湯殿山麓呪い村のレビュー・感想・評価
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祟り
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湯殿山で即身仏になった幽海上人を発掘したい学者が幽海上人について調べるうちに過去の忌まわしい出来事に直面する。
時は大飢饉、即身仏を祀り村を救う為、村の権力者3人が人工ミイラを作り上げた。
しかし、その姿があまりに悍ましく封印せざるを得なかった。
発掘費用のスポンサーである権力者に脅迫めいた手紙とミイラの手が届き事件が起こる。
密室殺人…風呂で額をひと突きされ死んだ権力者。
2人目は湯殿山の住職。
古井戸の中で死体となり発見。
3人目はホームレスとなり睡眠薬入りの酒を飲み死亡。
次々に起こる連続殺人と、即身仏の発掘。
半ば強引に話を進める…
大飢饉の時に親子が村に来たがその母娘に食料を与えながら権力者達は母娘をもて遊ぶ。
親子は死を選び自殺した。
その末裔である13歳の娘が、小学生の男の子を実行犯に仕立て祖母と叔母の無念をはらす。
湯殿山の祟りとでも言うべきストーリーで関わった全てが死んでしまう。
唯一、小学生の男の子が自殺をしたが助かり昏睡状態。
刑法で14歳未満の犯罪は罰せられない事を承知で巻き込んだと言うから驚き。
後味の悪い映画でした。
探偵は探偵、考古学者は考古学者か?
大学講師の考古学者が、強制的に即身仏にされたミイラの調査で連続殺人事件に巻き込まれていくのですが、インディ・ジョーンズのような冒険活劇にはいいのかも知れませんが、考古学者に探偵は合わないのかも知れません。
現場である湯殿山麓に行くまでもたっぷりと時間が掛かっており、タイトルの割には街中での場面が多い。
横溝正史ミステリーのオマージュを感じますが、さすがに本家は本家といった違いを感じました。
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