「オカルト版金田一」八つ墓村(1977) ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
オカルト版金田一
てっきり市川崑の監督だと思っていたら、別人だった。しかも、金田一耕助が渥美清とは。渥美清が演じていたことはどこかで知っていたが、うーん、全然、探偵に見えなかった。定番の袴じゃなくてスーツ姿だったし。帽子だけが、唯一金田一っぽかった。
しかし、懐かしの俳優が見られたのは良かった。みんな若いわー。クレジットを見てて、風間杜夫と吉岡秀隆の文字を発見したが、どこに出ていたかわからなかった…。小川真由美の匂い立つ美しさと色気。ショーケンの爽やかさ。山本陽子の楚々とした佇まい。山崎努の狂気。俳優はいい仕事していたと思うが、いかんせん演出が冗長であった。洞窟の中のシーンがちと長すぎる。ロケ洞窟は6つも使い、強い照明を使わずに撮影したので、映像が暗いし。東屋はロケなのかセットなのか、めっちゃ風格ある建物だった。この当時はCGがないから、火事シーンはほんとに燃やしたのかな。そごい大掛かりだわ。
どうもオカルト風味で、金田一シリーズの異端児だと思った。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
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