雪の断章 情熱のレビュー・感想・評価
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斉藤由貴映画デビュー作
1985年公開作品
多分3度目の鑑賞
前回前々回TSUTAYAレンタルDVD
今回はU-NEXT
監督は『翔んだカップル』『ションベン・ライダー』『台風クラブ』『お引越し』『風花』の相米慎二
脚本は『ツィゴイネルワイゼン』『最後の忠臣蔵』『ゆきてかへらぬ』の田中陽造
併映
大林宣彦監督の『姉妹坂』
紺野美沙子浅野温子沢口靖子富田靖子が四姉妹を演じた作品
沢口靖子も斉藤由貴同様東宝芸能所属
12月の年末から翌年の1月にかけて公開された正月映画であり東宝幹部も斉藤由貴沢口靖子の二本立てに御満悦だったようだ
粗筋
舞台は札幌
7歳の孤児の夏樹伊織は広瀬雄一に拾われた
一時雄一が親しい那波家に預けられたが伊織は酷くこき使われた
雄一は伊織を預かり育てることに
それから10年後伊織は高校生になり北海道大学受験を控えていた
そんな矢先には那波家長女裕子が殺された
死因は青酸カリ服用によるもの
重要参考人として伊織は警察に疑われる羽目に
真犯人は裕子の婚約者津島大介
大介の両親は那波家のせいで自殺したのだ
裕子殺害は大介の復讐だった
斉藤由貴が可愛い
それに尽きる
いわゆるアイドル映画だが斉藤由貴は厳密にいうとアイドルではない
東宝芸能は俳優の事務所でありアイドルを売り出すような事務所ではない
女優が副業でアイドルもやっていた感じ
アイドル全盛の時代だった
本人の打ち明け話によれば実のところ不本意だったらしいがそれでも一生懸命取り組んだ
歌手もやったしグラビア撮影もやったしCMもやった
スター俳優だから映画もTVドラマにも主演
ラジオのDJもやったしTVのトークバラエティ番組のMCまでやった
バラエティ番組のゲストだって
馬車馬のように働いた
だけどのちの事務所の某後輩のように番組本番中に居眠りをして先輩俳優に注意を受けスクワット10回するようなヘマはしなかった
某後輩は全盛期の斉藤由貴の半分も働いてないのにとにかく眠いのだ
今は睡眠の質を向上しただろうが
YouTubeのコメント民は馬鹿だから東宝芸能は某若手女優を働かせすぎだと主張したがちゃんちゃらおかしい
終盤にブランコがある川べりの小さな公園で斉藤榎木世良の3人がキャッチボールをするシーンがある
斉藤由貴ファンなら彼女がサウスポーだとことは誰でも知っている
じつは世良公則もサウスポー
キャッチボールで3人中2人がサウスポー
なかなかない
レオナルド熊が刑事役で出演している
刑事といえば本来スーツにネクタイにコートにハンチング帽だと思うが彼はワイシャツの上にセーターというスタイル
北海道だからだろう
コントレオナルドを思えばスーツ姿はレオナルド熊のキャラに合わないし
突拍子もなく登場するピエロを演じているのは木之元亮
『太陽にほえろ』では三船敏郎のように髭を蓄えロッキー刑事を演じた
車掌役で伊武雅刀が出演しているがなぜかまるまるカットされている
「キスしてください」
なおキスシーンはない模様
相米慎二はどちらかと言えば自分と相性が悪い
悪名高い大林宣彦以上に
彼独特の演出方法があまり好きじゃないんだろう
俳優の台詞に騒音や歌詞入りのBGMを被せるのは好きじゃない
刑事が犯人の動機について話している途中なのに伊織の中の津島の大声で遮るし(いやわかるよわかるけどさ)
斉藤由貴は度重なる不倫スキャンダルでも有名
それでも少し休養を取りすぐに復帰している
現場受けするんだろう
それが大事なんだ
