二谷の演技からは、革命家特有の度量や凄みや熱意が感じられない。
日本からの脱出を一市民に負んぶに抱っこでは、
「革命頑張れ」と応援する気になれない。
・二谷は医者とか先生とか、小市民の善人者は合うが、今回の役は不向きの感じ。
この映画では、棒読み役者の感じがした。
・意識が戻った後に、徹(石原裕次郎)に連絡をしない秋子も半分悪い、
涙ぐらいで騙されないぞ。
・コック役の高品格は良かった。
・裕次郎の歌唱が良かったので印象深い映画だが、鑑賞後、スッキリしない。
・また、浅丘ルリ子は、石原裕次郎と悲恋の映画が多い。
この映画の中の2人は可愛そうだった。
・最後に、この映画、出国部分が「カサブランカ=1942.11公開」と、ほぼ同じ
①女が2股で、男が2人出て来る、 ②出国で苦労する、
③男女2人が、非合法で出国、 ④霧の夜に出国、の部分
・石原裕次郎=ハンフリー・ボガート、 浅丘ルリ子=イングリッド・バーグマン、
二谷英明=ポール・ヘンリード、だな
裕次郎と浅丘ルリ子、神戸と横浜が舞台 最高の取り合わせです
メディアミックス
今では当たり前の手法
60年代にそれをやって大成功させているのだから凄いことです
歌謡曲のシングル版リリースとその歌のイメージに合わせた映画の公開
これをタイミングを合わせて展開する
本作もそれです
しかし映画界の斜陽化に伴い、石原裕次郎のメディアミックス路線も本作が最後になります
それだけに力も入っていて大変に面白い
素晴らしい出来映えの作品に仕上がっています
石原裕次郎と浅丘ルリ子
この二人が共演した映画はこれだけあるようです
1957年 鷲と鷹、今日のいのち、踊る太陽 お転婆三人娘
1958年 明日は明日の風が吹く
1959年 世界を賭ける恋、男が爆発する
1962年 銀座の恋の物語、若い人、憎いあンちくしょう
1963年 夜霧のブルース、太平洋ひとりぼっち、何か面白いことないか
1964年 赤いハンカチ、夕陽の丘
1965年 泣かせるぜ
1966年 二人の世界、帰らざる波止場
1967年 本作、波止場の鷹
1968年 昭和のいのち
1969年 栄光への5000キロ
1970年 戦争と人間 第1部、待ち伏せ、ある兵士の賭け
まだあるかも知れません
60年代のトップスターの二人であるのは間違いありません
浅丘ルリ子は赤木圭一郎や小林旭との共演も多いのですが、やはり石原裕次郎との共演が一番!
彼女の細くて小さな身体が、裕次郎の高身長とガッチリした体型との対比で一層可憐さが強調されるのです
そこに裕次郎の恋のライバルの二谷英明
スマートで余裕がありさらには知的、しかも強い
こいつには流石の裕次郎もなかなか敵わない
お話は悲恋となるパターン
もうこれ最高!
物語の骨格は良く知られるようにカサブランカの翻案ですが、決してその模倣にはなっておらず、脇役のキャラクターの立ち方が良くできており大いに楽しめます
しかも、お話が序盤の浅丘ルリ子の交通事故から始まります
銀座の恋の物語でも彼女が裕次郎との待ち合わせに急ぐあまり交通事故に遭い記憶喪失となって、失踪してしまう展開でした
え~、またこれかよ~!と観客は思います
そう思ってなめてかかって観ていくと、おおっ!という展開になり、こりゃどうなっていくんだ?とグイグイと興味を引き寄せられていくという仕掛けとなっています
つまり観客がほとんど全員、銀座の恋の物語を観ているであろうことを知っての上のこころ憎い作劇を仕掛けているのです
神戸からはじまり、横浜を舞台にハイカラムードで統一されていて貧乏臭さは皆無です
裕次郎が経営している設定のラウンジのインテリアの美術が素晴らしいです
音楽を今風のR&Bにしたら恵比寿辺りにありそうです
1周か2周くらい回って、今あったら是非とも遊びに行きたい感じのイケてるお店なのです
明るいベージュの色目のスーツに当時まだ珍しかった淡いブルーのカラーシャツ姿の裕次郎の格好良さったらありません
浅丘ルリ子はシリアスな表情のシーンが続きますが、中盤での長い台詞のシーンは見ものです
彼女の細い身体のカーブにピッタリとフィットした白いハイネックのワンピースが大変に美しく似合っています
現代でもこんなに骨格から美しい女優はそういません
コックの仙吉役の高品格、その娘ヒロミ役の太田雅子のちの梶芽衣子、ボーイでボクサーのビル役の郷鍈治、刑事役の佐野浅夫、アジア某国の革命家グエン役の二谷英明
それぞれエピソードも楽しく、銃撃戦、アクションシーンもあり全く退屈しません
夜の操車場、波止場のシーンでの撮影もカメラと照明が素晴らしい良い仕事をしていて明るく見やすい映像を撮っています
裕次郎が彼女との結婚の為に買っていた大粒の真珠の指輪
それを夜の海に捨てると跳ねがあがり、その泡が真珠のように光るのです
そして浅丘ルリ子の頬を伝う涙も真珠のように光るのです
その耳にも真珠のピアスが光ります
そして思い返すと彼女が身に付けていたのは真珠のブレスレットや真珠のネックレスだったのです
どうです!小粋だと思いませんか?
今もカラオケでお年寄りに大人気の主題歌は、序盤と終盤に歌入りで挿入されますが、その他の劇中では歌はなくジャズぽいゴージャスな良いアレンジで幾度か流れます
傑作の歌謡映画です!
神戸の海岸近くの馴染みのバーに行きたくなりました
ザ・昭和。それだけでいい。全編に流れまくる裕次郎の歌。裕次郎ファン...
ザ・昭和。それだけでいい。全編に流れまくる裕次郎の歌。裕次郎ファンは悶絶間違いなし。
わが町から始まる、嬉しい。結婚するはずだった愛する女性が突如行方不明に。4年後、突如他人の妻として現れる。ハードボイルドやん(笑)
ヤクザに追われながら他人を匿い、それをほったらかしてボクシング鑑賞。話は綻びだらけだが、そこはアイドル映画と割り切ろう。二谷英明なんて外国人役だぞ(笑)
「カサブランカ」を模した昭和の雰囲気を味わう映画。世代の人にはそのムードは心地良い筈だ。
夜霧よ今夜も有難う
裕次郎のヒット曲の映画化。カサブランカのリメイク。裕次郎とルリコのムードロマンアクション。ラストの二人の別れのシーンが最高。そしてエンヂングでシーンが変わり、裕次郎がピアノの前で弾き語りで主題歌を歌う。これが実に良いんだなあ・
裕次郎がボギー、横浜がカサブランカ
数ある裕次郎映画の中で、この作品をチョイスした理由は...単に主題歌が好きなだけで...。
ただ、裕次郎の映画には、外国映画の翻案もの、リメイクがけっこうあるのだけど、この作品はあの「カサブランカ」を丸ごとパクッたかのような作りをしていて、比較して見ると大変面白い。ちょっとあまりに無国籍すぎるかな、との印象はうけるのだけど...。
裕次郎はボギーに負けないかっこよさ、渋い演技で魅力的だが、浅丘ルリ子はバーグマンの足下にも及んでないところが、ちょっと...。あの匂いたつような色気があった人妻バーグマンには、当時の浅丘ルリ子にはムリだったのか。
結局、名作チョイスと言いながら、これに関してはあまり誉めませんでしたね...スイマセン
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