危いことなら銭になるのレビュー・感想・評価
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テンポ速いアクション&お色気&コメディ映画
贋札作りを巡って繰り広げられる奇想天外な物語。
コメディタッチでありながら、アクション満載、お色気まである痛快な娯楽映画。
「ヤバいことならゼニになる」と読むタイトルの中平康監督作品。
紙幣印刷用のスカシ入り和紙10億8千万円相当が盗まれて、盗んだ奴らは贋札作りの名人の老人(左卜全)に「仕事」を依頼する。一方、紙幣用和紙の盗難を知って、老人を奪い合おうとするのはガラスのジョー(宍戸錠)・計算機の哲(長門裕之)・ブル健(草薙幸二郎)の男3人+腕っぷし強い女(浅丘ルリ子)。
多くの人物が老人というか銭を巡って、騙し騙されのドラマが展開される。
本作で印象的なのは、宍戸錠が乗る「二人乗りの赤い小さな車(三輪車)」であり、これがとってもお洒落。センスいい乗り物。
浅丘ルリ子もパンティ丸出しでコメディを演じており、日活映画のコメディっぽい感じ。
あまり詳しく物語を書いても仕方ないほど、物語のテンポがやたらと速い映画だが、これは中平康監督作品の特徴。
なかなか面白い映画であった。
<映倫No.13000>
事件屋っていう謎の職業
62年日活。
日活お得意の犯罪アクション。かなりコメディ寄り。だが皆スタイリッシュ。宍戸錠も長門裕之も格好いいぞ。ジョー作品はこっち路線の方が断然好み。浅丘ルリ子が意外なコメディエンヌっぷりを発揮するのも素晴らしい。
冒頭から早い展開。早過ぎると言ってもいいぐらい。15分であらかたのプロットは説明してしまう。ジョーが真っ赤なオモチャみたいな車のメッサーシュミットに乗ってるのもイイ。前後2人乗りなのね。
中盤の脱力展開が笑える。いいよルリ子最高。終盤は血生臭く人が死ぬけどタッチはコメディ寄りのまま。そして引き際はアッサリ。
近年にはないテイストの映画。洒落たセリフやとぼけたユーモアがあってすごく好きです。
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