野性の証明のレビュー・感想・評価
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薬師丸ひろ子の可憐な存在感
高倉健や松方弘樹など、名だたる大スター出演で、海外ロケで大規模なアクションも敢行した、角川映画の意欲作。薬師丸ひろ子のデビュー作で、骨太な男たちの中で可憐な存在感が光る。
元自衛隊の特殊部隊が殺人事件に巻き込まれた少女を引き取り育てるのだが、そのうち不穏な事件の影が忍び寄る。
脚本は荒っぽい部分もあるが、角川映画らしい迫力があって見応えはある。大野雄二の音楽も効いている。自衛隊、ミステリー、超能力要素といろいろ詰め込んで荒唐無稽の感はあるが、なぜか目が離せないエネルギーがある。
ヘリや戦車を動員したクライマックスの撮影は、カリフォルニアで行われたそうで、当時の日本映画としては破格のスケール。自衛隊の実機とは違うモデルではあるがその辺はご愛嬌。
主題歌の戦士の休息の痛切なメロディーが泣ける。
ワイルドな角川映画
今から46年前の作品で、最近BSで放送されたものを録画していたので、日本語字幕を付けて視聴しました。
終始シリアスな作品です。
主演は高倉健さん。不思議な能力がある少女を薬師丸ひろ子さんが演じました。他にも有名な俳優が沢山出演していました。
雑な出血シーンが多いのですが、戦車も登場してスケールは大きめです。
0162 わざわざ映画にする必要あんのか?
1978年公開
高倉健、薬師丸ひろ子、レイモンド・チャンドラー
ネバーギブアップ
とりあえずひっくるめて凄いぞー
と宣伝されるも観に行く価値ないなあ~
行っとるやんけ!
薬師丸ひろ子は全くそそらなく見事に大根。
結局素晴らしいのは音楽だけ。
タイトルバック「野生の序曲」
主題歌「戦士の休息」はそれぞれいい感じ。
さすが大野雄二。
森村誠一の原作も緊張感がずっと続き読み応えあるが
よくよく考えるとあり得ない設定で最終的には
日本を陥れているし、調子に乗って書かれた満州での
出来事は全くエビデンスがなく政治的に利用され、
その後日本人を苦しめることになる。
50点
初鑑賞 1978年11月2日 三番街シネマ3
パンフ購入
ほぼ聴いてただけなのでメモ程度_φ(・_・
「俺たちが生き残るには三つの方法しかない!」みたいなセリフに笑った。三つもあるんかい!っていう。
ちゃんと観てないけど、夏八木勲さんかっこよかった。
舘ひろしが若い。
ほとんど自衛隊相手の戦争みたいな作品になっている。 一般人を問答無...
ほとんど自衛隊相手の戦争みたいな作品になっている。
一般人を問答無用で射殺する自衛隊員て。
あと重要な登場人物が次々に殺されるのも気になった。
ヒロイン的な役だった中野良子がヤクザに殺されてしまったのも驚いたが、「戦友」の刑事も名誉の死を遂げ、最後には美少女・薬師丸ひろ子も自衛隊員に機関銃で射殺されてしまう。
そして、エンディングは何台もの戦車を相手に高倉健が突っ込んでいくという・・・・。
話題作だったのでとりあえず観たがとんでもない映画だ。
佐藤純彌
という人は本当に才能のない人。70年代80年代にどうしようもない駄作を連発した人。邦画はつまらない、映画といえば洋画と日本人がなってしまった理由の一端を担った監督。箸にも棒にもかからない駄作を連発しても映画を撮らせたバックは何なのだろう。現代においても山崎貴という人がいて幼稚な駄作を連発しているが、なぜか評価されたりして、またメガホンをとったりしている。高倉健をはじめとした名優を見てるだけで映画っぽさは出てるけど、ひどいものはひどいと言いましょう。
森村誠一の証明シリーズ
村人がほとんど殺された事件で、一人の少女(薬師丸ひろ子)が生き残っていた。
