「ツッコミ所多数だが見ておくべき横溝」八つ墓村(1977) 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
ツッコミ所多数だが見ておくべき横溝
クリックして本文を読む
横溝小説は何度も映画化されているがその中でもかなりの珍品といっていいだろう。渥美清が金田一だが思っていたほど悪くない(良くもないが)
まず設定。小説では金田一さんが事件を解決するのは昭和20年から30年代にかけて。その『時代』がリアリティの無い無茶な殺人を納得させるための仕掛けでもがあるのだが、この映画は現代(昭和50年代)とはっきり言っちゃってる。こんだけ人が死ねばどんな田舎の事件でも警察総動員して動くよなぁ。
主人公ショーケンは70年代雰囲気たっぷり演技に徹し(それはそれで悪くないが)渥美清や他の演者との差が激しい。
ただ見所はあって、気味悪い双子老婆とか、小川真由美の追っかけとか、山崎努のあのスタイル!とか。あと女優が皆さん綺麗。中野良子さんが特に美しかった。
随所にあるそのメイク濃すぎだろ!とかツッコミ所は多い。2時間半は長過ぎだろとか(中盤30分はカットできると思う)
市川崑横溝映画とは比較にはならないが、山崎努のあの姿だけでも観ておくべき映画と言えます。
コメントする