典型的なネット民にはそれがわからんのだ
配役
孤児だったが雄一と出会い育てられた夏樹伊織に斉藤由貴
伊織の子供時代に中里真美
伊織の保護者として育てた広瀬雄一に榎木孝明
那波家の長女の那波裕子に岡本舞
裕子の子供時代に谷本重美(現:小川範子)
雄一の婚約者の細野恵子に矢代朝子
那波家の次女の那波佐智子に藤本恭子
お手伝いの伸江に伊藤公子
女の浮浪者に東静子
管理人に高山千草
那波夫人に中真千子
刑事の吉岡にレオナルド熊
学校の先生に塩沢とき
管理人の丸山に伊達三郎
風間修に斎藤康彦
近井に酒井敏也
川田に加藤賢崇
那波姉妹の父の那波孝三に大矢兼臣
同僚に森英治
屋台の親父に寺田農
家政婦のカネに河内桃子
裕子の婚約者で雄一の友人の津島大介に世良公則
線路のピエロに木之元亮
1985年の作品を今見ると新鮮
斉藤由貴さんの映画デビュー作ということで鑑賞
今では人気俳優になっている方も出ており新鮮
長まわしをするためなのか舞台のような演出が多く、また時間の関係か内容が飛ぶので公開当時だったら理解不能だっただろうが今見るとそれも面白かった
函館の海はさぞかし寒かっただろうが世良さんも男気あるね。是非とも選挙頑張ってほしい
神保町シアターに初めて来たが見やすくていい映画館でした。
斉藤由貴ファンへの贈り物。
やっぱりいいとこ無し
斉藤由貴/相米慎二のこの作品を沢口靖子/大林宣彦の姉妹坂との官製二本立てで今はなき豊橋丸物改め豊橋西武の上の豊橋東宝で、おそらくナゴヤプレイガイドジャーナルの招待券かなにかで見に行ったのではと記憶している。鑑賞後劇場の人に、どうだった?と聞かれ、姉妹坂の勝ちと即答した記憶が蘇る。ときを経て評価が変わることもあるとトライしてみたが、むしろウィークポイントばかりが目につく結果に。役者も監督も曲も嫌いではないのに、全く無駄な映画となってしまった。
情熱は雪の中に埋もれ…
斉藤由貴の映画デビュー作となった相米慎二監督1985年の作品。
孤児だった少女が二人の男性に引き取られ成長し、やがて殺人事件に巻き込まれる…。
あらすじだけ聞くとドラマチックなミステリーのように思えるが、この監督がストレートに作る訳がない。
ミステリーより主人公の少女・伊織のドラマがメイン。それはまるで、斉藤由貴そのものに通じる。
当時トップアイドルだったが、そんな彼女から女優としての新たな面を引き出す。
劇中で伊織が少女から大人の女性へと成長していく様とリンク。
相米演出は非常に厳しい事でも知られ、それがまた伊織が直面する悲喜こもごものように感じた。
れっきとした斉藤由貴のアイドル映画として成り立ってる傍ら、哀ミステリー要素も足長おじさん的仄かなラブ要素も匂わせているのだが…、全体的に分かりづらい…。
相米演出の代名詞とでも言うべき長回しは元より、あのシーンやこのカットはどういう意味があるんだろう?…と、頭の中に「?」が何度か。
動機はさすがに分からなかったものの、犯人は登場人物が限られている故、何となく察しも…。
とにかく、斉藤由貴を見る作品。その魅力は勿論、映画デビューの19歳でタオル一枚巻いたシャワー上がり姿も披露。バイクに危険な体勢で乗るシーンや冬の川に入りハトを助けるシーンなど、堂々体当たりの演技。
他キャストでは、家政婦役の河内桃子が印象的。和服の似合う貞淑なイメージだが、あっけらかんとした役は何だか新鮮であった。
個人的には、う~ん…という感じ。
情熱は感じられず、早々と雪の中に埋もれてしまいそう…。
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