この少女は一部の記憶を失っており、自衛隊OBの主人公(高倉健)の養女になった。
地方の街を牛耳っている企業の不正を暴こうとしている女性記者(中野良子)が居た。
自衛隊を悪役にし、日本映画では珍しいアクション大作で、公開時は薬師丸ひろ子の可愛さも楽しんだ。
薬師丸はこの三年後に機関銃を持つ。
健サン他昭和濃い顔怪優総出演、自衛隊ヘリ戦車大爆破、角川の偏執商業映画狂。
この全てを容易く掻っ攫う原石超絶美少女たる薬師丸ひろ子の野生が証明された瞬間。
激演重鎮の中に我流ナチュラル演で孤高の薬師丸はこのたった三年後に機関銃を持ったのか。
昭和映画の幸福な奇跡に泣いた。
高倉健でなければ最後まで観るのも辛い
正直、ひどい映画だった
角川映画第三作
予算が掛けられて米本土での米軍訓練所でのロケによるそれまでの日本映画にないスケールのアクションシーンを撮ったというのは評価したい
そこに星は2個オマケする
だがそのアクションシーンも含め内容は酷い
人間の條件の戦争シーンの方が遥かに考証も迫力もスケールもスペクタクルの域にある
本作は実力もないものが背伸びして撮った映像というのが画面そのものにでており、観ている方が恥ずかしい
高倉健が主演でなければ最後まで観るのも辛い
薬師丸ひろ子のデビュー作だが、演技といえるほどのものはまだなにもない
脚本もプロットは出鱈目、しかも無駄に長い、演出も情緒に流されるものばかりでしらける
良いのは町田義人の主題歌のみ
それも終盤にわずかに流れるのみ
メディアミックスと大量のTVCMを投入したマーケティング戦略の成功だ
この内容でもヒットする時代だったのだ
ただ1982年のランボーと基本構造は似てるのは面白いと感じた
ザ・高倉健。 特殊工作員、街を牛耳る権力者、まさに昭和の構図。今の...
ザ・高倉健。
特殊工作員、街を牛耳る権力者、まさに昭和の構図。今の人からはアホ扱いされそうなありえない展開。しかし健さんだからもう超絶カッコいい。
殺戮シーンとかもう今では絶対許されぬシーンの連続です。
これ、自衛隊のイメージがかなり悪くなるんじゃ…一切の協力も得られなかった模様、納得。
昭和の総決算的豪華キャスト、見るだけで価値あり。みんなカッコいいんだよなぁ。
主題歌「戦士の休息」もいい曲、私のおはこです(笑)
そうそうたる役者陣
そうそうたる顔ぶれ。昔1回観たと思うのだけど、記憶から抜け落ちているので再視聴。ストーリーや描写が雑で雑で気になるんだけど、前半は複雑な人物関係、後半は3人でのアクションと、それなりに引っ張られた。あの独特の濃い空気感の中で、薬師丸ひろ子は一服の清涼剤なのか、それとも違和感なのか、まだ評価に苦しむところ。健さんは健さんでやはりよい。
薬師丸ひろ子を世に広めた迷作
突っ込み所満載で内容はどうでもよい作品だ。しかし、高倉健をはじめ大御所俳優が多く出演する中で、当時、中学生だった薬師丸ひろ子を世に知らしめた作品として語り継がれる映画。一度は見るべきだと思う。特にラストの死に際の涙を誘う演技は、この後の大活躍を予感させる名シーンだと思う。町田義人が歌う主題歌は名作です。
目覚めよ野性
角川映画・証明シリーズ第2作。
DVD(デジタル・リマスター版)で鑑賞。
原作は未読です。
角川春樹が「人間の証明」の大ヒットの波に乗り、引き続き森村誠一の小説を映画化したバトルアクション大作。原作からだいぶん改変されていると云うことなのでまさに角川映画の本領発揮と言ったところ。ハタメタ感が満載だし、本を売るためだけにつくられた壮大なPVと思って身を委ねるしかない。
高倉健の名演とアクションを堪能出来ると同時に、角川映画のミューズ、薬師丸ひろ子のデビュー作らしい初々しさも味わえると云う贅沢さ。その他のキャストも超豪華でした。
