劇場公開日 1978年4月8日

「素敵な遊戯(ゲーム)をありがとう」最も危険な遊戯 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0素敵な遊戯(ゲーム)をありがとう

2021年9月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

村川透監督×松田優作主演の“遊戯シリーズ”第1作目。1978年の作品。
松田優作の映画の人気作の一つ。

財界の大物の誘拐が相次ぐ。ついには殺害まで…。
大手電気会社の社長が誘拐。殺し屋稼業の鳴海昌平は会長から謝礼5000万円で救出を依頼される。
背景にライバル大手との国家的プログラムの対立があり、誘拐グループとその情婦を見つけ出し、情婦から“男の荒業”で敵のアジトを聞き出す。
潜入して救出に成功するも奇襲に遭い、社長は死亡。鳴海も負傷。
謝礼を返そうとするも、別の依頼をされる。
この事件には財界の巨大な陰謀と警察も絡み、鳴海はその渦中に巻き込まれていく…。

一見、社会派風でもあるが、実際はB級チック…。
低予算製作の“東映セントラルフィルム”だから、野暮は言えない。
そういう楽しみの作品。
男の荒業、クライマックスのヘリ襲撃、銃撃戦、巨大企業と警察相手でも死なない主人公。
突っ込み所満載だが、洋画にもこういうのは腐るほどある。
邦画でそれをやって何が悪い!?
大野雄二の音楽がさらにムードを盛り上げる、和製ハードボイルド・アクション!

似合う漢が居ないだけ。
やはり松田優作はこういう世界で生きる漢がハマる。
ちょっと頼りなさげな所もある。麻雀は負け続き。
しかし、依頼を受けたからには…
負傷してでも。
命の保証ナシの闘いに挑む。
女が捕まったら、車を我が足で全力疾走で追い掛ける。
銃を構えた時のカッコ良さ!
悪党どもをきっちり始末。
仕事は必ずやり遂げる。
素敵な遊戯(ゲーム)をありがとう。

近大