アメリカで大規模ロケを敢行したクライマックス・シーンが圧巻。急に日本の風景じゃなくなる違和感もなんのその、勢いだけで最後まで突っ走る、この感じこそ角川映画だ!(笑)。
高倉健と薬師丸ひろ子が繰り広げる、不器用な疑似親子関係が切な過ぎる。権力者の私兵集団と化した自衛隊レンジャー部隊との熾烈な戦いを強いられる中、ふたりが肩を寄せ合いながら切り抜けていく様にハラハラ。味沢(高倉健)の怒りが爆発したラスト・シーンの悲壮感が忘れられません。
[追記(2023/07/27)]
観る度に思うことは、「あれれ、戦車はどうなったの?」と云うこと。予告編にも使われている「大勢でお父さんを殺しに来るよ!」が飛び出した後、キャタピラの音を響かせながら戦車部隊が味沢の家目掛けてやって来るのですが、次の瞬間には警察が踏み込むしそいつらを撃退したら頼子とふたりで逃げている場面になるので、後々の危機への不安を煽るイメージ映像と解釈していますが、実際のところどうなのか?
[以降の鑑賞記録]
2023/07/27:アマプラ(シネマコレクション by KADOKAWA)
※リライト(2020/07/31)
※修正(2023/07/27)
故人となった役者みるくらいしか見所なし
78年の角川映画。
これはなんというか荒唐無稽な漫画みたいな映画。
邦画低迷期に話題性優先で一発ぶち上げようと考えた角川サンは当時としては野心的で先鋭的な存在だったのでしょう。しかし今観て見ると…。
雑すぎる脚本。サスペンスと呼べないないレベルのチープな筋立て。演出もなんというかザックリ感(佐藤純彌だし)。はっきり言って酷い。当時観て心打たれた人には大切な記憶かもしれませんが…。
高倉健と薬師丸ひろ子の魅力におんぶにだっこの中身なし映画。角川大作映画の典型で映画史的に改めて見る価値はゼロですね。
男の子の憧れ
三十うん年振りに見て感じたのは、子供の頃この映画を観たことによって、大げさでなく自分の人生がいかに影響を受けていたかということ。
初めて観た時の、イントロの特殊工作隊訓練シーンが強烈でした。昔はビデオデッキもDVDも無かったので、頭の中で何度も場面を反芻したり、絵を描いたりして。
山岳地帯で生き残るための強靭な体力、精神力、読図やルートファインディング等のナビゲーション能力、水や食料の調達法、接近戦での格闘能力、射撃、トラップ、特殊車両の操縦、通信技術、医療技術・救急法、そしてそれらを駆使して愛する者を守り抜こうとする男の器量。
今見ると、映画作品としては脚本といい、演出といい、無理な設定といいツッコミどころ満載なのですが、自分にとっては人生の原点のひとつだったんだなあ〜と改めて気付かされました。
ザ・カドカワ.
”レンジャー!”
訓練風景から始まる一連のシークエンス、心奪われました。
なんでそうなるの!と突っ込みドコロ満載ですが、健さんと中野良子の触れそうで触れない関係の描写や、v.s.夏八木勲という構図、ラストの健さんの行動。
記憶に残る映画体験でした。
悪役オンパレード!
丹波哲郎、三国連太郎、松方弘樹、夏八木勲、成田樹生、舘ひろし。すでに故人が多い。これだけ観客を魅了できる悪役を、いまこれだけそろえることは不可能だろう。香川照之を除いて見当たらない。
結局、この映画、高倉健以外はみんな悪い奴だ。昨今の「いい人」しか出てこない「心が温かくなる」映画やドラマの対極にあるこの作品。しかし、これこそが出版、テレビ、映画のメディアミックス戦略の先駆けである角川映画なのだ。
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